3月15日午後、「中国人戦争被害者の要求を支える京都の会」の第28回年次総会が開かれ、約20名の会員・関係者が参加しました。
例年は中国からの参加者も来日されますが、今年は事情により来日が叶わず、総会終了後にテレビ電話を使ったオンライン交流が行われました。画面越しではありながら、互いの近況を伝え合い、温かい時間となりました。
🎤 総会記念講演
「戦後の日中関係とサンフランシスコ体制」
講師:井口和起氏(京都府立大学名誉教授)
記念講演では、長年にわたり歴史研究に携わってこられた井口和起氏が、戦後日本の歩みを大きく規定したサンフランシスコ講和条約と、その背後にある国際情勢について語りました。
井口氏は、1950年に勃発した朝鮮戦争が日本の民主化の流れを大きく押し戻し、講和条約によって日本がアメリカの強い影響下に置かれる体制が形づくられたと指摘しました。
その体制は今日まで続き、全国に点在する米軍基地は、ベトナム戦争、アフガン戦争、湾岸戦争など、さまざまな戦争の出撃拠点として利用されてきたと説明しました。
さらに井口氏は、現在の中東情勢にも触れ、イランとの緊張が高まる中で、再び日本の基地が利用される可能性があると警鐘を鳴らしました。
講演の締めくくりとして、
「日米軍事同盟の枠組みから抜け出し、憲法の理念に基づく日本の姿を取り戻すことが、平和友好運動に関わる私たちに問われている」
と力強く語り、参加者に深い問いを投げかけました。
🤝 交流と今後の活動へ
オンライン交流では、中国側の参加者からも活動への期待や励ましの言葉が寄せられ、国境を越えたつながりの大切さを改めて感じる時間となりました。
総会を通じて、戦争被害者の尊厳回復と日中友好の歩みを支える活動の意義を再確認し、参加者一同、今後の取り組みに向けて気持ちを新たにしました。
