第2回 関西ブロック女性交流会 in 兵庫
文:白神博子(兵庫県連合会理事)
2025年9月26日、兵庫県にて「第2回関西ブロック女性交流会」が開催されました。昨年7月に大阪で行われた第1回交流会で「次回は神戸・南京町で」との声が上がり、1年越しの願いが叶った形です。
兵庫、大阪、京都、奈良、和歌山から24名が集まり、学びと交流、そして文化と味覚を楽しむ充実した一日となりました。
🏛神戸華僑歴史博物館で学ぶ
集合場所ではあいにくの雨に見舞われましたが、最初の目的地「神戸華僑歴史博物館」に無事到着。兵庫県連合会の兵頭晴喜理事長より、ビル前にある二つの記念碑について説明がありました。
• 「非核神戸方式の記念碑」
• 「神戸港で犠牲となった殉難者追悼碑」
これらの碑から、戦争の悲劇や平和への願いを深く感じることができました。
館内では、元館長である安井三吉・神戸大学名誉教授より、神戸華僑の歴史について詳しい解説をいただきました。神戸港の開港は1868年1月1日(慶応3年12月7日)で、華僑は1870年代から日本で活躍してきたとのこと。155年にわたる中国とアジアとの深い関係に触れながら、日本における外国人への差別意識や制度の課題についても考えさせられる時間となりました。
「落地生根から遂夢留根(根を張った拠点より、さらに夢の実現に向かう)」という言葉に、中国人のたくましさと国際性を学びました。
🍽中華料理と雲南省の音楽で心をひとつに
次に訪れたのは、南京町のレストラン「雅苑酒家」。兵庫県連・前田清会長のあいさつと乾杯で、豪華な中華料理がスタートしました。
参加者は三つの丸テーブルに分かれて自由に着席し、和やかな雰囲気の中で交流を深めました。特に印象的だったのは、瓢箪笛(フルス)とピアノによる生演奏。雲南省の情緒あふれる音色に、会場全体が包まれました。
💬意見交換と心に残る言葉
食事の後は、大阪府連・浅田美奈子副会長の提案で意見交流タイムが設けられました。
• 和歌山の参加者からは「中国人の知人を協会会員にできるか?」という質問
• 京都からは「次回は京都で開催しては?」との提案
• 奈良の参加者は、反戦活動家・長谷川テルの思想を紹介
• 兵庫の参加者からは、日本語学試験の厳しさについての話と「すべての外国人に親切に接してほしい」との温かい言葉
最後に、兵庫県連・白神博子理事より閉会のあいさつがありました。
この言葉に、参加者一同が深くうなずき、第2回交流会は温かく幕を閉じました。
📝編集後記
今回の交流会は、学び・味覚・音楽・対話と、五感と心を満たす素晴らしい時間でした。次回の開催地・京都での再会を楽しみに、参加者それぞれが新たな一歩を踏み出しました。


2025年10月26日(日)、姫路市・姫路市文化国際交流財団・ひめじ国際フェスティバル実行委員会の共催による「ひめじ国際交流フェスティバル」が、姫路城大手前公園で開催されました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、姫路支部のブースには約200人の方々が訪れ、中国ミニ検定には約150人が挑戦されました。
中国について熱心に話してくださる来場者も多く、中でも2人の女子高生が中国に強い興味を持たれ、受付担当者とじっくり話し込んだうえ、後片付けまで手伝ってくださいました。
一度見たら忘れられない――まるで鉄の巨龍が大地を駆け抜けるような映像が話題です。今回ご紹介するのは、中国の瓦日(がじつ)鉄道を走る「万吨重载列车(1万トン級の超重量貨物列車)」です。




最初の部では、劇団ENによる二人芝居「りゅうりぇんれんの物語」が上演されました。朗読劇の形式で演じられたこの作品は、詩人・茨木のりこさんが書き下ろした物語です。
新中国成立当初は、硬い厚紙に手書きで乗車情報が記された切符(硬券)が使われていました。1979年には北京駅で初のコンピューター発行によるソフト紙切符(軟券)が登場。1997年には全国で統一様式のソフト紙切符が普及し、2007年には磁気式の「小さな青い切符」が試験導入され、高速鉄道時代の幕開けを迎えました。
1999年、初の「国慶節ゴールデンウィーク」では、鉄道の一日あたりの旅客数は400万人未満でした。当時の切符購入は、混雑・騒音・長時間待ちが当たり前でした。
2025年10月1日以降、電子発票が全面導入される一方で、鉄道部門は紙の行程案内や、オフラインでの電子発票申請窓口、代理購入者向けの発行サービスも継続。高齢者やインターネット利用が難しい方々にも配慮されています。
秋の風が心地よく感じられる季節、10月15日に高級茶芸師・神田貴子先生をお迎えし、楽しいお茶の講座が開かれました。参加者は10名。和やかな雰囲気の中、午後のひとときを優雅に過ごしました。
鳳凰単叢茶は、香りを重視するお茶で、「十大花果香型」と呼ばれる分類があるほど、香りのバリエーションが豊富です。花や果物を思わせる華やかな香りが特徴で、使用される品種は「鳳凰水仙」。名前にある「単叢」とは「一株の茶樹」を意味し、かつては鳳凰水仙の茶樹を一株ずつ摘み取り、製茶していたことからこの名が付けられました。
和田発ウルムチ行きの5818次列車の車内に、威勢のいい掛け声が響くと、乗客たちが一斉に集まり、誰かが新疆舞踊を踊り始めました。車内は一気に活気づき、まるで移動する市場「バザール」が始まったかのようです。
「桃はまず味見してから買ってください。甘くなければお代はいただきません!」
列車はタクラマカン砂漠の南縁を走り、車窓からは果てしない砂の海が広がります。貴州省から観光に訪れた70歳の陳新萍さん夫妻は、「私たち、新疆と同い年なんです!」と笑顔で話します。彼女は車窓を指さし、「見て、線路の両側にある草方格は、砂を固定するためのものよ」と説明。和若鉄道は、計画段階から風砂との戦いを続け、5000万㎡の草方格を設置し、1300万本以上の植物を植え、11.4万ムーの緑化を実現しました。
列車が陽光を浴びて走る中、音楽大学に合格したばかりの青年・ヤセンジャンさんが、民族楽器サタールを演奏。車内は拍手に包まれます。彼はウルムチから広州へ向かう切符を見せながら、「初めて新疆を出ます。大学生活が楽しみです」と語ります。