第20回加印平和のための戦争展

戦争の悲惨さや平和の力を広げようと、日中友好協会加古川支部が加盟する第20回「加印平和のための戦争展」が加古川の東播磨生活創造センター「かこむ」で開催されました。

第1日目の8月15日はあいにくの台風で中止となりましたが、16日と17日には、20回記念の連続講演と、DVD「はだしのゲン」連続上映、加古川地域の戦争遺跡などの資料展示が共に実施され多くの市民が参観しました。

16日午後には日中友好協会加古川支部の前田清支部長が「日中戦争を考える―二つの事件から」と題し、「台湾出兵・牡丹社事件と和解」、「湖南省厰窖虐殺事件」について講演、17日は版画家の岩田健三郎氏が「平和と人権」と題して講演しました。(写真:加古川支部の廠窖事件に関わる写真の展示)

相生・赤穂の戦跡を訪ねて

マイクロバスで「戦争遺跡めぐり」参加者募集!

写真:赤穂民族資料館

兵庫の「語りつごう戦争」展の会は今年18回目の「戦争遺跡めぐり」を開催します。現在参加者を募っています、お早目にお申込み下さい。

日時:2019年10月14日(月)

集合場所:湊川神社正門前 集合AM8:50   出発AM9:00

参加費:4,500円(資料代・昼食代)昼食は事前申込み必要

    3,000円(弁当持参者

「訪問先」

午前:韓国朝鮮人無縁仏の碑

昼食:かんぽの宿赤穂

午後:永応寺(コンクリート製の梵鐘を掲げていた)

   松根油搾取地・・赤穂民族資料館

17:00頃、湊川神社前、解散予定

写真:韓国朝鮮人無縁仏之碑、相生

申込みはFAXで、お名前・所属(住所)・電話番号・昼食申込みの要不要をお知らせ下さい。

申込締切 2019年10月4日)定員27人になり次第締切

お申込みは:FAX 078-577-7651

兵庫の「語りつごう戦争」展の会

お問い合わせ:090-5896-6048(上野)

華南と華中の万人坑

万人坑=人捨て場を知る旅を通じて現地で確認する侵略と加害の実態―いま問われる私たちの歴史認識

2019年8月10日、青木茂著「華南と華中の万人坑」―中国人強制連行・強制労働を知る旅(花伝社)が出版されました。自ら引き起こした侵略戦争において日本が中国本土に残した傷跡、万人坑が中国各地の至る所に今も数えきれないほど現存しています。華南と華中の万人坑を訪れた著者が、その背景にある中国人強制連行・強制労働の惨状などをルポ形式で紹介しています。膨大な犠牲者が埋められた現場と、当時を知る人たちの証言を前に、私たちの歴史認識がいま問われています。

犠牲者の多くは、炭鉱や鉄鉱などの鉱山や軍事要塞、巨大ダムなどの土建工事現場などで強制労働させられ、主に過労と飢えにより衰弱死(過労死)させられた中国人であり、主要な「犯人」(加害者)は日本の民間営利企業です。日本で話題にされる中国人強制連行・強制労働のほとんどは、日本国内に連行されてきて花岡鉱山鹿島事業所などで強制労働させられた約四万人の被害者のことであり、中国本土(大陸)における強制連行・強制労働が日本で話題にされることはほとんどありません。

その中国本土における強制労働の被害者数は、傀儡国家「満州国」をでっちあげ日本が占領支配した東北で1640万人、「満州国」の南側に位置し、アジア太平洋戦争の「戦力培養補給」の基地だと日本が位置付けた華北では2000万人にもなる。さらに華中と華南でも最低10万人単位、おそらく100万人単位の強制労働が行われていることを考えれば、15年戦争の期間中に中国本土(大陸)で日本により強制労働させられた中国人被害者は4000万人(概略)にもなるというのが「万人坑を知る旅」訪中団の一員として7回にわたり中国本土を歩き回り強制労働と万人坑の現場を確認してきた私の結論です。「華南と華中の万人坑」著者・青木茂)

「華南と華中の万人坑」中国人強制連行・強制労働を知る旅(青木茂著 発行・花伝社 A5判並製256頁・本体1700円+税)

映画「沖縄スパイ戦史」上映会や資料展示、体験談も

第24回「尼崎平和のための戦争展」―入場無料

ゆずれない!戦争につながるその一歩―

日程:2019年8月16日(金)・17日(土)・18日(日)9:00~18:00(最終日は16:00まで)

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ  

尼崎市東難波町2丁目14-1    ☎06-6482-1750

◆展示コーナー(1F学習室A~C)

・憲法問題・広島の高校生が描いた「原爆の絵」・焼夷弾(模型)など・残留孤児問題・尼崎の戦災地図・パネル「原爆と人間」・原発問題・市内中学生の沖縄修学旅行の取り組み・沖縄問題・9条の会の活動・戦争に突き進んだ歴史年表など

◆映画「沖縄スパイ戦史」上映会(2018年制作 114分)

戦後70年以上語られなかった陸軍中野学校の「秘密戦」、明らかになるのは過去の沖縄戦の全貌だけではない――写真は(c)『沖縄スパイ戦史』制作委員会―

上映日時:8月17日(土)①10:15 ②14:00 ③18:00

上映会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ3F小ホール

上映協力券 一般1,000円 70歳以上900円 中高生500円

◆語り部コーナー(18日14:00~15:00、1F学習室A~C)

中国「残留日本人孤児」の戦争体験談・尼崎原爆被害者の会など

◆読書コーナー・勝手にDVDコーナー(1F学習室A~C)

主催:尼崎平和のための戦争展実行員会(尼崎教育会館内)

連絡先:☎06-6481-1133     携帯090-4902-8398(松岡)

後援:尼崎市/尼崎市教育委員会

元シベリア強制抑留体験者インタビュー記録映画

帰還証言~ラーゲリから帰ったオールドボーイたち

戦後の旧「満州」等から約60余万人の日本人達が貨車や徒歩で北に向かった。旧ソ連強制抑留中の死者は約6万人といわれるが強制抑留者も死者も正確な数字は今も不明だ。(下の図は厚生省より)

2019年夏シベリア抑留慰霊上映会

「京都」8月23日(金)10時~・その3前編、13時~後編

会場:ひと・まち交流館京都(河原町五条下がる東側)

入場無料

「大阪」8月24日(土)10時~その3前編、13時半~後編

会場:シアターセブン(阪急十三駅西口改札より徒歩5分)

各回1,000円均一 各回、上映後いしとび監督舞台あいさつあり

お問い合わせ:090-5460-3110(いしとびたま)

 

第20回「加印平和のための戦争展」

20周年記念~再び戦争への道を歩まぬために

アジア太平洋戦争が終結して74年、戦後生まれの人達が大半を占め、戦争体験者が少なくなる中、戦争の悲惨さや平和の大切さを語ることが出来る人達が少なくなってきました。再び戦争への道を歩むことがないように、過去の歴史から学び、平和な未来を子どもたちに伝えていきましょう。(実行委員会)

日程:2019年8月15日(木)午後1時~17日(土)午後4時

会場:加古川総合庁舎1階「かこむ」JR加古川駅南」南東へ5~6分

加古川市加古川町寺家町天神木97ー1 Tel:079-421-1101

展示内容加印地域の戦争遺跡・日中戦争に従軍した位田さんのアルバム・   原爆写真・戦没者名簿・沖縄と基地・戦時中の遺品、物品・尾上飛行場から飛び立った特攻隊員の血書・子供の兵隊・曽根天満宮の梵鐘・太平洋戦争時の日中戦争湖南省廠窖事件など

講演と各種行事

記念講演「今、伝えたい戦争の悲惨さと平和の尊さ」

 日時:8月15日(木)午後2時~4時 「講座研修室」

 講師:安川昭雄氏(92歳)赤穂の小中学校中心に「語り部」活動を続けられ、兵庫県知事賞、赤穂市長賞を受賞

◇中国湖南省「廠窖鎮3万人虐殺事件」解説

 日時:8月16日(金)午後1:30~2:30

  講師:前田 清氏(日中友好協会)

記念講演「平和と人権」

 日時:8月17日(土)午後1:30~3:30

 講師:岩田健三郎氏(版画家)

◇「はだしのゲン」上映会 15日午後3時~、16日午前10時~・午後3時~

主催:加印平和のための戦争展実行委員会

後援:加古川市・高砂市・稲美町・播磨町、2市2町教育委員会

連絡先:080-6158-2371(菊本)

戦争映画で考える戦争の加害と被害

戦後74年目の8月15日に講演会を開催

今年は、日本政府がポツダム宣言を受諾してから74年目の8・15を迎えます。毎年この日に「8・15平和のつどい」を開催している兵庫の「語りつごう戦争」の会(上野祐一良代表代行)は、戦争は全ての国民を巻き込み、反対者を決して許さず、教育・マスコミ・近隣コミュニティなど全てを動員して行われるということを知り、そして戦争の惨禍を忘れることのないようにと今年も「平和のつどい」を計画しています。

  • 日時:2019年8月15日(木)午後1:30~4:00
  • 会場:妙法華院2F本堂(高速神戸「新開地」西口上る南側)
  • 講演:「戦争映画で考える戦争加害と戦争被害」
  • 講師:永田喜嗣氏(大阪府立大学人間社会学研究科大学院)

永田氏は、現在、同大学院博士後期課程で対日戦争映画を中心とした「抗日映画論」の研究」を行っている。

資料代:500円(高校生以下無料)

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展の会

神戸市兵庫区永沢町4-5-8 妙法華院気付

Tel:078-575-2608

盧溝橋事件82周年

ご存じですか、7月7日は盧溝橋事件勃発の日

1931年9月18日に中国・瀋陽郊外の鉄道線路を日本軍が爆破し、これを中国軍のしわざとした柳条湖事件をきっかけに日本は中国東北部を占領し、事実上自分たちが支配する「満州国」をつくりました。

そして1937年7月7日、中国・北京郊外の盧溝橋(ろこうきょう、写真上)付近で夜間演習中の日本軍が中国軍に攻撃されたとした盧溝橋事件をきっかけにして、日本は1945年の敗戦まで中国全土への侵略戦争をおしすすめ、南京事件、731細菌戦部隊、戦時性暴力事件、儘滅掃討作戦(三光作戦)、強制連行・強制労働事件、重慶などへの無差別爆撃、遺棄毒ガス事件をはじめとした加害行為を重ねて、言語に絶する苦しみを中国の民衆に与えました。(写真は百度百科より)

第52回兵庫県平和美術展

平和を願う人ならどなたでも出品できる展覧会

兵庫県平和美術展は、異人館画家といわれた小松益喜さんらが発足させました。流派、会派を超え「平和の壁に花一輪を」を合言葉に活動しています。表現の自由は、世界の平和と生活の安全や安定が守られてこそ保障されます。平和を願い、毎年夏に展覧会を開催してきました。毎回、多彩なジャンルの優れた作品が多数展示されます。暑い時期ではありますが、ぜひお越しください。

期間:2019年7月17日(水)~21日(日)10時~18時

会場:兵庫県民アートギャラリー(県民会館2F)

入場無料  21日は午後5時まで

出品募集中 1点2,000円 30歳未満は無料

絵画・書・写真・漫画・きり絵・版画・工芸・絵手紙・ちぎり絵など(グループ出品も可)。出品される方(18歳以上)は、ハガキかメールで氏名・年齢・住所(〒番号)・電話・作品名(12文字以内)・ジャンル(例:油彩、書、写真など)、サイズ(額縁含め縦・横)を記載し、7月5日(金)までに下記連絡先までお申込み下さい。

主催:兵庫県平和美術展 後援:神戸市・神戸市教育委員会

連絡先:〒657-0011 神戸市灘区鶴甲4丁目4-14-508

Tel:070-1749-0112(宇山さん)

E-mail:Yari58hotaka53@song.ocn.ne.jp

「日中戦争全史」著者・笠原十九司氏迎え講演会

 南京事件研究・日中戦争全史著者が語る

「日本は中国で何をしたか」

日中友好協会大阪府連合会は、2019年度「日中不再戦月間」(7月7日~9月18日)企画として、南京事件研究で名高い、笠原十九司氏を迎え、日本の侵略と加害の歴史を学ぶ講演会を企画しています。

従来の歴史書ではあまり紹介されてきなかった史実や、近著「増補  南京事件論争史」にも触れて講演されます。当時の状況が、現在の安倍政権の戦争への道と似ているかを知り、中国への加害行為を反省し、日中不再戦、平和運動をすすめていく上で絶好の機会です。フロアからの質疑応答なども予定しています。

日時:2019年8月25日(日)14:00~(受付開始13:30)

講演後、パネルディスカッション予定、フロアからの質疑応答

会場:エルおおさか南館 5階ホール

京阪・地下鉄「天満橋」西へ300m、「北浜」東へ500m

講師:笠原十九司 都留文科大学名誉教授

参加費:1000円

主催:日中友好協会大阪府連合会 ☎06-6372-8131