普洱茶(プーアル茶)について学ぶ

  普洱茶には生茶と熟茶がある

2月20日の「中国茶講座」は普洱茶(プーアル茶)について、講師の神田貴子高級茶芸師から、茶の入れ方、普洱茶の効能、保存方法などの話を聞き、経典厳品・氷島老塞古樹茶・把子茶・土林鳳凰沱茶・王霞御の5種類の普洱茶を試飲しました。

普洱茶(プーアル茶)は中国茶六大分類中の黒茶の一種類で、さらに生茶と熟茶に分けられます。雲南省標準計量局が定める普洱茶の定義は「雲南省の特定区域内に生育する雲南大葉種で作られる晒青毛茶を原料とし、後発酵(自然発酵、人工発酵を含む)加工された散茶及び緊圧茶」とされています。

生茶と熟茶の違いは発酵方法の違いにあります。生茶は製品完成後に酸化酵素の働きで時間経過と共に徐々に発酵が進むのに対し、熟茶は麹カビ等による微生物発酵を人為的に促し、短期間で発酵させています。

 

 

写真上:氷島老塞古樹茶(生茶の散茶)下:土林鳳凰沱茶(熟茶の沱茶)

「中国茶講座」3月は休み、次回は4月17日(水)開催予定

柳宗元の「江雪」を読む

孤独な境遇を一枚の画幅に託し詠う

第15回「漢詩を読む会」が2月16日に開催されました。テーマは、柳宗元「江雪」、丹羽博之大手前大学教授が解説。また、日本の漢字音について、呉音・漢音・唐音・慣用音の四種類があることを例をあげて紹介しました。

柳宗元(中唐・773~819)、字は子厚、都長安に生まれ育った。21歳の若さで進士に及第、5年後、博学宏詞科にも合格。校書郎・藍田県(陝西省)尉・監察御史裏行を歴官、御史台では、韓愈や同期進士科及第者の劉禹錫と机を並べた。永貞元(805)年33歳の時、王叔文・韋執誼らの引き立てで順宗の親任を得、礼部員外郎となり彼らと共に減税・宦官勢力駆逐・宮女の解放などの政治改革に乗り出す。しかし、病身順宗の退位とともに新政は挫折、彼は絶頂から突き落とされ、邵州(湖南省)刺史、永州司馬、柳州(広西壮族自治区)刺史と左遷され、転任させられ中央に復帰することなく柳州の地に47歳で亡くなった。(写真は百度図片「江雪」より)

  「江雪」 柳宗元 (五言絶句)

千山鳥飛絶 どの山々にも飛ぶ鳥の影は絶え

萬徑人蹤滅 どの小径にも人の足跡は消えた

孤舟蓑笠翁 ただ一艘の小舟、蓑笠つけた老人

獨釣寒江雪 一人で雪の降る中、川面に釣り糸を垂れている

冷えびえとした雪の山や川、それは作者の周囲を取り巻く環境にほかならず、雪の中に釣り糸を垂れて動かぬ老人の姿、それは孤独や失意に耐えて生きる作者の姿を表している。(石川忠久「漢詩鑑賞事典」より)

次回、第16回「漢詩を読む会」は4月20日(土)開催予定

どうなる?外国人労働者の労働環境

「改定入管法」問題で学習会開く

昨年12月、改定入管難民法が参議院で可決成立しました。同法はこれまでの入管政策を大転換し外国人非熟練労働者(単純労働者)を正面から受け入れようとするもので、2019年4月からの施行が予定されています。2月10日、神戸市内で実行委員会主催の学習会が開催され多数の市民が参加(写真)しました。

学習会は、斎藤善久神戸大学大学院国際協力研究科准教授と草加道常神戸外国人救援ネット運営委員・相談員を講師に招き話を伺いました。斎藤准教授は、愛媛県内のタオル工場でのベトナム人労働者の労働実態を報告、技能実習制度の問題点について語りました。当日の斎藤准教授の講演資料から4つの基本的問題点を紹介します。

第1、送り出し側と受け入れ側双方に民間の人材ビジネスが何段階にも介在して収益し、技能実習生やその家族から収奪や搾取を行うことで成り立っている。

第2、転職の自由が制限されている。技能実習生は入管に申告した職種に束縛され続け、途中から他の職種での実習に切り替えることは許されない。

第3、転居の自由が制限されている。受け入れ企業が準備する宿舎は職場に隣接したり、敷地内に設置されたりして外部から殆ど隔絶されて生活・就労している実習生が少なくない。生活面や会社との関係で問題が生じた場合でも外部に支援を求めることが困難である。

第4、公的な支援体制が不十分である。受け入れ企業の倒産などで失職した技能実習生に対して外国人技能実習機構が提供する転職支援は、原則として技能実習生受け入れ企業に関するデータベースの閲覧を許可する程度に止まっている。再就職(実習)先確保には外部支援者の協力なしには極めて難しい実情である。

外国人技能実習制度について、その問題点の検証も見直しも行わないまま、使い捨て型の外国人労働者政策をとり続けるとすれば、外国人労働者に対する人権侵害の状況が拡大することや日本人労働者の労働条件の維持向上が増々困難になる。すでに「改正入管法」は可決成立したが、外国人技能実習制度と合わせて廃止し、改めて、将来を見据えた持続可能な外国人労働者政策・立法を根本から再考すべきだろうと斎藤准教授は強調しています。

キトラ・高松塚壁画で語る中国天文学

来村多加史先生の中国歴史講座―特別講演会

来村先生新書出版に関連し「特別講演会」を企画しました。テーマはいま話題の「キトラ・高松塚古墳の壁画世界や中国の天文学、占星術」。テキストは好評の先生手作りで、わかりやすく解説して頂きます。どなたでも参加できます、お気軽にご参加下さい。(写真は阪南大学公式サイトより)

日時:2019年2月23日(土)午後2時~4時30分

会場:東播磨生活創造センター1F講座研修室(下図参照)

講演:来村多加史 阪南大学教授

テーマ:「キトラ・高松塚壁画で語る中国天文学」

参加費:1,000円(高校生以下無料)

主催:日本中国友好協会加古川支部

Tel&Fax:079-427-2225(事務局・高原)

お問い合わせ:090-8753-5972(前田)

2019年度「中国語」受講者募集!

4月15日(月)より全クラス順次開講します!

日中友好協会兵庫県連合会「中国語を学ぶ会」は2019年度前期中国語講座受講者を募集しています。4月15日(月)~4月19日(金)に初級3クラス、中級6クラス、上級1クラスが順次開講します。現在開講中のクラス見学は3月第4週(3月22日)まで可能です。この機会に入講されることをお薦めします。(写真は百度百科より)

      クラス別開講日程

  • 初級Ⅰ/金曜日・夜間18:30~           4月19日
  • 初級Ⅱ/火曜日/午前10:00~/夜間18:30~  4月16日
  • 中級Ⅰ/月曜日/午前10:15~/夜間18:30~  4月15日
  • 中級Ⅱ/水曜日/午前10:00~/夜間18:30~  4月17日
  • 中級Ⅲ/木曜日/午前10:15~/夜間18:30~  4月18日
  • 上 級/金曜日/午後13:30~                          4月19日

※初級Ⅱ~中級Ⅲは午前・夜間クラスあり、105分授業。

・教室:中国語を学ぶ会教室(阪急岡本駅南を西へ1分)

受講料:35,000円(6か月分前納)入会金10,000円(初回のみ、但し、学生・協会員は不要です)申し込みは6ヵ月単位、テキスト代は実費必要です。

・講師は全て中国人。お問合わせ、お申込みは下記へ

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

日本中国友好協会兵庫県連合会「中国語を学ぶ会」

第6回「中国百科検定」間もなく締め切り!

第6回「中国百科検定」申込みをお急ぎ下さい!

第6回「中国百科検定」の受験申込み締め切り日が迫っています。受験される方は申込みをお急ぎ下さい。「理解は絆を強くする」この機会に、先ず初級・3級からの受験に挑戦しましょう。申込みされた方には締め切り後、検定事務局から受験票が送付されます。

●申込み締切日:2019年2月21日(木)

●検定実施日:2019年3月21日(木・祝)15:00~15:50

●検定会場:兵庫県民会館10F会議室「福」(JR/阪神元町北へ)

梅の名所・神戸岡本の梅まつり

梅は岡本、桜は吉野、みかん紀ノ國、栗丹波

昔から、岡本は歌に唄われるほど関西では有名な梅の名所として知られていました。昭和に入り、水害や宅地化で梅林は消滅しましたが、その後「岡本梅林公園」「保久良梅林」と二つの梅林公園が整備され、阪急電車特急が停車する岡本駅から気軽に登れ、神戸港から大阪湾まで一望できる都会のハイキングコースとして多くの人に親しまれています。「岡本梅まつり」に合わせ散策を企画しました、お楽しみ下さい。

日時:2019年2月24日(日)午前10時集合

集合場所:日中友好協会「岡本事務所」(阪急岡本駅南を西へ1分)

コース:「岡本事務所」~梅林公園散策~中国料理店で昼食

費用:昼食代のみ実費ご負担です

岡本梅林公園では、甘酒の振舞い、梅林パン、梅パン、梅酒、梅ジュース、梅干しなど梅関連商品の販売もあります。また、商店街にある「みなと銀行」前では「足湯deおもてなし」があります。(岡本商店街振興組合)

お申込み、お問い合わせ 日中友好協会東神戸支部

078-412-2228(事務所080-6151-9700(担当、兵頭

日本の中国侵略の現場を歩く

講演「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)

「万人坑」とは、かつての日本の中国侵略によって犠牲になった中国人が埋められている場所のことです。日本軍に惨殺された挙句、遺棄された場合もありますが、多くは中国各地へ強制連行と強制労働の結果としての衰弱死でした。中国人強制連行というと、日本国内の事例がよく知られています。日本に約4万人が連行され、花岡鉱山をはじめとする国内135事業所で労働させられる中約7000名が死亡しています。しかし、実は日本国内以上に、中国各地への強制連行が桁違いに多かったことは、あまり知られていません。今回、多くの「万人坑」を取材されてきた青木茂さんに、お話しをうかがいます。

日時:2019年2月28日(木)18:45開会(18:30開場)

会場:キャンパスプラザ京都 第4講義室

京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR各線「京都駅」下車、徒歩5分

講演「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)

講師:青木 茂さん

資料代:1,000円(学生・生活年金者など応相談)

主催:日中草の根交流会

070-6452-6120    FAX:06-7635-5711

神戸地区中国留学生学友会の「春節晩会」

龍舞や歌、楽器演奏で春節を祝う

神戸地区中国留学生学友会主催の「2019春節聨歓晩会」が1月26日夕、神戸市内で開催され神戸阪神地域の留学生をはじめ駐大阪中国総領事館教育室、神戸大学、関西学院大学の学者先生方、日中友好団体、留学生支援者、一般社会人など約200人が参加しました。開会前に駐大阪総領事館教育室が制作した映像「我們的2018」が上映されました。

晩会の開会では、友好団体を代表し日中友好協会兵庫県連合会の前田清会長が日中両国民の友好交流が一層広がることを願う祝辞を述べました。続いて西日本中国留学生学友会副会長、神戸地区中国留学生学友会新会長があいさつしました。

舞台では留学生がコーラスや独唱、楽器演奏、ダンス、龍舞などを演じ会場から大きな拍手を受けました。また、企業の協力で提供された、iPadや加湿器、電動歯ブラシ、USJ入場券、和服体験券などの豪華景品が当たるくじ引きが行われ、当選者が発表される度に大きな歓声が起こり会場は盛り上がりました。(写真上・晩会を司会する留学生、下・龍舞、留学生学友会より)

2月の「中国茶講座」は普洱茶

各種普洱茶(プーアル茶)を味わいます

 普洱茶には「生茶と熟茶」、茶葉を押し固めた「餅茶や沱茶」、バラバラの「散茶」など様々なタイプがあります。普洱茶の基本知識を学びながら各種の普洱茶を味わいます。どなたでもお気軽にご参加頂けます。初めての方もぜひどうぞ、中国茶をお楽しみ下さい。

日時:2019年2月20日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室

阪急「岡本駅」南を西へ徒歩1分、岡本教会の東隣ビル3F

講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

2月のテーマ:普洱茶(プーアル茶)

参加費:1,000円(お土産、茶菓子付き)

定員:15名(先着申込み順)予約お急ぎ下さい!

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会「中国茶講座」

Tel&Fax  (078)-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net