戦争映画に観る戦争加害

強制連行による中国人犠牲者を慰霊する集いで学習講演会

戦争末期、38,939人の中国人が日本国内に強制連行され、全国135事業所(35企業)での苛酷な強制労働により6,834人が犠牲となりました。兵庫県内では神戸港と相生の造船所で45人が亡くなっています。

日本映画は戦争の加害を描かず、また日本の戦争で、加害を描いた映画を受容することを避けてきました。同じ敗戦国ドイツでは全く逆の現象が起こって現在に至っています。ドイツと日本を分けたものは何か?双方の戦争映画史を比較しながら日本の戦争加害への視点の弱点を考えます。

●日時:2018年9月9日(日)13:00~16:00

●会場:宝地院(神戸市兵庫区荒田町3丁目17-1  )

※神戸市バス「神戸大学病院前」下車、西へ二筋目

  • 犠牲者慰霊 13:30~ 2階本堂
  • 学習講演会 14:00~ 地階集会室

 講師:永田喜嗣 大阪府立大学人間社会学研究科大学院生

「戦争映画に観る戦争加害~なぜ日本は加害に背を向けるのか? 戦後ドイツ映画の歩みと比較して~」

参加協力費:1,000円(慰霊と講演会)

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

078-412-2228  E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

白楽天と元稹 友情の詩を味わう

左遷の境遇を思いやった詩を交わす

元稹(779~831)字は微之、河南(洛陽県)の人。15歳で明経科に及第した俊才。左拾遺となっては鋭い時局批判を行い、河南の尉に左遷され、監察御史となっては宦官の仇士良と喧嘩して顔を傷つけられたうえ、江陵(湖北省)に放逐され、また通州(四川省)に左遷されている。白楽天の失意の境遇を思いやった詩を送っている。

白居易(772~846)字は楽天、下邽(陝西省渭南)の人。29歳の時、最初の受験で進士科に及第、17人の及第者中最年少。32歳で試判抜萃科に及第。及第者8人の中に元稹がおり、共に校書郎を授けられ終生の友情を交わすきっかけとなった。35歳で才識兼茂明於体用科に及第、官吏の道を歩みだす。翰林学士、左拾遺等を歴任し、母の喪に服すため辞職。43歳の時、太子左賛善太夫となり、翌年宰相武元衡の暗殺事件が起きた際、犯人を捕らえるよう上奏し、越権行為で咎められ、江州(江西省九江)司馬に左遷された。元稹と左遷の境遇を思いやった詩を交わしている。

船中讀元九詩 舟中、元九の詩を読む 白居易

把君詩巻燈前讀 君が詩巻を把って灯前に読む

詩盡燈残天未明 詩尽き灯残りて天未だ明けず

眼痛滅燈猶闇坐 眼痛み灯を滅して猶お闇坐す

逆風吹浪打船聲 逆風浪を吹いて船を打つ声

聞樂天授江州司馬 楽天の江州司馬を授けられしを聞く 元稹

残燈無焔影憧憧 残燈焔無く影憧憧

此夕聞君謫九江 此の夕べ君が九江に謫せらるるを聞く

垂死病中驚坐起 垂死の病中驚いて坐起すれば

暗風吹雨入寒窓 暗風雨を吹いて寒窓に入る

※白楽天の詩は日本の平安文学にも大きな影響を与えている。

第13回「漢詩を読む会」は10月13日(土)午後2時~

香港高鉄9月23日開通

香港と中国本土をつなぐ「広深港高鉄」が2018年9月23日に開業します。香港-武漢の最速列車が4時間16分、深圳までは14分の所要時間となります。運賃は深圳北-西九龍が72人民元、武漢-香港は約610人民元(約700香港ドル)になる見込みです。

開通時のダイヤは1日127往復で短距離列車(概ね香港-広州間)が114往復、長距離列車(北京、上海など内地14都市)が13往復になる模様です。(「香港01」より)

8月の中国茶講座「台湾茶」

台湾茶とお茶屋さん、台湾茶器の紹介も

美味しい台湾茶が入荷しました。お茶の飲み比べをしながら、台湾のお茶とお茶屋さんについて講師の神田貴子さんに話をして頂きます。また、台湾茶器の紹介もして頂きます、どなたでもご参加頂けますのでぜひお越し下さい。

  • 日時:2018年8月29日(水)PM1:30~3:00
  • 会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」
  • 講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

※阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、「鳥貴族」さんが入るビルの3階

参加費:1,000円 参加される方は事前にご予約下さい

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会  ☎&Fax(078)412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

2018年シベリア抑留慰霊上映会

2018年新作   その3 後編「抑留編」今夏初上映!

元シベリア強制抑留体験者へのインタビュー記録映画です。今回は、「その3  後編(抑留編)」2018年新作を今夏初上映します。

1945年(昭和20年)8月15日終戦、その後、旧「満州」、朝鮮半島、南樺太、千島等から旧ソ連圏のラーゲリー(強制収容所)へ移送された日本人達がいました、その数は何と60余万人。

上映時間は約2時間47分、証言者は、元看護婦・軍医など多数。飢え、寒さ、重労働の三重苦の中での苛酷な体験を証言しています。「その3」証言者の抑留地は、西はジョージアから東はカムチャッカ半島まで、抑留地が異なれば天候等も異なり、29通りの抑留体験です。

◆2018年8月19日(日)、20日(月)①10:00~  ②13:30~

◆大阪十三・シアターセブン(いしとび監督の舞台あいさつあり)

阪急十三駅西口改札から短いアーケードを通り、栄町商店街中程のサンポードシティビルの5階、シアターセブンへ ☎06-4862-7733(12時~18時)

入場料:各回 1,000円


◆2018年8月23日(木)13:30~

◆ひと・まち交流館京都 大会議室(河原町五条下ル東側)

入場無料   ☎ 090-5460-3110(いしとび)

お茶どころ福建省のお茶を楽しむ

特別講座で中国茶の多彩さ、奥深さを学ぶ

中国ツアー(9月7日~13日)でお茶どころ福建省を訪れる日中友好協会姫路支部は、中国茶のことを詳しく知ろうと、7月28日午後、姫路市内で「自然の宝庫『福建省』世界遺産の旅」の説明会と中国茶特別講座を開催し17人が参加しました。

講師の神田貴子  中国政府認定・高級茶芸師、高級評茶員が、先ず、中国茶の6大分類(緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶)を説明。続いて中国ツアーで訪れる福建省の代表的なお茶「安渓鉄観音」、「武夷山のお茶」、「福鼎市の銘茶・白牡丹」、「福州のジャスミン茶」を詳しく紹介し、それぞれの淹れ方を実演、参加者全員が試飲し、香りや味を楽しみました。

さらに神田講師は、様々な茶器とその使い方や選び方、保存方法などについてもわかり易く説明しました。参加者から、「お茶の発酵とはどの様にするのか?抽出時間や回数は?お茶や茶器の価格は?」など色々な質問がありました。(姫路支部)

中国外交史のなかの日本-隋時代

「中国歴史」を学ぶ新シリーズ「中国外交史の中の日本」第7回が、日中友好協会加古川支部主催で7月28日(土)午後、加古川市内で開催され20人が参加しました。

今回の主テーマは「隋時代」で、隋王朝の外交と遣隋使の話題を講師の来村多加史阪南大学教授が手づくりのテキストをもとに、質疑応答も含め2時間半にわたり講演、約1400年前の隋と高句麗・百済の朝鮮半島と日本の推古天皇、聖徳太子、小野妹子の時代の交流を振り返りました。

来村教授は、隋の外交年表や「隋書」の高句麗伝、百済伝、新羅伝で解りやすく隋王朝と朝鮮半島三国の動向を説明。また「隋書」倭国伝と日本書紀で小野妹子などの遣隋使の様子を説明。特に607年の「国書」ー「日出る処の天子、書を日没する処の天子・・・」について、「国書の冒頭に使うべき表現ではなく、煬帝皇帝の心証を害するもので、外国の王が自らを『天子』と名乗ることは、中華思想ではありえない」と解説しました。

 さらに来村教授は、推古時代の大阪平野や瀬戸内海、隋時代の朝鮮半島と大陸のルートを歴史地図をもとに、遣使小野妹子の朝貢と従者の帰国の様子をエピソードを交えて詳しく説明。交流の実態をリアルに学びました。次回、唐時代が楽しみなどの感想が寄せられました。(加古川支部)

帰国者支援「生活講座」で素麺味わう

日本の夏の麺料理、帰国者と共に素麺を味わう

神戸市と明石市の委託を受け帰国者支援活動を続けている中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会は、7月26日午後、神戸・岡本教室で、生活講座学習の一環として日本の夏の麺料理、「素麺」について紹介しました。猛暑の中、ボランティアスタッフが麺をゆがき、大葉・錦糸タマゴ・茗荷・シイタケなど9種の薬味を用意し、試食準備が整うまでの間スタッフが素麺のゆがき方、食べ方、ダシの作り方などについてプリントを配り説明しました。

参加した帰国者、スタッフ合わせて23人が氷水で冷やした素麺を椀に入れ、好みの薬味を加え味わいました。帰国者の一人は、こんな細い麺は中国で見たことはありません。これまでも、中国へ里帰りの際、素麺を土産に持参し、冷麺や汁麺をつくり食べたことがあります、とても美味しいですと話していました。

第19回「加印平和のための戦争展」

―再び戦争の道を歩まぬために―地域にある戦争の事実から学ぶ

戦後73年、戦後生まれの人たちが大半を占め、戦争体験者が少なくなる中、戦争の悲惨さや平和の大切さを語れる人たちが少なくなってきました。再び戦争への道を歩まぬために、過去の歴史から学び、平和な未来を子どもたちに伝えていきましょう。

展示日程:2018年8月11日(土)~8月13日(月)

11日・午後1時~5時、12日・午前9時~午後5時、13日・午前9時~午後4時

展示会場:高砂市文化会館 1F展示集会室

展示内容:加印地域の戦争遺跡・日中戦争に従軍した位田さんのアルバム・原爆写真・戦没者名簿・沖縄と基地・戦時中の遺品・尾上飛行場から飛び立った特攻隊員の血書・戦争ごっご・曽根天満宮の梵鐘など

講演会会場:高砂文化保健センター2F多目的室

◆8月11日(土)午後1時30分~

  • 平和の歌声 東播センター合唱団
  • 記念講演 「戦争ごっこ」午後2時~ 天尾宏氏

―旧日本軍最年少召集兵の戦争体験―

◆8月12日(日)午後3時~ 永井幸寿弁護士

  • 記念講演「憲法に緊急事態条項は必要か」

◆8月13日(月)午後1時30分~ 展示集会室

  • 「朗読劇」高原脩氏 日中友好協会加古川支部事務局長

主催:加印平和のための戦争展実行委員会

☎ 080-6158-2371 (菊本睦人さん)

後援:加古川市・高砂市・稲美町・播磨町、各教育委員会

「河南省の歴史と世界遺産の旅」間もなく締切

中国の歴史遺産とIT活用した現在の中国を見る絶好の機会

―中国ツアー説明会を開催―

7月22日(日)午後、日中友好協会兵庫県連合会企画の「河南省の歴史と世界遺産の旅―洛陽・登封・鄭州を巡る5泊6日の旅」(9月17日~22日)の旅行説明会が開かれ、すでに参加を申込まれた方やまだ決めていない方など15人が参加しました。

旅行取扱会社、(株)国際ツーリスト・ビューローのツアーコンダクター・宋敏さんが、ツアーコースや見学地について地図を示し説明、訪問先の気候・食文化・ショッピング・宿泊ホテルを紹介し、気候に合わせた服装や持参して役に立つものなどについてアドバイスし、参加者からの質問に応えました。

旅行を企画した日中友好協会兵庫県連は、7月22日現在の申込み者は15人で、さらに5人について確認中であることや、7月31日の締切日まで参加を呼びかけ、中国悠久の歴史と最先端のIT技術を活用した現在の中国の人々の日常などを間近で見学し、中国を正しく理解するする絶好の機会として、安全で楽しく役に立つ中国旅行にしようと、1人でも多くの参加を、と呼びかけています。