建国100周年めざし、社会主義近代化強国建設に向かう姿勢示した大会

「小康社会」から「社会主義近代化強国」へ

10月16日~22日に開催された中国共産党第20回全国代表大会は、党創立100周年(2021年)を経て「適度に繁栄した社会」(小康社会)を達成した中国が、次の2049年の建国100周年めざし、「社会主義近代化強国」の建設に向かう党の姿勢を改めて示した大会だったと言えるだろう。(写真:記者会見に臨む中央政治局常務委員の7氏、新華社)

25項目の課題を提起

今回はあまり報道されていないが、目標は①2035年までに「社会主義近代化を基本的に実現」、②今世紀半ばまでに、経済、政治、文化、社会、エコ文明の5つの建設を「五位一体」として推進し、、③小康社会の完成、改革の深化、法治の推進、厳しい党管理を「全面的」に進展させ、④「富強、民主、文明、調和、美麗の社会主義近代化強国」を実現すること―である。党はそのために習近平を核心に団結していくことも強調している。

党大会では、「今後5年間に中国が発展に力を入れる分野」として、①新型の工業化の推進②農村振興の全面的推進③地域の協調ある発展の促進④高水準の体外開放の推進―など25項目を挙げ、現状を踏まえた方向を示した。抽象的に見える目標だが、そこには行き詰まったいまの世界の課題に、体制の違いを超えて、答えようとする姿勢が示されているようにも思える。

「食糧安保」実現めざす

一例をあげよう。依然として格差拡大対策が課題とされる農業問題では、「食糧安保」が取り上げられた。中国では、食糧自給率が「低下」してきていることが心配されている。といっても日本(38%)とは全く違い、ウクライナ戦争で大きな影響を受けた国々とも違うが、カロリーベースで65・8%。習近平主席は「食糧安全保障の基盤を全方位で固め中国人の食糧を自らの手でしっかりと確保する」と強調。

今年4月中国南部・海南島の「タネの研究所」を訪れ、「我々の手でタネをしかりと握ってこそ、中国人の茶碗、中国の食糧を確保できる」「国産のタネを品種改良し野菜などの収穫量をより上げる必要がある」と強調した。「食糧安保」は、中国が掲げる「社会主義現代化国家建設」の根幹に位置している。食糧、健康・医療、教育、文化などにまで、「新自由主義」的風潮が侵食した日本は、根本から学ぶべき点は多い。(丸山重威・ジャーナリスト、日中友好新聞11月15日号「中国レーダー」より

孫文記念館・リニューアル記念「特別展」開催中

特別展「張̚廉卿・宮島詠士  師生とその周辺書展」

中国の革命家・孫文(1866年~1925年)の足跡を伝える孫文記念館(移情閣)が半年間の改修工事を終え、記念の特別展を開催中です。文学者の張廉卿(1923年~1894年)と、弟子で中国語の教科書を出版するなどした宮島詠士(1867年~1943年)らの作品を集めた「張廉卿・宮島詠士 師生とその周辺書展」で11月30日まで開催しています。

孫文記念館は辛亥革命を主導した孫文、明治・大正期に神戸で活躍した中国人実業家・呉錦堂の功績を紹介するパネルや史料を常設展示しています。建物は国の重要文化財ですが、海に面していることから近年、塩害で亀裂などが目立つようになっていた。そのため5月から、亀裂の補修やペンキの塗り替えなどが進められていました。同展は開館時以来で、同館を運営する孫中山記念会が再出発にふさわしいと企画したものです(記事は神戸新聞より、写真は孫文記念館)。

孫文記念館へは、JR舞子駅下車南へ、明石海峡大橋の東側。

記念館入館料:一般300円・70歳以上200円・高校生以下無料

お問い合わせ:☎078-783-7172(孫文記念館)

日中国交正常化50周年記念講演会「中国はどこへ行く」

中国共産党第20回大会―3期目を迎えた習近平体制

中国共産党第20回全国代表大会が10月16日~22日に北京で開催されました。大会では新任4人を含む政治局常務委員7人が選出され、3期目となる習近平総書記の新体制がスタートしました。台湾統一や減速が伝えられる経済問題、特色ある社会主義強国をめざす中国の今後の行方について西村成雄氏に講演頂きます。(写真:新華社)

日時:2022年12月11日(日)14:00~16:00

会場:神戸市立兵庫区文化センター講習室

(JR兵庫駅北側、陸橋を山側へ渡ったところ)

講師 : 西村成雄   前 孫文記念館副館長

テーマ「中国はどこへ行く~中国共産党第20回大会―3期目を迎えた習近平体制」

参加協力費:500円         定員:70名

西村成雄 講師:大阪外国語大学卒業・東京都立大学大学院修了、大阪外国語大学・大阪大学・放送大学教員・孫文記念館など。

著書:『中国近現代東北地域史研究』『20世紀中国の政治空間:中華民族的国民国家の凝縮力』『中国の近現代史をどう見るか(岩波書店)』など。

必ずマスク着用でご参加お願いします。

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228 

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

2022年日本平和大会の開催近づく

軍事同盟強化でなく、東アジアに非核平和の流れを!

日本の岸田政権は年末までに、憲法を破壊する危険な敵基地攻撃・大軍拡方針を決めようとしています。こうした動きを止めるため、2022年日本平和大会(オンライン)で学習と交流を深め、運動を広げましょう。「どうすれば平和な日本とアジアをつくれるのか」「日米安保条約はこれでいいのか」の課題を正面から考えます。

日程:2022年11月26日(土)・11月27日(日)

開会集会:11月26日(土)10時~12時

閉会集会:11月27日(日)10時~12時

シンポジウム・分科会 11月26日(土)13:30~16:30

―ロシアのウクライナ侵略と共に考える―

「どうしたら核兵器も戦争もないアジアと日本をつくれるか?」

「敵基地攻撃・大軍拡を許さない学習と運動の交流」

オンライン会議アプリZoomを使います。

詳細は開催要項(大会webサイト掲載)をご覧下さい。

◆参加にはお申込みと参加費が必要です。実行委員会へお問い合わせ下さい。

主催:2022年日本平和大会実行委員会

Tel.03-3451-6377   Fax.03-3451-6277

http://www.heiwataikai.info/


日本平和大会・日中友好協会自主企画

日時:2022年12月11日(日)午後2時開会

テーマ:東アジア共同体をめざして―日中国交正常化50周年を記念して

講演Ⅰ 松野周治立命館大学名誉教授

「日中50年、東アジアの発展、米中『対立』と東アジア共同体をめざして」

講演Ⅱ 山本恒人大阪経済大学名誉教授

「東アジア共同体の中での台湾」

司会 大西 広(日中友好協会副理事長)

参加費無料

Zoom方式 12月11日の日中友好協会自主企画のアクセス先

アクセス先:https1://us02web.zoom.us/j/81769122898?pwd=eUpBWkFITIBiYzE3NzEvTjNIL2szdz09

ミーティングID:817 6912 2898

パスコード:159540

第8回中国残留日本人への理解を深める集い

「中国残留日本人2世、『この国で生きる』」

尼崎市の委託事業団体コスモスの会(宗景正代表)は第8回中国残留日本人への理解を深める集いを尼崎市主催で開催します。信州放送性制作のドキュメンタリー映像の上映や「残留孤児」2世の大橋晴美さんのトーク、尼崎市近郊在住の中国残留日本人2世の皆さんと大橋晴美さんとの対談交流などを予定しています。

日時:2022年11月26日(土)午後1時~4時30分

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ1階大ホール

(尼崎総合医療センター前バス停より西へすぐ)

内容:第1部 2012年信越放送制作ドキュメンタリー「遼太郎のひまわり」上映。中国残留孤児2世の大橋晴美さん親子を通して日中のはざまで自分の生き方を模索する2世、3世の物語。

第2部:大橋晴美さんのトーク「日本と中国、二つの祖国を生きる」(大橋晴美さんのプロフィールはチラシ裏面参照)

第3部:対談交流・大橋晴美さんと尼崎市近郊在住の中国残留日本人2世の皆さん

1階ロビー展示:写真でたどる「中国残留孤児」(撮影・編集構成  宗景正)

期間:11月23日(水)~26日(土)午前9時~午後8時(26日は午後5時まで)

主催:尼崎市(委託事業団体:コスモスの会尼崎日本語教室)

後援:尼崎市教育委員会

協賛:近畿中国帰国者支援・交流センター、大阪中国帰国者センター

お問い合わせ:コスモスの会(石打さん)090-7489-7091

HP:http://kosumosunokai.sakura.ne.jp/kosumosu.html

 

記録映像「葫蘆島大遣返」上映会

「日本人難民105万人引揚の記録」――東神戸支部が総会記念上映会を企画

戦争と「満州」引き揚げの真相を描いたドキュメンタリー映画「葫蘆島大遣返」(1997年度作品)に未公開映像を加えた「葫蘆島を記録する会」自主制作の復刻・増補版(102分)です。今夏、神戸市灘区の原田の森ギャラリーで開催された「一九四六」大型絵画展には多くの人々が鑑賞し、大きな感動を呼びました。今回は、映像による歴史の振り返りです。ぜひ多くの人々に観ていただきたい記録映像です。(写真:毎日新聞「在外邦人引揚の記録より)

上映日時:2022年12月9日(金)午後2時~

会場:御影公会堂1階ホール

(阪神石屋川駅北へ徒歩約5分、神戸市バス公会堂前下車すぐ)

入場無料(会場内に任意のカンパ箱を置きます)

主催:日本中国友好協会東神戸支部

お問合わせ:Tel&Fax::078-412-2228

元気もらった!日中の楽器演奏・歌・舞踊

出演者の素晴らしい演技、パワーが聴衆を魅了!

日中国交正常化50周年を記念し、日中友好協会東神戸支部主催、同兵庫県連合会協賛の「日中友好・夢コンサート」が10月28日(金)午後、神戸市東灘区のうはらホールで開催され市民約200人が参加しました。中国人留学生や在日中国人の参加もあり会場内の各所では交流の姿もみられました。開会にあたり、主催者を代表して前田清兵庫県連合会会長が開会のあいさつ、来賓として中華人民共和国駐大阪総領事館の方煒副総領事があいさつされました。薛剣駐大阪総領事と神戸市の久元市長からはメッセージが届きました。

今回のコンサートプロデューサーの劉偉さんが司会を務め出演者や演奏する楽器の紹介、説明を行いました。李亜輝さんの素晴らしい音色の二胡、劉偉さんのフルス、横笛、久保比呂誌さんの津軽三味線、ピアノ演奏や星千尋さんのパワフルな歌声、劉偉さんの哀愁をおびたモンゴル民謡、郭鋭さん・オルドントヤさんの若さみなぎる舞踊に参加者は魅了され長く大きな拍手を送っていました。日中両国の楽器演奏、歌、舞踊を通した交流に、会場を訪れた人々は両国民間人の心の交流、市民レベルの友好と平和の大切さを感じられたのではないでしょうか。

中国音楽アンサンブル「百音帰郷」

天翔楽団第18回定期演奏会のお知らせ

「天翔楽団」による多彩な中国楽器、二胡をはじめ中胡・揚琴・柳琴・大阮・中阮・琵琶・笙などと打楽器の演奏会が大阪府・守口市で開催されます。ぜひ一度参加されては如何でしょうか。

日時:2022年11月13日(日)14:00~(開場は13:30)

会場:守口文化センター・エナジーホール

京阪電車守口市駅下車、東口から徒歩約2分・大阪メトロ谷町線守口駅下車3番出口から徒歩約8分

前売り1,000円 当日1,500円

主催:天翔楽団 後援:大阪府、守口市

「天翔楽団」:2003年1月、自由に中国音楽を楽しむ愛好者の演奏の場を作ろうと結成された市民楽団「天昇楽団」として発足。2008年、楽団名を「天翔楽団」に改名し、またシンボルマークも制定。現在、陳紹箕氏(国家国楽団・高雄市国楽団・中華国楽会顧問)と劉宏軍氏(オーケストラ天平楽府代表)を顧問に、また芸術総監督・指揮として井上康夫氏を迎え、中国音楽をより多くの人に親しんで頂けるよう活動中。団員も募集中です。

チケット申込みは、申込み書(添付チラシ裏面)にお名前・住所メールアドレス・などを記入の上、FAXで06-6310-2206(天翔楽団)へ送って下さい。

帰国者が丹波篠山へ黒豆狩り

初めての体験に帰国者大喜び!

中国帰国者への支援活動を続けている中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会(浅野慎一代表)は10月16日(日)、中国「残留孤児」や残留婦人2世とその家族46人と支援する会スタッフ、ボランティア16人の合わせて62人が大型バス2台に分乗し丹波篠山の黒豆畑へ向かいました。支援する会はこれまでも年1回各地を訪問し交流と社会体験を目的に「バスで行く交流会」を実施してきましたがコロナ拡大の影響で今回は3年ぶりの実施となりました。

この日は好天にも恵まれ、黒豆畑に到着した一行は地元農家の人から丹波地方特産の黒豆について話しを聞き、畑へ入り一ぱい実をつけた枝を引き抜き大喜び、黒豆狩りを体験しました。その後、篠山城跡へ向かい地元の土産物が並ぶ売店に立ち寄り買い物をして帰路につきました。(上:畑に入り黒豆を収穫する帰国者ら)

帰路の途中、神戸市垂水区にある舞子墓園の中国帰国者の墓とその隣に建つ記念碑を訪れました。帰国者が支援者の援助を受け協力し合って寄付金を募り、兵庫県と神戸市から助成を得て2019年3月に建立されました。帰国者の墓と記念碑は、完成後、兵庫県帰国者の会(植田恒陽会長)が当番を決めて清掃や管理を続けています。参加した帰国者は「黒豆狩りは初めての体験で楽しい一日を過ごすことが出来ました」と感想を語っていました。(写真:舞子墓園で帰国者の墓、記念碑前に集う)

「日中友好・夢コンサート」間もなく開催

久元神戸市長、中国駐大阪総領事からメッセージ

日中国交正常化50周年を記念し開催する「日中友好・夢コンサート」の開催が間近に迫っています。開催に際し、久元喜造神戸市長と中華人民共和国駐大阪総領事館の薛剣総領事からメッセージが届きました。日中友好協会東神戸支部は、コロナにより中国旅行や中国一般市民の訪日が制限を受けている中で、多くの市民の方々にご参加頂き、日本と中国の楽器演奏、歌や舞踊により市民レベルの文化交流を楽しんで頂けるようコンサート成功に向け前売りチケットの普及や宣伝に努めています。

日時:2022年10月28日(金)午後2時開演(1:30開場)

会場:東灘区文化センター5F「うはらホール」

JR・六甲ライナー住吉駅下車、渡り回廊を南東へ3分

入場料:一般前売り1,500円、当日1,800円

中国帰国者・留学生・高校生以下無料

主催:日本中国友好協会東神戸支部

E-mail: sps98kg9@gmail.com

協賛:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax::078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

後援:中華人民共和国駐大阪総領事館/神戸市/神戸市教育委員会

神戸市長のメッセージ
中国駐大阪総領事のメッセージ