北京で人型ロボット競技会が開催される

中国では近年、人型ロボットによる競技会が次々と開催され、注目を集めています。

日本でも以前からロボットコンテストが行われており、NHKなどがその様子を放送しています。しかし、日本のロボットコンテストと中国の競技会では、目的や内容に大きな違いがあります。

日本のコンテストは、開発者や操縦者がロボットを操作し、事前に与えられた課題をいかに早く、正確に達成できるかを競うものです。つまり、ロボットの性能と操縦技術が評価の中心です。

一方、中国で行われている人型(ヒューマノイド)ロボット競技会では、ロボット自身が人の手を借りずに課題をこなし、正確さやスピード、成果の大きさを競います。複雑なタスクへの対応力、環境への適応力、さらには人間とのコミュニケーション能力など、ロボットの「自立性」が問われる点が特徴です。

第1回:人型ロボットによるハーフマラソン大会
4月19日には、人間と人型ロボットが同じコースを走る「ハーフマラソン大会」が開催されました。車輪ではなく“足”で走る21体のロボットが参加し、うち4体が完走。優勝ロボットの記録は2時間40分でした。ちなみに、人間の優勝記録は1時間2分だったとのことです。

ハーフマラソン大会

第2回:国際人型ロボット運動会
8月14日から19日にかけては、「北京市」「世界ロボット協力組織」「アジア・太平洋ロボカップ国際理事会」の共催による『国際人型ロボット運動会』が開催されました。

運動会 100m走

この大会には、16の国と地域から280チーム、500体以上のロボットが参加。競技種目には100m走、100m障害走、走り高跳びなどがあり、記録は以下の通りです:
• 100m走:21秒50
• 100m障害走:33秒71
• 高跳び:95.641cm

運動会 高跳び

さらに、5対5のサッカーや、ホテル・病院での接客応対を評価する「シナリオ競技」も実施。エキシビションでは、中国伝統劇の演技、子どもや俳優との合唱、北京舞踊学院の学生との合同ダンスなど、文化的な演目も披露されました。

中国のロボット産業、世界を牽引
米調査会社IDCによると、中国のロボット市場は年平均15%の成長率を誇り、世界シェアは約50%。世界のロボット産業を牽引する存在となっています。

自動車製造分野では、1960年代に米ゼネラルモーターズが溶接作業にロボットを導入したのを皮切りに、塗装などにも活用されてきました。近年では、精密制御技術や画像認識技術、AIの進化により、ロボットの作業範囲は拡大。組み立てや検査工程で人間と協働する未来も近いとされています。

こうした分野でも、中国はロボット先進国としての地位を確立しつつあります。

中国人強制連行犠牲者を悼む「追悼のつどい」開催

9月7日午後、兵庫区の宝地院にて、1998年から続く「中国人強制連行犠牲者追悼のつどい」が開かれました。今年は初めて参加された方も含め、15名が集まりました。

はじめに中川住職より、強制連行の歴史や背景についての説明がありました。その後、読経の中で参加者一人ひとりが焼香し、静かに祈りを捧げました。厳かな雰囲気の中、犠牲者への思いを新たにする時間となりました。

第2部:神戸港の歴史と慰霊碑の紹介
続いて第2部では、神戸学生・青年センターの飛田雄一理事長より、戦前・戦後の神戸港における労働者や連合軍捕虜の実態についてお話がありました。

中国や朝鮮から連れてこられた労働者の中には、強制的に連行された方々もおり、過酷な労働を強いられていました。そうした歴史を忘れないため、2007年には神戸華僑総会の協力のもと、KCCビル敷地内に慰霊碑が建立されました。

また今年3月には、オーストラリアから連合軍捕虜のご遺族が神戸を訪問され、飛田理事長がご案内されたことも紹介されました。国境を越えた記憶の継承が、静かに、しかし確かに続いています。

中国の高速鉄道技術標準が世界展開を加速

アルゼンチンの「中国道路」ウェブサイトは8月29日、フェルナンド・カポトンド記者による記事「中国の機関車がさらに加速」を掲載しました。以下はその翻訳要約です:

英国人が蒸気機関車を発明してから200年以上が経過した今、中国は新型の高速鉄道試作車を発表しました。この列車は通常の軌道上で時速400キロに達することが可能で、世界最速級の列車のひとつとなる見込みです。これは単なる一国の成果ではなく、「中国の奇跡」と呼ぶだけでは語り尽くせません。中国の高速鉄道運行距離は世界全体の70%以上を占め、2024年末までに累計乗客数は229億人を超え、40以上の国と地域にこの交通モデルを展開しています。

さらに、中国は過去4年間で高速鉄道網を1万キロ延伸し、国際鉄道連合(UIC)における高速鉄道関連の国際標準13件の策定を主導。AI、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの先端技術を統合し、スマート高速鉄道の標準体系を構築しています。

中国の新型高速列車はすでに主要な交通手段のひとつとなっており、動車組(高速列車)は1日最大1600万人の乗客を輸送可能。2024年末時点で中国の高速鉄道運行距離は4.8万キロに達し、人口50万人以上の都市の97%をカバーしています。2035年までには運行距離が7万キロに達する見込みです。

UIC(国際鉄道連合)のアラン・ベロウド会長は、中国の進展に触れつつ、世界の高速鉄道総距離が6.5万キロを超え、毎年数十億人がこの迅速・安全・低炭素な交通手段の恩恵を受けていると述べました。

公式データによると、中国は40以上の国と地域で列車の計画、設計、建設、運行に関与し、300以上の国際標準の策定・改訂にも参加しています。

ジャカルタ〜バンドン高速鉄道は、中国が海外で初めて建設した高速鉄道路線であり、インドネシア人の日常生活に溶け込み、両都市間の移動時間を3時間から約40分に短縮しました。

ジャカルタ〜バンドン高速鉄道、中老鉄道(中国〜ラオス)、中吉烏鉄道(中国〜キルギス〜ウズベキスタン)などを通じて、中国の技術・標準・設備は世界のインフラに急速に浸透しています。今年7月に開催されたUIC大会では、中国国家鉄路集団有限公司がスペイン、フランス、ベラルーシ、カザフスタン、アゼルバイジャン、ウズベキスタンなどと協力協定を締結しました。

高速鉄道の発展に加え、中国の鉄道旅客輸送量も増加を続けています。中国国家鉄路集団の報告によれば、7月1日から8月23日までの夏季輸送期間中、鉄道の累計旅客数は8億2300万人に達し、前年同期比6.4%増。1日平均旅客数は1523万人でした。また、2025年の最初の7か月間で鉄道貨物輸送量は23億3000万トンに達し、前年同期比3.3%増となりました。

中国は鉄道システムを時代の象徴として構築しています。他国が鉄道建設を贅沢品とみなし、プロジェクトを停止する中、中国は高速で旅客・貨物・距離の記録を更新し続けています。「中国の機関車」という古い比喩は、今やこのアジア大国が世界経済に与える影響力の象徴であり、疾風のごとく走る高速列車の雄大な姿を体現しています。


出典:参考消息(翻訳:王萌)
編集:孫暁遠、董暢
校閲:高珊

第18回 中国百科検定 受験申込スタート!

中国の歴史・地理・政治・経済・文化など、幅広い知識を問う「中国百科検定」。
中国に興味がある方、映画や文化が好きな方、ユニークな景勝地をもっと知りたい方にぴったりの検定です。
日本と中国は“引っ越しできない隣国”。だからこそ、理解を深めることが大切です。
この機会に、あなたも挑戦してみませんか?

📝試験概要
• 試験日:2025年12月6日(土)15:00〜15:50(50分間)
• 申込期間:2025年9月1日(月)〜11月16日(日)
• 会場:神戸市灘区文化センター(予定)
※JR六甲道駅南側すぐ。確定後、再度ご案内があります。

📌申込方法
以下のいずれかでお申し込みください:
1. 中国百科検定公式サイトの申込フォーム
2. 日中友好協会兵庫県連合会へ直接連絡
– 電話:078-412-2228
– メール:sps98kg9@gmail.com
※詳細はリーフレットをご参照ください。

🌟こんな方におすすめ!
• 中国の歴史や文化に関心がある
• 映画や観光を通じて中国に親しみを感じている
• 地域交流や国際理解に興味がある
• 学びを通じて視野を広げたい

中国を知ることは、未来をつくる第一歩。
ぜひこの検定を通じて、知識と理解を深めてみてください!

緑皮車が図書館に変身

🚂 緑の列車が図書館に変身!広州に新たな文化スポット誕生
2025年8月28日、広州・白鵝潭にある広州鉄道博物館の屋外展示エリアがにぎわいました。広州図書館と広州鉄道博物館が共同で設立した新しい分館「広州図書館・鉄道博物館分館」が正式にオープンしました。
このユニークな図書館は、退役した緑色の硬座列車(通称「緑皮車」)の車両を改装して作られました。懐かしい雰囲気の中で、鉄道の記憶と読書空間が融合し、市民や観光客に特別な文化体験を提供しています。

🛠️ 古き良きものを活かした改装
鉄道博物館は「古きを守り、新たな命を吹き込む」という理念のもと、蒸気機関車と22型客車を丁寧に改装。車内には当時の硬座席、回転式の天井扇、荷物棚などがそのまま残され、さらにエアコンや充電設備、図書棚、自動貸出機なども新設されました。

📚 本との出会いもレールの上で
館内には22のジャンル、約3700冊の蔵書が並び、今後も利用者のニーズに応じて定期的に入れ替えが行われる予定です。初めて訪れた子どもたちも「列車の中の図書館なんて初めて!好きな本がたくさんあって、また来たい」と笑顔を見せていました。

👥 市民の声と文化の願い
8月18日の試験開館以来、多くの市民が訪れ、「緑皮火車の中で読書するのは不思議な感覚。昔の汽笛が聞こえてくるようで、今の静けさも心地よい」と感想を語っています。
鉄道博物館の担当者は「緑皮火車は世代を超えた記憶の象徴。遠くへの旅、出会い、物語を思い起こさせます。この空間を通じて、静かな読書に動きを、重厚な歴史に命を吹き込み、若者たちが鉄道文化に触れ、読書習慣を育むきっかけになれば」と話しています。

🕘 利用案内
• 住所:広州市荔湾区誉江路5号(広州鉄道博物館内)
• 開館時間:火曜〜日曜 9:00〜17:00(祝日を除く)
• 利用方法:広州市の公共図書館ネットワークに統合されており、無料で貸出・返却・相談が可能。市内1200以上の図書館・サービス拠点と共通利用できます。

📖 本を開けば、歴史の響きが聞こえる
🚶 展示を歩けば、時代の痕跡に触れられる
午後のひととき、列車の中の図書館で
一冊の本と、川の流れを眺めながら
特別な文学のロマンを感じてみませんか?

県連事務局会議を開催しました-2025年後半の活動予定まとめ

8月1日、県連総会を受けて事務局会議を開催し、今年後半の活動について話し合いました。各支部や地域での取り組みも活発に進んでおり、今後のイベント情報を以下にまとめました。

📌 県連・全国レベルの主な予定
• 8月17日(日):全国常任理事会(オンライン開催)
• 8月30日(土):「ネット・SNS学習会」開催(総会での要望を受けて実施)
• 9月7日(日)午後:「強制連行犠牲者追悼のつどい」@兵庫区・宝地院
併せて学習会「神戸港における強制労働の実態」も開催予定
• 9月26日(金):第2回関西ブロック女性交流会
• 10月17日(金):「日中友好・夢コンサート」@御影公会堂
• 12月6日(土):第18回「中国百科検定試験」実施
※受講申込は9月1日より受付開始

🏢 各支部の取り組み
姫路支部
• 「中国旅行写真展&中国衣装展示会」開催中(〜8月30日)
会場:たつの市「赤とんぼ荘」
西宮支部
• 9月13日(土):定例総会
• 9月23日(火):中国茶を楽しむ会
• 9月26日(金):学習会「中国歴代皇帝と世界遺産」
尼崎支部
• 10月4日(土):「ASEAN学習会」開催予定

🌍 市民運動の動きと今後の展望
政治情勢では、与党(自民・公明)が参議院でも過半数割れとなり、不安定化が懸念されています。一方、市民運動の分野では希望の光も。
• 原水爆禁止2025年世界大会は大きな成功を収めました
• 10月:「日本平和大会」が愛知県で開催予定
こうした市民運動にも積極的に関わりながら、会員の輪を広げていきましょう。

高鉄で長江を渡るのに、何分かかる?

最近、SNSで話題になった「高鉄で長江を渡る動画」。
その壮大な景色に、数十万件の「いいね」が集まりました。
「長江って、こんなに広かったの!?」
「まるで海みたい!」と驚きの声が続々。

🌉かつての“天堑”から、今や“通途”へ
古代中国では、長江は「南北を隔てる天堑(てんけん)」と呼ばれ、交通の大きな障壁でした。
水量が多く、岸辺が険しく、渡るのは一苦労。
しかし1957年、湖北省・武漢に「万里長江第一橋」と呼ばれる武漢長江大橋が完成。
それまで数時間かかっていた渡し船の旅が、鉄道でわずか10分ほどに短縮されました。
「一橋飛架南北、天堑変通途」――まさに時代の転換点です。

⏱高鉄で長江を渡る時間は?
現在、長江本流と支流には200以上の橋が建設・建設中。
そのうち鉄道橋は約30本。場所によって橋の長さも列車の速度も異なりますが、代表的な2つの橋をご紹介します。
🏞武漢長江大橋
・1957年開通
・橋の長さ:約1152メートル
・高鉄で渡る時間:最短で約1分未満!
🏞武漢天興洲長江大橋
・2009年開通
・橋の長さ:約4657メートル
・高速道路と鉄道の複合橋
・高鉄で渡る時間:最短で約1分半!
どの橋でも、車窓から見える長江の景色は圧巻。
「景色が広がったと思ったら、もう対岸の駅に到着していた」――そんな声も聞かれます。

📸車窓からの絶景を撮るには?
高鉄のスピードは速いですが、長江を渡る瞬間は絶好のシャッターチャンス。
美しい景色を写真に残すためのポイントはこちら:
1. 路線選び:時刻表で長江を渡る区間を確認
2. 時間帯:朝や夕方の柔らかい光がベスト
3. 撮影準備:スマホやカメラをすぐ使えるように。手ブレ防止の道具があると安心
青空と江面が溶け合い、船がゆっくりと進む――そんな風景が、ほんの数十秒の間に流れていきます。

🚆長江を渡る鉄道の進化は、時代の象徴
かつては渡し船で何時間もかかった長江の横断。
今では高鉄が音もなく駆け抜け、日常の一部となりました。
「一橋飛架南北」から「高鉄穿江如梭(高鉄が江を縫うように走る)」へ。
その進化は、まさに中国の鉄道技術の飛躍と、時代の進歩を物語っています。

原水爆禁止2025年世界大会レポート

被爆80年 ― 今こそ決断と行動を
2025年8月、広島・長崎を舞台に「原水爆禁止2025年世界大会」が開催されました。今年は被爆から80年という節目の年。核兵器廃絶への思いを新たに、国内外から多くの参加者が集い、歴史と未来をつなぐ意義深い交流が行われました。

🕊 被爆体験の継承と未来へのメッセージ
8月3日から始まった国際会議では、4日に「被爆体験の継承と未来―被爆80年広島のつどい」が開催されました。
3人の被爆者による証言に加え、黒い雨による被爆や体内被爆といった、まだ広く知られていない体験も共有されました。
続いて「被爆者からあなたへ―あなたから世界へ」と題したリレートークでは、被爆者団体、スペイン代表、新日本婦人の会、高校生平和ゼミナール、そして「原爆の絵」に取り組む基町高校生が、それぞれの視点から平和への思いを語りました。

🌐 国際連帯と運動の広がり
5日には2つのフォーラムと12の分科会が開催され、海外15カ国からの参加者を含む多くの人々が交流。核兵器廃絶に向けた運動の強化を誓い合いました。
フォーラムⅡ「議員と市民の国際連帯」では、英国・ベルギー・ドイツ・米国・日本の国会議員や欧州議員が登壇。会場からの質問に答えながら、各国の取り組みを共有しました。
6日には広島市主催の「平和記念式典」の後、「世界大会ヒロシマデー集会」が開かれ、国連事務次長・中満泉さんからの挨拶もありました。

🚨 世界情勢と核兵器禁止条約の意義
今年の大会では、被爆体験の継承が大きなテーマとなりました。
ウクライナ戦争、ガザでのジェノサイド、イラン核施設への攻撃など、核兵器使用の危険が再び高まる中、核兵器禁止条約の発効と74カ国による批准が希望の光となっています。

👥 若者と労働組合の力
今年は例年の約3倍となる220人以上が海外から参加。特に労働組合関係者が多く、初の「労働組合国際会議」が開催されました。
また、若い世代による「世界と日本の青年シンポジウム」では、闘いと運動の交流が活発に行われました。

🕯 長崎デー集会に3200人が参加
8月9日に開催された「世界大会長崎デー集会」には、会場とオンラインを合わせて約3900人が参加。
冨田宏冶・国際会議宣言起草委員長による報告、被爆者でノーベル平和賞授賞式にも参加した田中重光さんの挨拶、そして11時2分の黙とうが行われました。
エジプト・ベルギー・イギリスの代表による発言や、梶田隆章・前日本学術会議会長のメッセージも紹介されました。

🌍 神戸での国際交流
10日夜には神戸市内で海外代表との交流会が開催されました。
大雨の影響で一部代表が参加できなかったものの、エジプト代表との交流が実現し、国際的な連帯の輪が広がりました。

✨ 未来へ向けて
被爆80年という節目に、世界中から集った人々が核兵器廃絶への思いを共有し、行動の決意を新たにしました。
この大会が、次の世代へ平和のバトンを渡す大きな一歩となることを願ってやみません。

茶色のパンダがいるって知っていますか?

中国・陝西省の秦嶺山脈。その終南山のふもとにある「西安・秦嶺野生動物園」には、世界でただ一頭の“茶色のパンダ”が飼育されています。
名前は「七仔(チーザイ)」。2009年、秦嶺山脈の山中で発見され、保護されました。中国では「チョコレートパンダ」と呼ばれ、親しまれています。

🐾パンダにも種類がある?
パンダは一見するとみんな同じように見えますが、生物学的には2つの亜種に分けられます。
• 四川亜種:四川省や甘粛省の山地に生息。顔がやや長く、クマに似た印象。
• 秦嶺亜種:陝西省・秦嶺山脈に生息。顔が丸く、猫のような雰囲気。
現在、中国にいる野生のパンダは約2,000頭。そのうち秦嶺亜種は約340頭と、比較的少数派です。

🌄なぜ茶色いパンダが生まれるの?
これまでに茶色いパンダが確認されたのは、七仔を含めてわずか7例。すべて秦嶺亜種で、四川亜種では一度も見つかっていません。
なぜ茶色になるのかは、まだ科学的に解明されていません。遺伝的な要因や環境の影響など、研究が進められているところです。
ちなみに七仔はすでに父親になっていますが、子どもは普通の白黒パンダ。茶色が遺伝するとは限らないようです。

🏞秦嶺山脈とは?
秦嶺山脈は甘粛省から河南省まで、約1,600kmにわたって連なる大山脈。標高は2,000〜3,000m級で、アジアモンスーンの流れを遮り、シベリアの寒気を南下させない役割も果たしています。
この山脈は中国の南北を分ける“分水嶺”であり、気候・農業・文化の境界線でもあります。かつて諸葛孔明も悩まされた天然の要塞として知られ、希少動物の宝庫でもあります。
ここにはパンダのほか、金絲猴(キンシコウ)、トキ、ターキンなど、貴重な動物たちが暮らしています。

📸最近また茶色いパンダが!
最近、秦嶺山脈の山中で新たな茶色いパンダが目撃されたというニュースが報道され、写真も公開されました。
1985年に初めて茶色いパンダ「丹々(タンタン)」が発見されて以来、茶色のパンダは非常に珍しい存在。その神秘的な姿に、秦嶺山脈の自然の奥深さを感じずにはいられません。

茶色いパンダは、まだまだ謎に包まれた存在です。これからの研究と発見が楽しみですね。

第19回中国を楽しくまるごと知る学習会

秦に続いて漢の時代を学び合います。秦は短命でしたが、前漢・後漢の王朝は400年続きました。前漢と後漢の間に存在した「新」王朝とは?

○日時  8月27日(水)13時30分~
○会場  尼崎教育会館 1階 会議室
○内容  前漢・新・後漢(資料を用意します)
○参加費 500円(中国茶・中国菓子)

主催 中国を知る会