第21回兵庫県平和美術協会「会員展」

美術愛好家の力作が揃う展示会

異人館画家と言われた小松益喜さんらが発足した「兵庫県平和美術協会」は、『平和の壁に、花一輪を』を合言葉に、広く美術愛好家の輪を広げてみました。「会員展」は協会員による展覧会で、出品数は少なめですが、絵画・書・写真・陶芸など力作が揃います。ぜひ、お誘いあわせの上お越し下さい。

と き:2023年3月24日(金)~28日(火)10時~18時

ところ:こうべまちづくり会館ギャラリー

JR/阪神「元町駅」西口から西へ10分、元町商店街4丁目

入場無料

連絡先:070-1749-0112(宇山さん)

米の対中戦略に従う日本

「台湾有事」に揺れる南西諸島―公道を走る戦車

「台湾有事」問題で、2月1日付「日中友好新聞」に掲載された石堂徳一氏(八重山台湾親善交流協会事務局長)の記事を紹介します。

沖縄県民は深い憂慮

今、ロシアがウクライナに侵攻し、テレビ、マスコミでは連日、ロシアの非人道的な映像を流している。専制国ロシアと、民主主義国家ウクライナの戦争だと。アメリカは、民主主義を守るためとウクライナに大規模な戦力武器を供与している。

さて、沖縄県民の私としては思うのです。果たしてアメリカは民主主義の国家なの?と。なぜならば、77年(米統治27年、沖縄日本復帰後50年)にもわたり沖縄に君臨、蹂躙し、県民に耐えがたい悲しみを与えていることを思えば、とても民主主義国家とは思えない。陰で操っているのは米ではないかと疑念さえ抱く。

南西諸島を軍事要塞化

そのロシアのウクライナ侵攻と同様なことが起きる。中国が台湾に侵攻すると、「台湾有事」。それは同時に「日本有事」だと煽りたてている。その備えとして、南西諸島に中国による侵攻を迎撃するための基地を配備強化することが緊急な課題だと世論を操作している。宮古島、与那国島には、すでに自衛隊基地が配備され、石垣島は造成中である。

与那国島では昨年11月沖縄県内で初めて公道を堂々と走行する自衛隊戦車、そして軍事訓練があった。自衛隊誘致に賛成した島民さえも驚く異様な風景であった。さらに、自衛隊基地の施設追加拡大(18万平方メートル)、ミサイル部隊の配備などが来年度予算に盛り込まれ、住民は避難場所のシェルター増築などを国に要請する事態となり、緊張感が高まっている。

果たして「台湾有事」はあるのか。煽動されてはいないか。結論から言うと、台湾が「独立」をいわない限り「台湾有事」はおこらない(現状維持)。

日中は武力不行使公約

現在、日本は米と共に中国への対抗戦略を構築中だが、かつて日本は中国との国際的な約束をしている。信義は守らなければならない。1972年の国交回復共同声明には「日中両国間には社会制度の相違があるにもかかわらず、両国は平和友好関係を樹立すべきであり、また樹立することが可能である」「日本及び中国が相互の関係において、すべての紛争を平和的手段により解決し、武力又は、武力による威嚇に訴えないことを確認する」と明記されている。

日中両国は、「武力衝突はしない」と明確に国際世界に表明したのであった。同共同声明では、「台湾が中国の領土の一部であり、日本は中国の立場を理解し、尊重する」とも記している。したがって、「台湾を守るために自衛隊を出動することは想定外であった。

米は有事に自衛隊利用

中国は、これまで台湾の「平和的統一」をいっていたが、「武力による統一もありうる」と述べるに至った。その背景には米の台湾への関与がある。かつて米国のCIAを統括し、米国大統領直属の国家安全保障会議議長のジョセフ・ナイの「対日超党派報告書」では、要約「米の利益のためのチャンスは、中国と台湾の軍事衝突であり、はじめは米軍がオモテに出るが徐々に日本自衛隊を前面に立たせること」と記している。現在の「台湾有事」は、米国の戦術に、日本は踊らされているのではないかと危惧するのである。(日中友好協会沖縄県支部会員・八重山台湾親善交流協会事務局長)

第52回「神戸空襲犠牲者合同慰霊祭」

3月17日(金)、兵庫区の薬仙寺で開催

今年も第52回神戸空襲犠牲者合同慰霊祭を行います!

1995年1月17日の阪神淡路大震災に見舞われた私たちを、次々続く自然災害を日本中の人々が助け合ってきました。新型コロナウイルス感染症拡大も、医療現場の皆さまの努力や働く皆さまの努力で収束がくること、また、人が人を傷つけあう戦争は人間の思いや想像力、相互の信義と公正に基づき停戦へと進むことを信じたいものです。

78年前の2月5日、3月17日、5月11日、6月5日、8月6日と何度もあった神戸空襲を忘れないように、亡くなられた方々の無残な死や無念へ思いを新たにするために、亡くなられた方々を思うひと時を過ごします。だだ、今年も感染拡大に配慮し、マスク着用や消毒の徹底などと、密集を避ける形で行いますので、ご協力をお願いいたします。(「こうべ空襲だより」より)

写真は「神戸空襲を記録する会」が神戸空襲を忘れないようにとの願いを込めて2013年8月15日、大倉山公園に建立した「いのちと平和の碑」。

日時:2023年3月17日(金)午後1時30分~

場所:薬仙寺(神戸市兵庫区今出在家町4-1-14

当日JR兵庫駅から、市営地下鉄海岸線「和田岬」駅から案内板あり

空襲体験者のお話、戦災スケッチの展示など

お問合せ:神戸空襲を記録する会 ☎080ー1419-8208

「気球撃墜」の危険性―宇宙を戦場にするな!

「懸念」や「デマ」が戦争を招く

米国の上空に、巨大な気球が現れ、米軍は2月4日、この気球を大西洋上で空対空ミサイルで撃墜した。米軍は「気球は中国が戦略拠点を監視する目的で使った偵察気球」とし、ブリンケン国務長官の訪中予定を延期した。しかし中国外務省は「気球は民間のもので不可抗力で米国に入った。米国には繰り返し伝えている」と主張。「中国は米国に対し、冷静かつ専門的、抑制のきいた方法で適切に対処するよう要請してきた」と表明。対抗措置の可能性を示した。まだ真偽は明らかではないが、日本はあくまで一方に加担せず、軍事衝突回避に動かなければならない。報道によると、中国の気球はトランプ政権時代に3回、バイデン政権になってからも1回、米国への飛来があったという。

米本土への気球、といえば思い出すのは第2次大戦中、日本が飛ばした「風船爆弾」。約9000個が放たれ、約300個が到達。被害者も出たという。現在、飛行機が飛ぶ高さを超えた「宇宙空間」は1966年の「宇宙条約」で探査や利用は「すべての国の利益のために、国際法に従って全人類が自由に行う」とされている。「いずれの国家も領有権を主張できず、核兵器など大量破壊兵器を運ぶ物体(ミサイル衛生など)を地球を回る軌道に乗せ、宇宙空間に配備してはならない。月その他の天体は専ら平和目的のために利用され、軍事利用は一切禁止」とも規定した。

中国がどんな形で「制御不能の気球」を知らせたのかが分からないが、もしそうなら、確かに「武力行使に固執したのは明らかに過剰な反応。国際慣行に反する」ものだ。報復や対抗措置は支持できないが、中国が「企業の正当な権利を守る」というのも当然だ。ストルテンベルグNATO事務総長は「ロシアと中国の軍事連携への懸念」を強調した共同声明を発表。米CIAは「中国は2027年までに台湾に侵攻する」などとデマ情報を流し危機を煽る。その「懸念」や「デマ」が戦争を招く。「たかが気球、されど気球」―戦争の芽はみんなで摘むことが必要だ・(丸山重威=ジャーナリズム研究者。日中友好新聞3月1日号中国レーダーより、写真=wikipediaより 

第2回「中国問題懇談会」オンライン開催

―国際比較からみる次世代の人材育成

近年の中国において躍進めざましい分野の一つに教育が挙げられる。今世紀に入り高等教育が急速に発展し、大衆化時代へ突入、中間層の拡大を促している。苛酷な競争で知られる「高考」(全国統一入試)の改革が進み、多様な選抜方式が導入され注目を浴びている。

特に女子の大学進学者が増加し、理系進路を選択する割合は日本をはるかに凌駕する。変革期の中国の教育問題、次世代の人材育成について東アジア諸国、欧米、日本を含む国際比較の観点から広く検討します。

日時:2023年3月4日(土)午後2時~4時30分

形式:オンライン

講師紹介 詳しくは添付のチラシをご覧下さい。

南部広孝(京都大学教授・専門:比較教育学

河野銀子(山形大学教授・専門:教育社会学、ジェンダーと科学技術

大濱慶子(神戸学院大学教授・専門:比較教育学、ジェンダー研究

参加無料

◇「研究中国」NO.15を事前に読んでのご参加をお勧めします。

参加方法:所属と氏名を表記のうえ下記のURL、ミーティングID、パスコードでご参加下さい。

https://us02web.zoom.us/j/83176840703?pwd=QktVbkJzRVFpM0VqbGZxYWJRYm1PZz09

ミーティングID: 831  7684  0703

パスコード:148554

主催:日本中国友好協会 「研究中国」刊行委員会

Tel: 03-5839-2140    Fax:03-5839-2141

E-mail: nicchu@jcfa-net.gr.jp

よく聞いて、木が歌っている!

南京大虐殺記念館・平和公園の欅の木から音楽が

記念館の平和公園には欅の木がある。この木は青々として、まるで開いた大きな傘のようである。来館者の多くは「南京大虐殺史実展」を見学した後、木の下に座って休んでいる。最近、驚いたことは、木から音楽が聞こえるということである。

「南京難民合唱曲」から「共感」、「勝利の光」まで、周りのベンチから違う音楽が聞こえる。これは前例のない「音楽の木」で、中国の博物館では初めての試みだと言われている。

見学者たちは、木の南側の「生命力」と書かれたベンチに腰を下ろし、紫金草の若葉を見て、そして1938年に南京に滞在した国際友人――難民が南京安全区の「食糧輸送大使」と親しまれるマッカラン氏が創作した「南京難民合唱曲」が聞こえてくる。

南京陥落後、食料問題が一層深刻になった1938年の初め、国際友人たちは、上海から集めたソラマメを南京の難民に配布するために努力した。マッカラン氏はそれによって歌を創作し、難民に「ソラマメの歌」と呼ばれている。

ソラマメで朝ごはんを作り

ソラマメで昼ご飯を作り

ソラマメで晩ご飯を作りたい

こののびやかで、やや悲しい歌は、難民への慰めと励ましであり、人々へ暖かさと希望を伝えている。

木の東側の椅子には、「希望の思い」という文字が刻まれている。そこに座って展示場の方向に向かい、歴史を振り返ることができる。見学者たちはここに座り、「共感」という歌を聞くことができる。この歌は、戦争中の南京鼓楼病院に滞在した外科医、リチャード・ブレイディ氏の孫娘のメ―ガン・ブレディ氏が、2019年「ろうそく祭・国際平和集会」で歌った曲である。1938年2月、リチャード・ブレイディ氏は困難を乗り越えて鼓楼病院に戻り、南京に滞在していたウィルソン医師と一緒に難民を救助していた。

孫娘のメ―ガン・ブレイディーは大人になってから、曾祖父の過去に深く触れ、「共感」という歌を創作した。この歌を通して、世界各地の若者が南京大虐殺の歴史に「共感」することが望まれている。

木の北側には、「勝利の歌」という文字が座席に刻まれいる。見学者がここに座り、勝利の壁に向かい、木から流れてくる「勝利の角笛」の歌に耳を傾け、段々と沸き立ち激昂する旋律を通じて、中国人民の苦戦を経て最後の勝利に至る努力が感じられる。

木の西側の座席には、「平和への願い」という文字がある。ここに来た見学者は、平和の女神に向かって「生命の光」を聞き、平和の大切さを感じる。「生命の光」は、大規模なオリジナルオペラ『ラーベの日記』から選ばれ、」ジョン・ラーベ氏、ミニー・ヴォ―トリン女史ら、南京に滞在していた外国人に対する感謝の気持ちが込められている。彼らは当時、難民を保護し、救助し、日本軍の残虐行為を記録し、抗議するために全力を尽くし、その努力は人間の輝きを放っていた。

なぜ欅の木が「歌う」ことができるのだろうか。その秘訣は樹冠にある。観客が素敵な音響体験ができるように、記念館はデザイナー、音響技術専門家、音楽家を招き、4台の指向性超音波音響伝導装置を樹冠の中に設置することを繰り返し試みた。その他、座席も特別である。座席は北から南へ向かって高く伸びており、記念碑のような建築空間感を形成している。4つの方向はそれぞれのテーマに対応し、選ばれた曲も4つのテーマに対応している。(侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館、南京国際平和通信第38号「よく聞いて、木が歌っている」より。)

「中国茶講座」を再開します!

3月の中国茶講座は「黒茶」を紹介

黒茶は中国茶の中で、麹菌により数か月以上発酵させて作られる茶のことで、普洱茶(プーアル茶)や六堡茶などが黒茶と呼ばれています。雲南省の普洱茶、広西チワン族自治区の六堡茶を中心に、黒茶を紹介します。小さな密柑に詰め込んだ普洱茶、年大物の六堡茶など数種類の黒茶を飲み比べます。

日時:2023年3月15日(水)午後1時30分~3時

場所:日中友好協会兵庫県連合会「教室」

JR摂津本山駅北口を線路沿いに東へ徒歩約1分、阪急岡本駅を南へ徒歩約6分(山手幹線「本山北町三」交差点を南へすぐ)

講師:神田貴子 高級茶芸師 高級評茶員

3月のテーマ:「黒茶」(普洱茶、六堡茶など)

定員:12名 事前予約必要  (現在予約数11人)

参加費:1,500円(資料代、茶菓代含む) 

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

連絡先:Tel&Fax: 078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

非核「神戸方式」決議48周年記念のつどい

大国対抗の国際政治を乗り越え非核・平和の道を探る

核兵器禁止条約が発効して2年―ロシアのウクライナ侵略、核兵器使用の脅迫、アメリカを中心とするNATOなどの「抑止力」を口実とした核態勢の強化など、核兵器が使われる危険がかつてなく高まっています。特に、米中対立の激化、北朝鮮の核兵器開発、中国の覇権主義の強まり、日米・韓米軍事態勢の強まりなど、北東アジアの緊張が高まっています。

岸田政権は、「敵基地攻撃能力の保有」方針を決め、大軍拡と日米軍事同盟強化をすすめようとしています。地方自治体が管理する港湾・空港を戦争動員する体制づくりも企まれています。こうした「戦争する国」づくりは北東アジアのみならず、世界とアジアの平和と安全を脅かすものです。他方、世界は核兵器廃絶への流れを強めており、48周年を迎える非核「神戸方式」の重要さも増しています。韓国の地で、平和運動・市民運動に関わってきた経験から日韓関係、北東アジアの平和のあり方を提案します。

〈記念講演〉

日時:2023年3月18日(土)14時開会(13:30開場)

会場:兵庫県学校厚生会館2階大会議室(元町駅山側)

講師:ィ・ジュンキュさん 韓神大学院―平和政策研究院上級研究員

テーマ:大国対抗の国際政治を乗り越え非核・平和の道を探る

資料代:1,000円

◆会場はコロナ感染症対応で定員を制限しています。事前申し込みが必要です。

◆オンラインZoomでも配信します。ご希望の方はEメールを添えて申し込んで下さい。Zoomウェビナー参加URL、ID、パスワードをEメールで届けます。当日は30分前に開場しますので、指定のURLをクリックしてアクセスして下さい。

主催:非核「神戸方式」決議記念集会実行委員会

協賛:非核の政府を求める兵庫の会

後援:神戸市・神戸市教育委員会

連絡先:☎078-341-2427 E-mail: hikakukobe@yahoo.co.jp

公開講演会「歴史と記憶のはざまに」

―戦後日中関係の語り方について―

「歴史」は記憶と忘却が相交錯する中で作られてきたものである。いわゆる歴史問題や歴史認識問題は決して「過去の事実」ではなく、その事実に対して当事者同士が現在までどのように語ってきたのかというヒストリカル・ナラティブに由来している。戦後の日中関係を語るには、とりわけこのような様相を呈する。本報告では、具体的な事例を取り上げながら、戦後日中関係の語り方、およびそれが日中歴史和解に与える影響をお話したい。

日時:2023年2月21日(火)14:30~16:00

会場:現地+オンライン(Zoom)

東北大学東北アジア研究センター大会議室(436室)

講師:王広涛 復旦大学日本研究センター准教授、京都大学大学院法学研究科外国人研究員

議題:歴史と記憶のはざまに―戦後日中関係の語り方について

参加申込締切 2023年2月19日(日)オンライン参加申込者には前日までにZoomのリンクをお送り致します。

アクセス:http://www2.cneas.tohoku.ac.jp/news/news230127.html

主催:東北大学東北アジア研究センター

共催:東北大学  社会にインパクトある研究D2近隣国理解

上海と蘇州、地下鉄で繋がる

蘇州と上海を直接行き来できる

上海軌道交通11号線と蘇州軌道交通11号線(旧S1線)が繋がり2023年3月1日より試運転が始まります。(正式開業は6月の予定)

蘇州軌道交通11号線(旧S1線)は全長41.27㎞で、28の駅が設置されます。西は唯亭駅で東は昆山花橋駅でそこで上海軌道交通11号線に乗り換えできます。(上海11号線の終点は上海ディズニーリゾート)

上海蟹の産地で有名な陽澄湖にも駅が設置されますので、本場の上海蟹を堪能することもできます。