第23回「加印平和のための戦争展」

戦時資料の展示とビデオ上映会や講演会を開催

加印平和のための戦争展実行委員会は、再び戦争への道を歩まぬために、過去の歴史から学び、「平和のバトン」を次世代へ渡して行こうと第23回「加印平和のための戦争展」を開催します。

日程:8月12日(金)午後1:00~14日(日)午後4時

会場:加古川総合庁舎(東播磨生活創造センター)1F

資料展示場:タパス・展示ギャラリー 9:00~20:30

12日(金)は13:00~、14日(日)は16:00まで

「展示内容」:加印地域の戦争遺跡・日中戦争・平和のバトン展―広島から次世代へ・治安維持法犠牲者 三木清、哲学記念碑など・毒ガスの島 大久野島・戦没者名簿・地元提供の遺品・子どもの兵隊など

「記念講演会」8月12日(金)14:00~16:00 講座研修室

テーマ:「91年前(1931年)日本はなぜ戦争を始めたのか」―今、それを考える意義―

講師:小南浩一(元兵庫教育大学教授)

「講演会」8月14日(日)13:30~15:30 講座研修室

テーマ:「憲法と戦争」 講師:明日わか弁護士

「ビデオ上映会」13日(土)、14日(日)午前・午後

・13日(土)「NHKスペシャル太平洋戦争前編・後編」

「関口宏のもう一度近現代史  日本国憲法公布」

1回目:10:00~12:30 2回目:14:00~16:30

・14日(日)「NHKスペシャル「沖縄返還史」10:00~11:40

報道特集・沖縄本土復帰50年・「国会爆竹事件と沖縄の今」

※マスク着用お願いします。緊急事態宣言が出た場合は中止します。

主催:加印平和のための戦争展実行委員会

後援:加古川市・高砂市・稲美町・播磨町・加古川市教育委員会・高砂市教育委員会・稲美町教育委員会・播磨町教育委員会

連絡先:☎ 080-6158-2371(菊本さん)

中国人犠牲者を慰霊する集い

戦時下、劣悪な環境の下での強制労働で多数の犠牲者

今年は日本による中国への侵略戦争が中国全土へと拡大する契機となった盧溝橋事件から85年になります。

太平洋戦争末期、当時の日本政府は国内の労働力不足を補うために中国大陸から中国人を強制的に連行し国内135事業所で苛酷な労働を強いて全国で6,834人が犠牲となりました。兵庫県内では神戸港の貨物船荷役などの重労働と栄養失調などで17人、相生の造船所では造船の雑役工として強制労働をさせられ28人が亡くなっています。

神戸では、神戸駅周辺の旅館を軍が撤収し宿舎として使用していました。筆者が1970年代半ばに、宿舎の一つとして使用されていた当時の旅館の主人から直接聞いた証言では、部屋は畳を取り外しアンペラを敷き雑魚寝状態で、衣類の支給はなく連行されてきたときの衣服のまま、冬は寒さに震え、ドンゴロス(麻袋)などを体に巻き付けていた者もいたと言います。風呂を使用させないので強烈なにおいがして近所から苦情が出るほどであった。食べ物は支給されていたが監視役がピンハネ、連行されてきた人たちは病気になったり、常に腹をすかせ歩くことも出来ない状態の者もいたと言います。

当時一室を住居として軍から使用を許されていた旅館の主人は、見るに見かねて時々台所に握りメシを置いておくと夜中にこっそりきて顔を合わせば謝々と小声で礼を言って部屋へ持っていき何人かと少しづつ分け合って食べていたようだ、亡くなった人のほとんどは過労と栄養失調による衰弱死だろうと語っていました。

戦後、中国への遺骨送還運動が全国で行われるようになり、1957年、相生の市営墓地に眠る犠牲者の遺骨を宝地院の当時の住職や協会役員が市と交渉し、許可を得て3柱の遺骨を宝地院へ持ち帰り仮通夜を行い、翌日神戸の関帝廟で県をあげて慰霊祭が行われました。当時の住職は遺骨壺を何度も抱きしめ「さぞ辛かったやろな」と言ったそうです。ゆかりある宝地院で今年も「中国人犠牲者を慰霊する集い」を開催し犠牲者を追悼します。(写真は現在の宝地院本堂、右下が地階への入口)

日時:2022年9月11日(日)午後1:30~4:00

場所:宝地院(地図参照下さい)

「犠牲者追悼」午後1:30~ 本堂 (10分前に着席)

「セミドキュメンタリー映画上映」午後2:00~地階集会所

―私はシベリアの捕虜だった―1952年制作(86分)配給:東宝

シベリアの捕虜生活体験者の証言を忠実に再現しています。タイ国向けに作成された映像が米国、国立公文書館で発見されDVD化した作品。

お供え料:500円(本堂下の地階集会所受付けにて)

◇マスク着用でご参加下さい。体調の優れない方は参加をご遠慮下さい。

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228

第12回「中国百科検定」は9月1日から申込み開始

全国24会場で実施、成績優秀者には表彰と副賞も

中国百科検定とは、中国の歴史・地理・政治・経済・社会・文化・教育・スポーツなど多方面の知識関心を試すユニークな検定です。

日程:2022年12月3日(土)15:00~15:50(50分)

◇会場:兵庫県民会館(全国24会場で一斉に実施)

●申込期間:2022年9月1日(木)~11月4日(金)

受験資格:どなたでも受験可能です。年齢、国籍の制限はありません。日本語での設問となります。1級のお受験は2級の合格者が、特級の受験は1級の合格が条件となります。2級・3級・初級はどなたでも受験できます。但し、併願はできません。

●受験料(税込)学生割引あります

初級 2,200円  学生 1,000円

3級 3,200円  学生 2,000円

2級 4,200円  学生 3,000円

1級 5,200円  学生 4,000円

特級   5,200円  学生 4,000円

特級は地理、政治経済、歴史、文化・芸術・風俗習慣の4分野から1分野を選択。

●問題形式:3級・2級・1級は全60問、初級は全40問、4者択一のマークシート方式。特級は全40問、記述式。

成績優秀者には、中国駐東京観光代表処などから賞が授与されます。また中国文化センター、中国国際航空公司などから副賞が提供されます。さらに中国側の協力のもと、新型コロナウイルス感染収束後に、大学生など青少年をはじめとした成績優秀者を中国に招待いたします。具体的な訪中時期は中国の受け入れ機関と調整します。

●お申込み方法:申込書(払込取扱票)付きリーフレットをご請求下さい。郵送します。

PC、スマートフォンからは中国百科検定ホームページの申込フォームをご利用下さい。

中国百科検定公式サイト https://www.jcfa-net.gr.jp/kentei/

お問い合わせ:日本中国友好協会事務局

〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-3 鈴和ビル5階

E-mail: nicchu@jcfa-net.gr.jp

受付は10時~午後5時 土・日・祝日は除く

高松塚壁画発見50周年―来村多加史教授が記念講演

高松塚壁画の源流が唐王朝にあると思わせるもの

7月30日(土)午後、日中友好協会加古川支部は、高松塚壁画発見50周年を記念し講演会を開催しました。講演会では来村多加史阪南大学国際観光学部教授が「画家が伝えた中国の最先端文化」と題し約2時間講演しました。その一端を紹介します。

唐墓、章懐太子墓・懿徳(イトク)太子墓・永泰公主墓の3墓の墓室壁画は一流の画家により描かれた名作となっている。700年前後に築造されたものと推測される高松塚古墳の壁画は、3墓の壁画と時期をほぼ一にするものであるだけに、それらが比較検討されるのは当然のことであろう。高松塚壁画の画家が黄文連本実であるならば、彼が渡航して唐朝の絵画を学んだ時期は、3墓が営まれた時期よりも半世紀前である。比較するならば、その時期かそれ以前の唐墓壁画を引き合いに出すべきであろう。高松塚壁画の構図や運筆には、唐士(もろこし)においても一流と認められる技量が感じられる。よって、最先端の文化を担う画家たちの作品を見なければならない。

東アジアの墓室壁画概説

1、中国 およそ西周時代から墓室壁画の発想が現れるが、発見例は限られている本格的に発展するのは前漢時代になってからのことである。主題は、神々の世界を天井に表現し、魂の「昇天」を願うものであったが、後漢時代になると、壁面に現実世界の絵画が描かれ、被葬者が生前に送った生活を再現して見せるようになる。南北朝時代に西安や洛陽などの黄土地帯に深い土洞墓が掘削されるようになると、墓室には侍従や侍女に囲まれた屋内での生活風景が描かれ、墓道には、威儀を正して外出する儀仗出行の場面が描かれるようになった。

2、朝鮮半島 主に高句麗の壁画が残されている。高句麗は五胡十六国時代から強大化し、拠点を遼東から朝鮮半島の北部へと移していった。後期の都である平壤は、かつて漢民族の支配地であっただけに、漢民族の文化がよく残り、壁画の方面でも大きく影響を受けた。また南北朝時代には南朝との交流もあって、その影響を受けている。早くから受容した仏教的な色彩も強い。

3、日本 古墳時代後期から九州を中心に装飾古墳が築かれたが、抽象的なデザインが多く、具象的なものも原始絵画の域を出るものではなかった。飛鳥時代になって、中国との直接的な交流が始まるなか、遣唐使に同行して留学した僧侶や学生が唐文化をもたらした。キトラ・高松塚古墳の壁画もその交流史の中で語るべきでである。

中国を知るために日中友好新聞のご購読を!

中国の動き、日中情勢、経済・文化・歴史などを紹介

「日中友好新聞」は日本中国友好協会が発行する新聞です。中国国内の動きや日中間をめぐる情勢、経済、文化、歴史、協会活動などを紹介しています。中国を知るための内容が毎号掲載されています。中国を理解し、民間による草の根の日中友好を発展させるためにぜひご購読下さい。

・タブロイド判 8ページ 毎月1日、15日発行

・準会費(購読料400円/月 郵送料 126円/月

・申込方法:〒番号、お名前・ご住所をFAX、メールで下記へお知らせ下さい、郵送致します。

・3ゕ月毎に請求書と郵便振替用紙をお送りします。

申込先:日本中国友好協会兵庫県連合会

〒658-0003 神戸市東灘区本山北町3丁目4-9 甲南ビラ201号

Tel&Fax::078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

第27回「尼崎平和のための戦争展」

資料の展示と映画「ちむぐりさ」上映など

「憲法施行75年・いま光を放つ平和憲法」をテーマに第27回尼崎「平和のための戦争展」が実行委員会主催で開催されます。平和紙芝居や原爆被害者、中国「残留日本人孤児」の体験談や訴えの語り部コーナーも企画されています。

日程:2022年8月26日(金)~28日(日)9:00~18:00(最終日は16:00まで)

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ(尼崎総合医療センター西)

・資料展示会場:1F学習室ABC 26日~28日 入場無料

・平和紙芝居:26日(金)午前中随時 2F学習室1

・映画「ちむぐりさ」上映:27日(土)1F大ホール

①10:00 ②14:00 ③18:00 上映時間104分

上映協力券代 一般1,000円 中高生500 協力券は日中友好協会にもあります。(☎078-412-2228)

・語り部コーナー 14:00~15:30 2F学習室1

※当日は体温測定の上、マスク着用でご来場ください!

緊急事態宣言など出され、会館使用が制限された場合は、会館の指示に従うことをご了承下さい。

主催:尼崎平和のための戦争展実行委員会

後援:尼崎市・尼崎市教育委員会

連絡先:090-4902-8398(松岡さん)

「中国を理解する」オンラインセミナー

写真家・竹田武史氏が「長江六千三百公里をゆく」を語る

中国駐大阪総領事館は「中国を理解する」シリーズでオンラインセミナーを続けています。今回は第6回で、写真家の竹田武史氏を招き「長江六千三百公里をゆく」をテーマにお話をされます。

日時:2022年7月28日〔木)19:00~21:00

開催方法:Zoomによるウェブ会議

ゲスト:竹田武史氏 写真家、日本写真家協会(JSP)正会員

テーマ:長江六千三百公里をゆく

参加無料

申込方法:QRコードをスキャンして、オンラインで申込みできます。読み取り出来ない方は添付の申込み用紙をご記入の上、FaxまたはE-mailでお送り下さい。

2022年7月25日(月)までにお申込み下さい。

送付先:Fax:06-6445-9476

E-mail: wangxiao@chinaculture.org

主催:中華人民共和国駐大阪総領事館

日中国交正常化50周年記念行事―加古川支部が連続開催

「中国歴史講座」―高松塚壁画発見50周年記念講演

日時:2022年7月30日(土)14:00~16:30

会場:東播磨生活創造センター1F講座研修室

JR加古川駅南東へ徒歩約6分、県加古川総合庁舎

講師:来村多加史 阪南大学国際観光学部教授

テーマ:画家が伝えた中国の最先端文化

資料代:1,000円 大学生800円 高校生以下無料

後援:加古川市教育委員会、神戸新聞社ほか

「日中交流―思い出展」中国の思い出の品を展示

日時:2022年8月17日(水)~20日(土)9:00~17:00

17日(水)は午後1:00~、20日(土)は17:00まで

会場:東播磨生活創造センター1F展示スペース

写真・書・画・刺繍・や民間交流時の記念品などを展示

入場無料

協力:印象工作室 問合せ先:090-8753-5972(前田)

甲骨文字=漢字を学ぶ―講演と展示

日時:2022年9月11日(日)14:00~16:30

会場:東播磨生活創造センター1F講座研修室

講師:藤田而響さん(ものしり文字会主宰)

テーマ:形から読み解く甲骨文字の面白さ

甲骨文字を題材にした「書」などを展示します。

参加費:500円

主催:日本中国友好協会加古川支部

協力:印象工作室 

8・15平和のつどい

沖縄復帰50年。県民の「基地のない平和の島」の願いとは逆に、名護市辺野古では米軍新基地建設が強行されています。軍事で平和はつくれない。

「8・15平和のつどい」を開催します。今回は、灘校の沖縄旅行で出会った沖縄戦遺品回収作業を続ける国吉勇氏に感動、以来沖縄と日本をテーマにイェール大学で研究を深めている若い研究者西尾慧吾氏に「ヤマトンチュ―として沖縄に向き合う」と題してお話をして頂きます。

日時:2022年8月15日(月)午後1時30分~

会場:妙法華院2階(高速新開地駅西口上る南へ2分)

講演「ヤマトンチュ―として沖縄に向き合う」

講師:西尾慧吾さん(沖縄戦遺骨収容国吉勇応援会・学生共同代表)

1998年生まれ。米イェール大学在籍。哲学・人類学専攻。2017年4月より沖縄戦遺骨収容国吉勇応援会・学生共同代表として、関西を中心に、毎年10ゕ所程度沖縄遺品の展示会を開催する傍ら、国吉勇氏から遺品に関する聞き取りをすすめ、地上戦の「動かぬ証拠」としての遺品の活用・継承に取り組んできた。現在は、「ヤマトにおける沖縄戦平和学習」の研究と実践に励む。「遺骨で基地を作るな!緊急アクション!」呼びかけ人

参加費:500円(高校生以下無料)

●マスク着用をお願いします。体調不良の方は参加をご遠慮下さるようお願いします。(コロナ感染拡大にともない、参加人数を制限する場合があります)

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展の会

連絡先:090-5896-6048(上野さん)

「世界の敦煌」特別講座

趙声良 敦煌研究院高級研究員が日本語で講演

中国駐大阪総領事館と敦煌研究院、甘粛省人民政府外事弁公室、敦煌市人民政府共催の「世界の敦煌」特別講座が開催されます。

中国甘粛省の西端に位置する敦煌は、古来より中国と西域をつなぐシルクロードの要衝でした。早くから仏教を受け入れ、長い間、仏教の盛んな都市でした。1900年に敦煌莫高窟「蔵経洞」が発見され、中から4~11世紀の仏教経典、社会文書、刺繍、絹画など6万点以上が出土しました。敦煌学が誕生して100年以上の発展を経て、現在では世界20ゕ国以上に敦煌学やその関連分野の研究員がいます。莫高窟は各時代の美術を総覧することのできる稀有な文化遺産として、1987年に世界遺産に登録されました。

開催日時:2022年7月20日(水)16:00~17:30

開催方法:①オンライン(Zoom)②領事館内10名限定(抽選)

講師:趙声良氏 敦煌研究院高級研究員・前院長・学術委員会主任委員

主催:敦煌研究院、甘粛省人民政府外事弁公室

共催:中華人民共和国駐大阪総領事館、敦煌市人民政府

15:30~(入場可)敦煌に関する動画紹介

16:00 開会 中国駐大阪総領事館  薛剣総領事あいさつ

敦煌研究院高級研究員・前院長 趙声良氏の講演

敦煌研究院オリジナルグッズが当たる懸賞クイズ

17:30 閉会あいさつ

申込み:チラシのQRコードか下記リンクからお申込み下さい。

https://forms.gle/LXsGBkylhxnEGLTZ7

申込締切:2022年7月20日(水)12:00まで

7月14日〔木)24:00までにお申込み先着100名限定で、敦煌研究院オリジナルキーホルダー、手帳、匂い袋、便箋の何れか一つを贈呈