孫文記念館・リニューアル記念「特別展」開催中

特別展「張̚廉卿・宮島詠士  師生とその周辺書展」

中国の革命家・孫文(1866年~1925年)の足跡を伝える孫文記念館(移情閣)が半年間の改修工事を終え、記念の特別展を開催中です。文学者の張廉卿(1923年~1894年)と、弟子で中国語の教科書を出版するなどした宮島詠士(1867年~1943年)らの作品を集めた「張廉卿・宮島詠士 師生とその周辺書展」で11月30日まで開催しています。

孫文記念館は辛亥革命を主導した孫文、明治・大正期に神戸で活躍した中国人実業家・呉錦堂の功績を紹介するパネルや史料を常設展示しています。建物は国の重要文化財ですが、海に面していることから近年、塩害で亀裂などが目立つようになっていた。そのため5月から、亀裂の補修やペンキの塗り替えなどが進められていました。同展は開館時以来で、同館を運営する孫中山記念会が再出発にふさわしいと企画したものです(記事は神戸新聞より、写真は孫文記念館)。

孫文記念館へは、JR舞子駅下車南へ、明石海峡大橋の東側。

記念館入館料:一般300円・70歳以上200円・高校生以下無料

お問い合わせ:☎078-783-7172(孫文記念館)

記録映像「葫蘆島大遣返」上映会

「日本人難民105万人引揚の記録」――東神戸支部が総会記念上映会を企画

戦争と「満州」引き揚げの真相を描いたドキュメンタリー映画「葫蘆島大遣返」(1997年度作品)に未公開映像を加えた「葫蘆島を記録する会」自主制作の復刻・増補版(102分)です。今夏、神戸市灘区の原田の森ギャラリーで開催された「一九四六」大型絵画展には多くの人々が鑑賞し、大きな感動を呼びました。今回は、映像による歴史の振り返りです。ぜひ多くの人々に観ていただきたい記録映像です。(写真:毎日新聞「在外邦人引揚の記録より)

上映日時:2022年12月9日(金)午後2時~

会場:御影公会堂1階ホール

(阪神石屋川駅北へ徒歩約5分、神戸市バス公会堂前下車すぐ)

入場無料(会場内に任意のカンパ箱を置きます)

主催:日本中国友好協会東神戸支部

お問合わせ:Tel&Fax::078-412-2228

王希奇教授の「満州」引き揚げ絵画展に1900人

1900人来場し大きな反響!新聞・テレビ・ネットで報道

「一九四六」神戸展実行委員会が8月31日~9月4日の5日間、神戸市灘区の原田の森ギャラリーで開催した魯迅美術学院・王希奇教授が描いた大作「一九四六」絵画展は5日間で約1900人が来場しました。絵画展には県内各地のほか、大阪、京都、奈良、滋賀をはじめ島根、福岡、岐阜、名古屋、神奈川など遠方からも多数来場しました。今回の絵画展開催には各界の著名人105人から特別サポーターとして応援して頂きました。(写真上は8月31日の会場

マスコミ各社の事前報道や、8月31日の開会セレモニーでは新聞、テレビなど多数が取材で来場し当日の夕刊、翌日の朝刊で大きく紹介、ネットニュースでも報じられ話題となりました。日中国交正常化50周年の記念すべき年に、中国人画家が描いた日本人難民の大型絵画が展示され反響をよんでいて、中国駐大阪総領事館の薛剣総領事が開会式で来賓あいさつをされたこともあり中国の人民日報(9月3日付)でも報道されました。(写真上:多くの若者も訪れた9月3日

会場中央の机に置かれた「感想ノート」には103人の来場者が自身の体験や親から聞いた当時の様子、圧倒される大きさの作品を目にし、絵に描かれている不安と安堵の混じった引揚者の表情などから感じたことなどをノートにびっしり書き込んでいました。(写真避難民が生じた歴史的背景の解説文に見入る入場者、8月31日

「船の後ろから見た海面、ジーンとくるものがあります。乗船を待つ避難民、この乗船場までどれほどひどい状態でたどり着いたかを想像しました。ウクライナの人たちの避難民と像が重なります。決して許すな戦争を!」(絵の中央に描かれた遺骨を抱えた男装の少女)

「葫蘆島、私にとって忘れられない所、満州奉天(今の瀋陽市)から子ども6人、姉14、12、兄10、私6、弟3歳、末の弟0歳の赤ん坊、父は天津に抑留中で、母はひとりで連れて帰ったのです。絵画展を見て、母のこときょうだいのこといっぱい思い出し涙しました。大きな絵、よくぞ描かれたと思います。子どもの表情に私の気持ちが偲ばれました」(写真:「一九四六」の作者・王希奇魯迅美術学院教授

「どうしても見たくて足を運びました。涙が止まりませんでした。平和がどんなに大切な事か、世界中で戦争がなくなり平和な新しい世がきますように!」

「胸にせまる色んな思いで文章にしきれないです。加害者となった日本として、戦争を知らない世代ですが二度と戦争が起きないよう平和な日本を子や孫に残さなければと強く思いました」(感想ノートに書かれた入場者の感想文より一部を紹介)。

人民網でも報道されました!

王希奇教授の「一九四六」神戸展始まる

主催者、来賓あいさつ、テープカットで一般公開始まる

9月4日(日)午後3時まで 原田の森ギャラリー2F

「一九四六」神戸展実行委員会は8月31日(水)午前10時から展示場入り口で開会式を行い9月4日(日)までの期間で一般公開が始まりました。開会式は、安斎育郎実行委員会代表が開会あいさつを行い、続いて中華人民共和国駐大阪総領事館の薛剣総領事、(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構特別顧問、前兵庫県知事・井戸敏三氏、福知山公立大学名誉学長で元京都府立大学学長・井口和起氏、元帝塚山短期大学学長・森一貫氏が来賓あいさつされました。会場入り口にはすでに大勢の人が集まり入場を待っていました。安斎代表・薛剣総領事・井戸敏三氏・井口和起氏・小松電機産業  人間自然科学研究所会長兼社長の小松昭夫氏の5氏がテープカットを行い「神戸展」が始まりました。(写真上:開会あいさつをする安斎育郎実行委員長、下:テープカット、左から2人目は薛剣中国駐大阪総領事)

上記5氏の他に、NPO法人国際音楽協会理事長・張文乃氏、移情閣(孫文記念館)友の会会長・林同福氏、神戸市市長室国際局長・檀特竜王̪氏が来賓として出席されました。開会式にはテレビ、新聞などマスコミ各社多数が取材に訪れていました。展示場には、王希奇教授の大作「一九四六」の他に「一九四六見守る海」、「一九四六帰路」、「記憶」、「一九四六下絵」など14点と浅野慎一摂南大学教授・中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会世話人代表作成の「一九四六」解説、「『満州国』と日中戦争」「日本人移民『満州農業移民』」「ソ連軍進攻と日本敗戦」「逃避行、難民流浪」「引揚げの遅延、難民収容所」「引揚げ事業とその中止」「引揚者のその後」「引揚船に乗れなかった人々のその後」が展示されており多くの参加者が立ち止まって読んでいました(写真上)。また会場には、神戸華僑総会舞獅隊と生田神社獅子頭保存会からお借りした中国と日本の獅子頭が展示されています。(写真上:あいさつする薛剣駐大阪総領事)

王希奇教授の「一九四六」絵画展 8月31日から開催

「満州」からの引揚げ超大型絵画  鑑賞のポイント

中国人画家・王希奇魯迅美術学院教授が、「戦争では何時の時代も弱い立場の人が苦しむ、彼らも戦争の犠牲者だ」との思いに至り描いたという葫蘆島からの日本人難民引揚の超大型絵画(縦3m×横20m)を展示する「一九四六」神戸展が8月31日(水)から始まります。この超大型絵画鑑賞のポイントを紹介します。

(1)2011年に王希奇教授が偶然目にした写真集に掲載されていた「遺骨を抱いた男装の少女」が中心部に描かれています。

(2)大作「一九四六」では、暗黒の画面に浮かび上がる無数の白くて小さな灯火は、自ら光を放つ「蛍」を表しています。王教授がこの「蛍」を通して表現したかった事は、人間が発する喜びと希望と伺いました。敗戦による悲惨な難民生活を終え、日本帰還の喜びと期待を表現しているのです。また、初盆の頃まで生息する蛍は淡い灯を放ちます。日本人の私は、点滅する蛍の淡い光に、寧ろ日本に帰る事ができなかった50万人近い、残留日本人や集団自決した死者の無念さを感じざるを得ません。

(3)絵画には米国と日本船舶が4隻描かれており、安定した三角形の構図となっています。そしてその右の海は画面の広がりだけでなく、日中の歴史的繋がりを連想させる遇らいが施されています。また、画面上部や右奥の海を遇らうことにより、奥行きの広がりを感じることができます。手前の2隻の船舶へは乗り込みが終わり、これから出航するのでしょうか?尚、満州からの邦人引揚げのために、米国が提供したLST輸送船(戦車揚陸艦)は85隻、リバティ輸送船(戦時標準船)は100隻、病院船は6隻でした。(M)

展示会場には、超大型の「一九四六」の他に一九四六見守る海、一九四六帰路、記憶、一九四六下絵の10作品が展示されます。

「一九四六」神戸展  日程・会場

日時:2022年8月31日(水)~9月4日(日)10:00~18:00

(最終日は15:00まで)

入場料:1,000円(大学院生以下無料)

会場:兵庫県立原田の森ギャラリー(JR灘駅北、阪急王子公園駅西)

●受付の混雑を避けるためチケットをご持参下さい、チケットを入手出来ない方は、直接会場へお越し下さい。

●コロナ感染症予防のため、体温測定、マスク着用、手指消毒をお願いします。発熱や咳のある方は入館をお控え頂きますようお願い致します。

●チケット購入方法

チケットぴあ https://t.pia.jp (pコード686082)

ローソンチケット https://l-tike.com/(Lコード53821)

事前予約の方は展示場入口で入場券を現金と引換にお渡しします。

●「一九四六」神戸展HPをご覧下さい!

https://free.yokatsu.com/koube

「中国を理解する」オンラインセミナー

写真家・竹田武史氏が「長江六千三百公里をゆく」を語る

中国駐大阪総領事館は「中国を理解する」シリーズでオンラインセミナーを続けています。今回は第6回で、写真家の竹田武史氏を招き「長江六千三百公里をゆく」をテーマにお話をされます。

日時:2022年7月28日〔木)19:00~21:00

開催方法:Zoomによるウェブ会議

ゲスト:竹田武史氏 写真家、日本写真家協会(JSP)正会員

テーマ:長江六千三百公里をゆく

参加無料

申込方法:QRコードをスキャンして、オンラインで申込みできます。読み取り出来ない方は添付の申込み用紙をご記入の上、FaxまたはE-mailでお送り下さい。

2022年7月25日(月)までにお申込み下さい。

送付先:Fax:06-6445-9476

E-mail: wangxiao@chinaculture.org

主催:中華人民共和国駐大阪総領事館

「世界の敦煌」特別講座

趙声良 敦煌研究院高級研究員が日本語で講演

中国駐大阪総領事館と敦煌研究院、甘粛省人民政府外事弁公室、敦煌市人民政府共催の「世界の敦煌」特別講座が開催されます。

中国甘粛省の西端に位置する敦煌は、古来より中国と西域をつなぐシルクロードの要衝でした。早くから仏教を受け入れ、長い間、仏教の盛んな都市でした。1900年に敦煌莫高窟「蔵経洞」が発見され、中から4~11世紀の仏教経典、社会文書、刺繍、絹画など6万点以上が出土しました。敦煌学が誕生して100年以上の発展を経て、現在では世界20ゕ国以上に敦煌学やその関連分野の研究員がいます。莫高窟は各時代の美術を総覧することのできる稀有な文化遺産として、1987年に世界遺産に登録されました。

開催日時:2022年7月20日(水)16:00~17:30

開催方法:①オンライン(Zoom)②領事館内10名限定(抽選)

講師:趙声良氏 敦煌研究院高級研究員・前院長・学術委員会主任委員

主催:敦煌研究院、甘粛省人民政府外事弁公室

共催:中華人民共和国駐大阪総領事館、敦煌市人民政府

15:30~(入場可)敦煌に関する動画紹介

16:00 開会 中国駐大阪総領事館  薛剣総領事あいさつ

敦煌研究院高級研究員・前院長 趙声良氏の講演

敦煌研究院オリジナルグッズが当たる懸賞クイズ

17:30 閉会あいさつ

申込み:チラシのQRコードか下記リンクからお申込み下さい。

https://forms.gle/LXsGBkylhxnEGLTZ7

申込締切:2022年7月20日(水)12:00まで

7月14日〔木)24:00までにお申込み先着100名限定で、敦煌研究院オリジナルキーホルダー、手帳、匂い袋、便箋の何れか一つを贈呈

「一九四六」神戸展クラウドファンディング

王希奇「一九四六」神戸展実行委員会では寄付金をクラウドファンディングで広く協力を呼びかけています。

はじめに・ご挨拶

中国革命の先駆者 孫文が亡命し華僑の方々も多く、中国との縁も深い神戸市内の兵庫県立原田の森ギャラリーで、戦争・平和・難民を考えるための絵画展を開催します。詳細は絵画展HPを http://free.yokatsu.com/.kobe/ ご参照下さい。(「1946神戸展」で検索可)

神戸展実行委員会代表は、立命館大学国際平和ミュージアム終身名誉館長安斎育郎博士です。平和学の世界的権威です。

このプロジェクトで実現したいこと

中国を代表する国民作家「魯迅」にちなんだ、魯迅美術学院の王希奇教授は、今年62歳で戦後世代の著名な歴史絵画家です。王教授は構想から完成まで5年半の歳月を経て、2015年に縦3m横20mの大作「一九四六」を完成させました。第二次世界大戦に敗れ、中国東北部(旧満州)で難民となった日本人は、米国と中国の協力により1946年から3年間で105万人が帰国することができました。縦3m×横20mの大作を歩いて鑑賞していると、まるで自分が難民になった様な気持ちになってしまいます。この大作には戦争のない平和な世界を願う、王希奇教授の思いが詰まっています。

私たちは一人でも多くの人に、この絵画と画家の心に触れて頂きたいと考えています。

今回の絵画展は、王希奇教授との個人的交流から実行委員会が生まれ、草の根の民間交流による絵画展となりました。日本と中国の交流の歴史は、二千年以上です。漢字やお箸を使う日本人にとって、大切な隣人でもある中国との、一層の友好と平和共存を進めたい思いで、今回の絵画展を企画しました。この絵画展のスローガンはHPに記載の通り「日中敬隣」「Love&Peace&Humanism」です。

戦争や難民のいない平和な世界を、ご一緒に実現しようではありませんか!

クラウドファンディングによる寄付はこちら

戦争・平和・難民&愛と償いの「一九四六」絵画展

映画監督の山田洋次さんから神戸展へコメント届く

山田洋次監督のコメント

「『満州』で少年時代を過ごしていた僕は、日本人が支配者のように振舞っていたことをよく知っています。だから中国人である王希奇さんという画家が、縦3m横20mの大作を描いて、あの悲惨な飢餓の中の引揚げを描き残すという大きな仕事をされたことに感動します。神戸展のご成功をお祈り致します」

加藤登紀子さんのニューアルバム「果てなき大地の上に」

神戸絵画展のイメージソングともいうべき新曲を制作されました。CDブックレットには王希奇先生の許可を貰い、「一九四六」が掲載されています。このアルバムの売り上げは、日本チェルノブイリ連帯基金を通じてウクライナ支援に供されます。

「特別サポーター」について

神戸絵画展への自主的応援団として、活動義務のない特別サポーターを設けました。映画監督の山田洋次さま、歌手の加藤登紀子さま、絵本作家の長谷川義史さま、作家の澤地久枝さま、漫画家のちばてつやさま、元イラン大使の孫崎亨さま、歌手のナターシャ・グジーさまなど、5月31日現在92名の方々です。その後も新しい方々が加わってこられています。経歴などは神戸展ホームページ(一九四六神戸展で検索)をご参照下さい。

ウクライナ戦争・台湾問題、世界は、中国はどう動く

姫路で総会記念講演会―協会姫路支部主催

日中友好協会姫路支部は6月25日(土)に第16回支部総会を開催します。総会後、記念講演会を下記の通り開催します。会員外の方も参加できます。

ロシアのウクライナ侵略が始まって、日本の安全保障に関する関心が高まっています。中国の経済発展に伴って世界的影響力が強まる中、アメリカは経済、軍事を含め中国包囲網を構築しようとしています。日米軍事同盟強化を図り、日本もそれに応えて沖縄新基地建設強行、南西諸島への自衛隊基地建設、増強を行っています。

中国がロシアのウクライナ侵略に欧米諸国とは違ったスタンスを取っているのもそれとかかわっています。国連憲章や国際法に対する中国の立場はどうなっているのでしょうか?香港、台湾、新疆ウイグル問題をも含む今後の展望について、中国の歴史、経済に詳しい山本恒人先生にお話し頂きます。

日時:2022年6月25日(土)14:30~16:30

会場:県立姫路労働会館サークルA室

講師:山本恒人大阪経済大学名誉教授

テーマ:「ウクライナ戦争・台湾問題、世界は、中国はどう動く」

資料代:一般500円 協会員は無料

主催:日本中国友好協会姫路支部 

☎090-8528-8374(河野)、090-3494-0247(澤野)