安倍首相による靖国神社への玉串料奉納と国会議員による参拝に抗議する

終戦記念日の8月15日、安倍晋三首相が靖国神社に玉串料を奉納した。また50人以上の国会議員が同神社を参拝したと報道された。首相による同記念日の奉納は、第2次安倍内閣発足以来6年連続であり、同神社の春秋の例大祭で真榊奉納と終戦記念日の玉串料奉納が常態化していることに強く抗議する。

靖国神社は、侵略戦争に国民を動員する中心的役割を担い、侵略戦争を押し進めたA級戦犯を合祀し続けており、今なお、侵略戦争を美化し宣伝する施設となっている。政教分離を定めた憲法に違反する行為は、侵略戦争を美化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを内外に示すと共に、日本が戦前回帰の動きを強め、再び軍国主義の道を歩もうとしているのではないかとの国際的な疑念を生じさせるものである。

首相の玉串料奉納や国会議員の靖国神社への参拝は侵略戦争の正当化を追認する行為であり、中国、韓国をはじめとしたアジア諸国を愚弄し、国際社会が共有する歴史認識と真っ向から対立するものである。日本中国友好協会兵庫県連合会は、安倍首相による靖国神社への玉串料奉納や参拝した国会議員の歴史認識の誤りと無責任さを厳しく批判し、重ねて強く抗議する。

2018年8月15日

日本中国友好協会兵庫県連合会(会長 前田清)

戦争映画に観る戦争加害

強制連行による中国人犠牲者を慰霊する集いで学習講演会

戦争末期、38,939人の中国人が日本国内に強制連行され、全国135事業所(35企業)での苛酷な強制労働により6,834人が犠牲となりました。兵庫県内では神戸港と相生の造船所で45人が亡くなっています。

日本映画は戦争の加害を描かず、また日本の戦争で、加害を描いた映画を受容することを避けてきました。同じ敗戦国ドイツでは全く逆の現象が起こって現在に至っています。ドイツと日本を分けたものは何か?双方の戦争映画史を比較しながら日本の戦争加害への視点の弱点を考えます。

●日時:2018年9月9日(日)13:00~16:00

●会場:宝地院(神戸市兵庫区荒田町3丁目17-1  )

※神戸市バス「神戸大学病院前」下車、西へ二筋目

  • 犠牲者慰霊 13:30~ 2階本堂
  • 学習講演会 14:00~ 地階集会室

 講師:永田喜嗣 大阪府立大学人間社会学研究科大学院生

「戦争映画に観る戦争加害~なぜ日本は加害に背を向けるのか? 戦後ドイツ映画の歩みと比較して~」

参加協力費:1,000円(慰霊と講演会)

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

078-412-2228  E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

白楽天と元稹 友情の詩を味わう

左遷の境遇を思いやった詩を交わす

元稹(779~831)字は微之、河南(洛陽県)の人。15歳で明経科に及第した俊才。左拾遺となっては鋭い時局批判を行い、河南の尉に左遷され、監察御史となっては宦官の仇士良と喧嘩して顔を傷つけられたうえ、江陵(湖北省)に放逐され、また通州(四川省)に左遷されている。白楽天の失意の境遇を思いやった詩を送っている。

白居易(772~846)字は楽天、下邽(陝西省渭南)の人。29歳の時、最初の受験で進士科に及第、17人の及第者中最年少。32歳で試判抜萃科に及第。及第者8人の中に元稹がおり、共に校書郎を授けられ終生の友情を交わすきっかけとなった。35歳で才識兼茂明於体用科に及第、官吏の道を歩みだす。翰林学士、左拾遺等を歴任し、母の喪に服すため辞職。43歳の時、太子左賛善太夫となり、翌年宰相武元衡の暗殺事件が起きた際、犯人を捕らえるよう上奏し、越権行為で咎められ、江州(江西省九江)司馬に左遷された。元稹と左遷の境遇を思いやった詩を交わしている。

船中讀元九詩 舟中、元九の詩を読む 白居易

把君詩巻燈前讀 君が詩巻を把って灯前に読む

詩盡燈残天未明 詩尽き灯残りて天未だ明けず

眼痛滅燈猶闇坐 眼痛み灯を滅して猶お闇坐す

逆風吹浪打船聲 逆風浪を吹いて船を打つ声

聞樂天授江州司馬 楽天の江州司馬を授けられしを聞く 元稹

残燈無焔影憧憧 残燈焔無く影憧憧

此夕聞君謫九江 此の夕べ君が九江に謫せらるるを聞く

垂死病中驚坐起 垂死の病中驚いて坐起すれば

暗風吹雨入寒窓 暗風雨を吹いて寒窓に入る

※白楽天の詩は日本の平安文学にも大きな影響を与えている。

第13回「漢詩を読む会」は10月13日(土)午後2時~

8月の中国茶講座「台湾茶」

台湾茶とお茶屋さん、台湾茶器の紹介も

美味しい台湾茶が入荷しました。お茶の飲み比べをしながら、台湾のお茶とお茶屋さんについて講師の神田貴子さんに話をして頂きます。また、台湾茶器の紹介もして頂きます、どなたでもご参加頂けますのでぜひお越し下さい。

  • 日時:2018年8月29日(水)PM1:30~3:00
  • 会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」
  • 講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

※阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、「鳥貴族」さんが入るビルの3階

参加費:1,000円 参加される方は事前にご予約下さい

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会  ☎&Fax(078)412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

2018年シベリア抑留慰霊上映会

2018年新作   その3 後編「抑留編」今夏初上映!

元シベリア強制抑留体験者へのインタビュー記録映画です。今回は、「その3  後編(抑留編)」2018年新作を今夏初上映します。

1945年(昭和20年)8月15日終戦、その後、旧「満州」、朝鮮半島、南樺太、千島等から旧ソ連圏のラーゲリー(強制収容所)へ移送された日本人達がいました、その数は何と60余万人。

上映時間は約2時間47分、証言者は、元看護婦・軍医など多数。飢え、寒さ、重労働の三重苦の中での苛酷な体験を証言しています。「その3」証言者の抑留地は、西はジョージアから東はカムチャッカ半島まで、抑留地が異なれば天候等も異なり、29通りの抑留体験です。

◆2018年8月19日(日)、20日(月)①10:00~  ②13:30~

◆大阪十三・シアターセブン(いしとび監督の舞台あいさつあり)

阪急十三駅西口改札から短いアーケードを通り、栄町商店街中程のサンポードシティビルの5階、シアターセブンへ ☎06-4862-7733(12時~18時)

入場料:各回 1,000円


◆2018年8月23日(木)13:30~

◆ひと・まち交流館京都 大会議室(河原町五条下ル東側)

入場無料   ☎ 090-5460-3110(いしとび)

お茶どころ福建省のお茶を楽しむ

特別講座で中国茶の多彩さ、奥深さを学ぶ

中国ツアー(9月7日~13日)でお茶どころ福建省を訪れる日中友好協会姫路支部は、中国茶のことを詳しく知ろうと、7月28日午後、姫路市内で「自然の宝庫『福建省』世界遺産の旅」の説明会と中国茶特別講座を開催し17人が参加しました。

講師の神田貴子  中国政府認定・高級茶芸師、高級評茶員が、先ず、中国茶の6大分類(緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶)を説明。続いて中国ツアーで訪れる福建省の代表的なお茶「安渓鉄観音」、「武夷山のお茶」、「福鼎市の銘茶・白牡丹」、「福州のジャスミン茶」を詳しく紹介し、それぞれの淹れ方を実演、参加者全員が試飲し、香りや味を楽しみました。

さらに神田講師は、様々な茶器とその使い方や選び方、保存方法などについてもわかり易く説明しました。参加者から、「お茶の発酵とはどの様にするのか?抽出時間や回数は?お茶や茶器の価格は?」など色々な質問がありました。(姫路支部)

帰国者支援「生活講座」で素麺味わう

日本の夏の麺料理、帰国者と共に素麺を味わう

神戸市と明石市の委託を受け帰国者支援活動を続けている中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会は、7月26日午後、神戸・岡本教室で、生活講座学習の一環として日本の夏の麺料理、「素麺」について紹介しました。猛暑の中、ボランティアスタッフが麺をゆがき、大葉・錦糸タマゴ・茗荷・シイタケなど9種の薬味を用意し、試食準備が整うまでの間スタッフが素麺のゆがき方、食べ方、ダシの作り方などについてプリントを配り説明しました。

参加した帰国者、スタッフ合わせて23人が氷水で冷やした素麺を椀に入れ、好みの薬味を加え味わいました。帰国者の一人は、こんな細い麺は中国で見たことはありません。これまでも、中国へ里帰りの際、素麺を土産に持参し、冷麺や汁麺をつくり食べたことがあります、とても美味しいですと話していました。

「河南省の歴史と世界遺産の旅」間もなく締切

中国の歴史遺産とIT活用した現在の中国を見る絶好の機会

―中国ツアー説明会を開催―

7月22日(日)午後、日中友好協会兵庫県連合会企画の「河南省の歴史と世界遺産の旅―洛陽・登封・鄭州を巡る5泊6日の旅」(9月17日~22日)の旅行説明会が開かれ、すでに参加を申込まれた方やまだ決めていない方など15人が参加しました。

旅行取扱会社、(株)国際ツーリスト・ビューローのツアーコンダクター・宋敏さんが、ツアーコースや見学地について地図を示し説明、訪問先の気候・食文化・ショッピング・宿泊ホテルを紹介し、気候に合わせた服装や持参して役に立つものなどについてアドバイスし、参加者からの質問に応えました。

旅行を企画した日中友好協会兵庫県連は、7月22日現在の申込み者は15人で、さらに5人について確認中であることや、7月31日の締切日まで参加を呼びかけ、中国悠久の歴史と最先端のIT技術を活用した現在の中国の人々の日常などを間近で見学し、中国を正しく理解するする絶好の機会として、安全で楽しく役に立つ中国旅行にしようと、1人でも多くの参加を、と呼びかけています。

蘇州交響楽団 初来日演奏会

若手女流ピアニストと世界の若き精鋭たちの共演

2016年中国江蘇省蘇州市が中心となり、民間と共同で設立したオーケストラです。団員71名は、中国はもとより世界19か国からオーディションにより集められました。音楽監督・指揮者の許忠のもとに、幅広いレパートリーを提供しています。2017年に初めてヨーロッパツアーを行い、フランス・ドイツでも好評を得ました。2018年はシンガポール・台湾・日本でコンサートを行います。今後が期待できる中国のオーケストラです。

―日中平和友好条約締結40周年記念コンサート― 

神戸公演 8月14日(火)神戸国際会館こくさいホール  

開場:18:15 開演:19:00

  • 指揮:許 忠(Xu  Zhong)ピアノ:万 捷旎(Wan  Jenny)
  • 演奏:蘇州交響楽団 (Suzhou  Symphony  Orchestra)

料金:A:3,000円 B : 2,000円

◆東京公演:8月12日(日) 18:00 サントリーホール

料金:5,000円/4,000円/3,000円/2,000円

チケットの取扱い:イープラスでの取扱いは終了しました

8月7日以降は下記へお問い合わせ下さい。

お問合わせ先:日本楽友協会 

℡・03-6277-6521     Fax・03-6277-6541

サンライズプロモーション(東京のみ)0570-00-3337

チラシはこちらからダウンロードできます

国家級総合博物館「河南博物院」

発掘された考古文物を多数展示

中国河南省鄭州市にある河南博物院は中国国家級の重点博物館の一つとして有名です。その歴史は古く、1927年(民国16年)に鄭州東部の開封市に河南省博物館が建てられ、その後、何度か所在を変え、1961年に鄭州市に移されました。現在の新館は1998年5月に完成しています。

展示館の面積は一万余平方米、所蔵文物は14万点で、その内国家一級文物、二級文物が五千点余りあり、歴史文化芸術的価値は極めて高いと紹介されています(百度百科)。20世紀初頭に商丘・洛陽・安陽・開封・淅川・三門峡・輝県・新鄭などで発掘された有史以前の商周青銅器、歴代の陶器・磁器、玉細工器具など考古文物多数が館内に展示されています。

今年9月の「河南省の歴史と世界遺産の旅」5日目の9月21日に博物院を参観することになっています。