中国湖北省武漢市の封鎖が解除されました!

76日ぶりに動き始めた武漢の街!

中国湖北省武漢市が4月8日午前0時、実に76日ぶりに封鎖解除されました。3月28日、地下鉄、公共バス、鉄道の乗り入れが再開されましたが、幹線道路や航空便は再開を待っていました。封鎖が全面解除となった4月8日、中国の報道機関は一斉に武漢市街の様子や封鎖中の市民生活、感染症と闘う医療現場の状況などを報じています。(写真上:漢口駅へ向かう人々、中:封鎖が解除された幹線道路、4月8日、下:街の様子、4月12日 百度快照より)

四川省西昌で大規模森林火災発生!

消防隊員18人と森林局関係者1人が犠牲に

AFPBBニュースによれば、3月30日午後、四川省南部の山岳地帯にある涼山イ族自治州、西昌市(人口約70万人)郊外の森林で火災が発生。消防車140台以上、ヘリコプター4機、約900人の消防隊員が出動し、緊急当局者ら2000人が火災の鎮圧活動に加わり、火災現場から半径5Km以内の地元住民1200人以上が避難したと伝えています。この火災の消火活動にあたっていた消防隊員18人と森林局関係者1人が死亡したと地元自治体は発表しています。3月31日も引き続き複数のヘリコプターが消火活動にあたっていると伝えています。同地域は昨年3月にも火災が発生しており31人が犠牲となっています。原因は自然現象によるものか、人為的なものなのかはわかっていないという。(写真は中国日報網より)

湖北省武漢市で公共交通機関が運行再開

65日ぶりに鉄道、地下鉄、公共バスが運行再開

中国の国営通信社・新華社は、コロナウイルス感染拡大で、1月23日から封鎖が続いていた湖北省武漢市の地下鉄、公共バス、鉄道乗り入れが3月28日に再開されたと報じています。実に65日ぶりとなります。(鉄道乗り入れが再開し、武漢駅へ到着した乗客、3月28日)

乗客は、駅に入る前や乗降時にQRコードをスキャンし実名を認証することになっていて、乗客から感染者が出た場合、同列車に乗車していた乗客がわかる仕組みになっています。武漢市では2か月以上全ての公共交通機関が止まっていたが徐々に復旧が進んでいます。ただ、幹線道路や航空便の封鎖解除は4月8日以降になる見通しで、当局によると4月8日に武漢市の封鎖を解除する方針を明らかにしています。(写真は武漢市の地下鉄4号線、中国青年网3月29日より)

中国漢方(中医学)の由来

漢方の名称は江戸時代に日本で生まれた―蘭方に対し漢方と

中国漢方は、古代中国哲学「陰陽五行説」の考えを基にした伝統医学です。理論体系は漢代に出来上がり、医学書「黄帝内経」が前漢代頃にまとめられた。その後、後漢代に、植物・動物・鉱物など365種類の生薬を分類し効能を記した「神農本草経」がまとめられた。同じく後漢代、感染症などの急性疾患や、慢性疾患についての治療法と処方を解説する「傷寒雑病論」が張仲景により著された。

唐代には、後に薬王と称された医師の孫思邈により、近代臨床医学の分類方法を採用し自身の臨床経験をまとめた「備急千金要方」とその補完版「千金翌方」が著された。金・元代には、金元四大家と呼ばれた劉完素、張従正、李東垣、朱震亨らにより「黄帝内経」の理論が発展し、多くの新処方が誕生した。清代に入ると「傷寒」とは発病の原因が異なる熱病が流行したことにより、「温病」についての研究が盛んになった。

中華人民共和国成立後、中国漢方の名称は「中医学」と定められた。その後、中医薬大学が設立され、西洋医学と同等に国が中国漢方の発展を推進している。「漢方」という名称は江戸時代に日本で生まれたもので、「蘭方」(西洋医学)に対し、漢の時代の「黄帝内経」を基本とする伝統医学を「漢方」と呼んだのが始まりです。(中国百科より)

支援物資を北京の中日友好協会へ送る

中日友好協会、中国人民対外友好協会から謝辞、感謝状届く

コロナウイルスの猛威と闘う中国を支援しょうと協会本部は全国から集まった支援物資を2月7日に第1陣を、第2便を2月14日に、第3便を2月20日に北京の中国日本友好協会宛に発送しました。兵庫県連合会はマスク、ゴム手袋、消毒液をはじめ寄せられた支援募金を協会本部宛に送りました。

中日友好協会から2月13日に「支援物資が到着しました。皆様のご厚意を必要な人達の手元に必ず届けます」との謝辞が届き、中国人民対外友好協会の李小林会長から「我々は全力で感染者の治療及び重症者や死亡者の減少に取り組んでいます、おかげさまで現在、一部の感染者は適切な治療により退院しました。日本各界からのお見舞いの書簡とお心がこもった寄付・寄贈を賜ったことに対し、心より感謝申し上げます。貴協会から温かいお見舞いのメールに御礼申し上げます」との趣旨の感謝状が届いています。(上の図は記事と関連ありません)

協会の支援活動を報じた日中友好新聞を添付します。

中国浙江省の友人から近況届く

新型コロナウイルスの猛威で中国も世界も一変

中国浙江省内の街に住む友人から2月26日、近況を綴ったメールが届きました。本人の了解を得て要約を紹介します。

「このコロナウイルスの感染拡大で、史上初めての春節を経験しました。大晦日の前日地元にも感染者一人が出たことで雰囲気は一変しました。予定していた親戚訪問などは全てキャンセルしました。昨日まで、地元では14人の感染者を確認、10人治療です。浙江省は感染確認1205人、治癒808人、死亡1人です。

新型コロナはずるくて移りやすい。症状は必ず出るわけではないので隔離を徹底し、予防した方がいいです。武漢、湖北省を除いたら死亡率はかなり低くなります。新型につき特効薬はありません。過剰治療、薬剤過量投入により逆に駄目にしてしまうケースが多いようです。漢方は非常に有効です、90%以上有効です。武漢は発源地ではありません。アメリカやイランでは違うタイプの新型コロナが発見されました。

2003年のサーズは最初広州で発覚し、漢方により抑えられたんです。その後、北京で広がる時、伝染病に指定され、漢方医は伝染病院がないため、事実上排除されました。これで遅れを取ったんです。最後の最後、トップからの指示で治療に参加でき、収束したんです。死亡率で見ると実は中国が一番低いのです。中国の中でも広州、北京、香港の順で、医療水準のイメージとは逆です。

実は、清末、民国の時、漢方医を無くそうとする当時の政府の試みは度々ありました。新中国の1953年も毛澤東主席は、漢方医を無くそうとする衛生省トップ二人を免職した経緯がありました。三年前から習近平主席は中医を高く提唱しましたから、今回は表面からの制限は一応なかったんです。浙江省は当初七割の患者を漢方で治療し、有効につきほぼ全員になりました。しかし、武漢では8%、30%というデータがありました。これが高い死亡率に繋がった原因の一つでしょう。トップ免職で改善されるとは思いますが。

中医が抑えられる状況は、西洋勢力の侵入と直接関連しています。その原因は、産業利益という点では分かりやすいですが、もう一つは文明の争いですね。漢方という表現は、実に不完全です。経典の「黄帝内経」は華夏文明の宇宙観、つまり天、地、人や、道や、自然などを中心に書いており、その下に医術に触れただけです。そして薬を飲ませるのは手術と同じく、もう最後の手段となります。今、中医はもう手術しませんが、実は歴史は長くて、二千年以上の手術器具が出土したことがあります。

今度のコロナで、外出は本当に少なかったです。逆に、ゆっくりできました。勉強しながら、今後の世界を楽しく見ていきたいですね。皆様も出来るだけ外出を控え、集会や会食は止めましょう。予防策として、ネットで見たのは、プーアル茶(あるいは苦みのある他のお茶)と黒酢(醸造のお酢)を15:1で飲んでみてください。まず、副作用はないですから。そして、何よりも風邪を引かないように、適当な運動もした方がいいですね。では気を付けて下さい」(写真は浙江省温州・楽清市の漢方製剤)

中国鉄路のきっぷたち②

前回は硬券の紹介でしたが、今回は軟券の紹介をします。座席管理にコンピューターを使うようになり徐々にですが、きっぷの購入がしやすくなってきました。それに伴い「外国人料金」も撤廃されました。(厳密にいうと人民料金を値上げして内外同一価格にしたようです。)

導入時期は不明ですが、私の持っているきっぷで一番古い軟券は1997年発行のものとなっています。コンピューター管理となり、今までは座種によって窓口が違っていましたが、どの窓口でも購入できるようになってきました。また市内にあるきっぷの発売所でも購入できるようになってきました。ただしまだ帰りのきっぷなど発駅以外のきっぷは購入できませんでした。

2000年代になり、徐々に発券システムのネットワーク化が進み発駅以外のきっぷを購入できるようになってきました。きっぷの様式も「中国铁路-CR」地紋の赤色軟券になりました。

2000年代後半にはシステムのバージョンアップによりきっぷの駅名に英字表記が入るようになりました。手元にきっぷが残っていませんが、異地発券の実験として2010年に浙江省杭州駅で黒竜江省牡丹江駅発の列車の硬座指定券の購入ができたのを確認しています。この時期には全国的にどの駅発のきっぷの購入もできるようになりました。

自動改札機を通れる磁気化券が登場しはじめた初期のきっぷです。赤地で地紋として動車組列車のシルエットが入っています。磁気化券は登場しましたが、大半の駅の改札自体は駅員が一枚一枚きっぷに鋏を入れるスタイルでした。

今回はこのあたりにしたいと思います。

中国鉄路のきっぷたち①

中国鉄路では現在急速にチケットレス化が進んでいます。今年中には全国の高速鉄路でチケットレス化が完了する予定です。

ここでは中国鉄路が発行してきたきっぷを紹介しようと思います。まずは昔なつかしの硬券です。

この頃は「外国人料金」なるものが存在しており、同区間同座種で中国人民の約1.75倍の料金を外国人は支払わなければなりませんでした。まずは外国人料金の硬券です。縦型券です。

いずれも軟座(外国人料金)で青地で中国鉄路ロゴが印字されています。

次に中国人民の硬券を紹介します。横型券です。

なお硬座・硬臥は赤地、軟座・軟臥は青地で中国鉄路ロゴの地紋です。この地紋も日本の影響があり、かつての国鉄の三等が赤地、二等が青地とよく似ています。きっぷに赤鉛筆で線が入っていますが1本は普通快車(普快)、2本は特別快車(特快)、3本は直達(ノンストップ)特別快車です。

今もですが当時から座席は全席指定でした。硬券の裏に乗車日・車次・座席番号が書かれたペラペラの紙が貼り付けられていました。硬座は始発駅だけ指定で途中駅からは「無座」という座席指定なしのきっぷとなります。(まず座れません)

長春-天津の直通快車(直快)の硬臥の指定券

この頃の座席管理はコンピュータで管理されていません。よって座種によっては駅ではなくて市内の販売所で購入しなければなりませんでした。きっぷの発売は硬臥・硬座は概ね3日前、軟座・軟臥は2日前からの発売でした。当時の列車本数は少なく手ごろな料金の硬臥は発売開始後すぐ売り切れました。希望のきっぷを駅員に伝えても「没有!(ない)」と何度も連発されたのも今では懐かしい話です。

車内補充券(車補)を紹介します。

天津駅の窓口で発行された車補(天津-北京の軟座2枚分)もちろん外国人料金です。

次回はコンピュータ管理が始まってから発行される軟券について紹介したいと思います。

「新型肺炎」に苦しむ中国国民に支援物資を!

「新型肺炎」を終息させるために頑張っている中国を支援するための支援物資提供と物資購入募金のお願い!

「新型肺炎」の感染が日に日に広がり、WHOが「緊急事態」を宣言するに至りました。国を挙げて闘っている中国を支援するために日中友好協会本部は大使館や中日友好協会のルートで支援物資を中国の関係機関へ送る手配を始めています。

友好都市提携を結んでいる自治体と連携しての支援なども始められています。会員の皆さんからも「支援したい」との声が寄せられています。本部が手配しているのは、マスクや消毒用アルコール(ウエットティッシュ除菌アルコールタイプ、除菌アルコールスプレーなど)などの医療関係の物資が中心です。(特にマスクは品切れの状態になっており、入手が難しくなっています)。できれば、マスク・ゴム手袋、消毒用アルコールなどを中心にお願いします、少量でも構いませんご協力お願い致します。

「新型肺炎」に苦しむ中国国民と終息させるために頑張っている中国を支援するために皆様のご協力をお願い致します。また兵庫県連合会にお届け頂ければまとめて本部へ送付させて頂きます。(写真:閉鎖され規制線がはられた武漢華南海鮮批発市場・百度百科より)

(兵庫県内の自治体では、兵庫県が震災支援のお返しもありマスク100万枚を送っています。加古川市は友好都市提携を結んでる中国広西チワン族自治区桂林市からの要請で1月31日マスク1万2千枚(内子供用2千枚)を送付しています。明石市は1月30日、江蘇省無錫市へマスク1万枚、防護服200着を送っています)

兵庫県連合会は2月12日、協会本部へ第1次分支援物資を送付しました

引き続き支援物資の提供、募金を募っています。

送り先:日本中国友好協会 宛

〒111-0053東京都台東区浅草橋5-2-3 鈴和ビル5F

電話:03-5839-2140 Fax :03-5839-2141

E-mail:nicchu@jcfa-net.gr.jp

URL:http://www.jcfa-net.gr.jp

支援物資購入のための募金にご協力お願いします!

★郵便振替の場合 

 口座番号:01160-9-2504

 加入者名:日本中国友好協会兵庫県連合会

 通信欄に「中国支援」と明記下さい。 

★ゆう貯銀行口座振込の場合(ゆう貯→ゆうち貯) 

 記号:14350 番号:2551446

 口座名義:日本中国友好協会兵庫県連合会

連絡先:日中友好協会兵庫県連合会 ☎078- 412-2228

〒658-0072神戸市東灘区岡本1丁目14-10 岡本住宅ビル3F

(阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、居酒屋「鳥貴族」が入るビル3階)

E-mai;okmt50@nicchu-hyogokenren.net

2020年中国の休日

「2020年中国の休日

中国政府公式発表の2020年中国の休日は以下の通りです。

元旦(Yuan dan)  1月1日(1日休暇)

春節(chun jie)    1月24 日~1月30 日(7連休)

清明節(qing ming jie)4月4日~4月6日(3連休)

労働節(lao dong jie)5月1日~5月5日(5連休)

端午節(duan wu jie)6月25日~6月28日(3連休)

中秋節(zhong qiu jie)10月1日~10月8日(8連休)

国慶節(guo qing jie)10月1日~10月8日(8連休)

2020年は中秋節と国慶節が重なり特例として8連休となります。「春節」の振替出勤日は1月19日(日)と2月1日(土)の2日間。「労働節」の振替出勤日は4月26日(日)と5月9日土)で「端午節」の振替出勤日は6月28日(日)です。「中秋節」「国慶節」の振替出勤日は9月27日(日)と10月10日(土)となっています。