スマホで地下鉄乗車

あのモバイル決済がついに地下鉄の自動改札に対応しました。

上海軌道交通では二次元バーコードを用いた自動改札システムを開発し、2017年10月よりリニア線にて試験運用ののち2018年より全線で運用を開始しました。

利用するには専用アプリの「Metro大都会」(ネーミングがすごい!)をインストールし、中国の携帯電話番号と電子決済サービスの「支付宝」または銀聯キャッシュカードにて実名認証と紐づけを行います。アプリを立ち上げ対応改札機にバーコードを読み込ませて通過・料金引き落としを行います。要する時間は0.5秒とのこと。

もともと二次元バーコードは1回限りの利用に対応しており、入場・出場という2回のスキャンは技術的に難しいとされていましたが、新技術を開発して今回の運用となりました。対応改札機はバーコード方式の他、普通きっぷ・公共交通カードなどICカード式にも対応しています。 “スマホで地下鉄乗車” の続きを読む

中国「残留孤児・婦人」2世の生活支援等を求める請願署名

新支援法の生活保障から「残留孤児・婦人」2世は除外された

中国残留孤児、残留婦人2世に対する国の支援は、1世と同伴帰国した未婚の20歳未満の2世を除き全くありません。2世の多くは、30歳~50歳で帰国したため支援対象とはならず、日本語が話せず、低賃金・苛酷な労働を余儀なくされ、高齢化を迎えた今日、かつての1世同様、生活保護に頼らざるを得ない人が多くいます。生活保護受給者一般に対する厚生労働省の課長問答により、親族の冠婚葬祭、危篤の場合、墓参等の目的で中国への渡航機関が2週間を超えた場合は収入認定により保護費が減額されるため、中国の家族との交流もままなりません。

この様な2世の状況は、1世に対する国の引揚事業の遅延に加えて、国が国費による1世と同伴帰国できる2世を未婚で20歳未満に限定したこと、国がこれまで2世に対する有効な支援策を全く講じてこなかったことに起因するものであり、中国帰国者自身の責任といえるものではありません。

請願署名にご協力をお願い致します “中国「残留孤児・婦人」2世の生活支援等を求める請願署名” の続きを読む

澳門の旧市街と開発進むタイパ島

観光客で賑わう中国特別行政区「澳門」

1999年に澳門はポルトガルから中国へ返還され18年が経ちました。現在は中華人民共和国澳門特別行政区です。カジノや世界遺産が有名で世界中から観光客が大勢訪れている澳門ですが、返還後急速に開発が進み、特に3本の海上橋で結ばれている半島南のタイパ島開発は目を見張るものがあります。大型IR(総合型リゾート)が数多くつくられ景色は一変しています。2012年に着工した澳門新交通システム(LRT)が2019年に一部開通予定となっています。

半島側の旧市街には22の建造物と8つの広場が世界遺産として登録され連日多くの観光客で賑わっています。一般市民が暮らす住宅街に入れば、細い坂道沿いに古い高層マンションが立ち並び、土地が狭いため道路の片側が駐車場となっていて更に狭くなった道路を小型バスが市民の足となり走っていて、現代と昔が同居したような趣があります。港珠澳大橋が開通すれば更に開発が進むかも知れません。(写真上は開発進むタイパ島、下は世界遺産・聖ポール天主堂跡へ向かう観光客、何れも2017年12月撮影)

続・シェア自転車

シェア自転車の続報です。先の記事で紹介した2社が日本へ進出してきました。利用に関してより使いやすくなりました。

このサービスを利用するのには中国の携帯電話番号と電子決済サービス(支付宝・微信支付)が必須でしたが、この点が緩和されました。

モバイクの場合は日本の携帯電話番号で利用登録を行う事ができます。決済方法も日本のクレジットカードで行えます。デポジットは3,000円、チャージは500円からとなっています。主として日本でのサービス利用を前提にしていますが、中国を含め世界中のモバイクを利用することができます。中国での利用の場合、30分17円か8.5円と人民元建てとほぼ同額で利用できます。(逆に中国の携帯電話番号で登録した場合は日本のサービスをそのまま利用できる)

ofoの場合は情報が少ないですが、概ね同様の要領で利用できると思われます。

これにより中国に一時滞在する旅行者や出張の方も気軽に利用できそうです。

※この利用法については私自身実際に利用したことがないので確証は持てませんが、別のサイトで何例か紹介されています。検索の上それらのサイトを参考にしてから利用することをお薦めします。この件に関しては自己責任でお願いします。

滴滴出行でラクラク移動

今回はタクシーなどの配車アプリ「滴滴出行」について紹介しようと思います。何をするアプリかですが、タクシーや滴滴出行の契約ドライバーのクルマをアプリで呼び目的地まで行ってもらうサービスを提供するアプリです。これが非常に便利でこれに慣れると手を挙げてタクシーを呼ぶのが面倒くさくなります。

アカウント登録ですが、携帯電話番号(日本の番号で可能、ただし中国番号を推奨)が必須です。アプリをインストールし携帯電話番号を入力し、送られてくるSMSの暗証番号を入力すれば完了です。決済方法ですが、中国の電子決済(支付宝、微信支付など)のほか国際クレジットカード決済に対応しています。よって一時滞在の旅行者や出張などで使えそうです。

呼び方ですが、アプリを開くと現在地と周囲のクルマの走行状況がリアルタイムに分かります。クルマの種別は「出租车」はいわゆるタクシーです。「快车」は普通の契約ドライバーのクルマ、「专车」少し高級なクルマとなります。出発地と目的地を入力すると自動的に車種ごとの大体の料金が表示されます。「呼叫」ボタンをタップするとドライバーが決まり数分ほどで来てくれます。あとは乗車すれば目的地まで行ってくれます。(ドライバーにも専用アプリがありナビ機能もあります) “滴滴出行でラクラク移動” の続きを読む

シェア自転車は便利

日本でも話題になっている中国のシェア自転車ですが、実際に利用してみたので紹介したいと思います。

これは上海市内の地下鉄の駅ですが、様々な色の自転車が停まっています。これがズバリシェア自転車です。オレンジ色が摩拝単車(モバイク)で黄色がofo(オッフォ)です。この2社でほぼ市場を独占しています。自転車は至る所に停まっていますので利用するのに困ることはありません。

利用方法は自転車のサドルやハンドルなどに貼ってある二次元バーコードを(QRコード)をスマートフォンのアプリで読み取ります。するとガチャンといってロックが解除されます。(オッフォの場合は4ケタの数字がアプリに表示されるので、それを自転車ロック部にある数字ボタンを押すと解錠される)そのまま乗車して利用できます。なお中国のクルマは右側通行なので自転車も右側通行で走りましょう。大体の所は車道の端が自転車専用道になっているので走りやすいです。(信号も守りましょうね) “シェア自転車は便利” の続きを読む

港珠澳大橋まもなく開通

香港~珠海~澳門を結ぶ世界最長の海上橋

珠江デルタ地域を高速道で結び、人の往来、物流の拡大により経済のさらなる発展をめざして2009年12月15日に着工し建設を進めてきた港珠澳大橋が8年余りの難工事を経て間もなく開通することとなりました。大橋の全長は55Km(橋の最長区間29.6Km)で海中に3か所の人工島(東人工島・西人工島・拱北人工島)を  つくり洋上の船舶通行を確保するため海底トンネル(全長6.75Km)を建設しています。大橋通行にあたり出入境ゲートが3か所(香港・珠海・澳門)に設けられ、通行者は出発地の出境検査と目的地の入境検査を受ける「三地三検」を採用することとなっています。

海上大橋は片側3車線で車両走行速度100Km/hの高速道路となっており、現在の陸路所用時間4時間を大幅に短縮し、香港~澳門間を現在運航している高速船・ターボジェットでは、所用時間60分~70分が大橋を利用すれば30分に短縮されます。通行量は1日5万台、年間2000万台を見込んでおり、高度な技術と総工費約1,100億元を投入して建設された世界最長の海上大橋は2018年7月に正式開通の予定となっています。(写真、図は百度百科より)

APM浦江線3月31日開業-上海

上海軌道交通(地下鉄)は2018年3月31日より初めての新交通システム・APM浦江線が開業します。これにより営業総延長は673キロ(リニア線含む)となり、総延長世界一の記録をさらに塗り替えることになります。

8号線の終点沈杜公路駅から汇臻路駅までの6駅・6.7キロで、フランスのKeolis社との合弁企業にて上海では初めての無人運転の列車となります。開業により交通が不便だった浦江地区の住民の便宜を図ることになります。運行間隔は通常時間帯は6分間隔、ラッシュ時間帯は3分20秒間隔の運行となります。

車体は通常より小型で車輪はゴムタイヤ、集電方式は第三軌条方式を採用しています。全線高架です。

席に座ったまま「お勘定」

これはとある店での食事です。ひとり旅が多いので少量です。美味しそうでしょ。さて食事が終わったら当然代金の支払いをします。

テーブルに何やら二次元バーコードがありますが、これは何でしょう?これこそが今回の本題です。このバーコードを支付宝や微信支付など電子決済アプリで読み込むと金額が表示され、正しければ支払ボタンをタップすると完了です。あとはそのまま店を後にするだけです。つまりお勘定の時に店員さんを介さずに自分で行えるのがこのシステムです。対応バーコードはそれぞれのアプリのカラーでデザインされており、支付宝はライトブルー、微信支付はグリーンです。(写真参照)ちなみに支払状況はリアルタイムでお店側も分かるので食い逃げしようとは考えないようにしてくださいね。

私自身数回試しましたが本当に便利です、このシステムは。ちなみに注文もスマホからできる店もあるようですが、これはまだ試していません。いずれやってみようと思います。

第4版人民元流通停止

中国人民銀行(中央銀行)は上記の現行の一代前の第4版人民元(第四套人民币)のうち100・50・10・5・2・1元・2角紙幣と1角硬貨を2018年5月1日より流通停止すると発表しました。流通停止後の旧紙幣・硬貨の両替は2018年5月1日~2019年4月30日までは各銀行の支店(分行・支行)などで、2019年5月1日以後は中国人民銀行の各支店にて行うとのこと。

個人的には初めて中国を旅行していたときに流通していた人民元で現行紙幣よりバリエーションに富んでおり好きでした。