「夢コンサート」二胡の音色が心に響く!

来日後の苦労が自作の曲に、参加者の胸に迫る!

日中友好協会東神戸支部は11月21日午後、神戸市東灘区で「日中友好夢コンサート」を開催し50人が参加しました。コンサートは、来日30周年を迎え各地で演奏活動や二胡教室を主宰し活躍されている王秀華さん、美華さんの母娘が二胡を演奏し、中国の曲、日本のヒット曲、秀華さんオリジナル曲など合間に語りを交えながら10曲を美華さんんと共に演奏しました。二胡の優しい音色に参加者は「想像していた以上に、とても胸に届く演奏でした」「ぐっと胸にせまるものがありホロリ・・とした」「娘さんとの共演で、かたくなくアットホームでよかった」「オリジナル曲の『道』に対する思いを感じました。ご苦労なさったのですね。私は引揚者で、共感しました」などの感想が寄せられています。

二胡とは、中国の弦楽器。中央に長い棒(さお)を立て二弦を張って弓で鳴らす胡弓の一種。胴は円筒または六角筒で蛇皮をはる。高音の胡琴よりは一オクターブ低く、低音の四胡(四弦)とほぼ同じ音域。京劇の文戯(世話物)の主要伴奏楽器。民間の合奏、歌や語り物の伴奏にも広く用いられる。(夢コンサートパンフより)

中国残留日本人の歴史を辿る

長野県河野村開拓団の悲劇を記録映像と講演で伝える

尼崎市主催、委託事業団体コスモスの会日本語教室が運営し11月20日(土)に尼崎市内で開催された第7回「中国残留日本人への理解を深める集い」は140人が参加しました。集いは、信越放送が制作したドキュメンタリー映像「決壊-祖父が見た満州の夢」上映のあと、劇作家・精神科医の胡桃澤伸さんが「河野村開拓団と祖父と私」と題して講演しました。

胡桃澤伸さんは、若くして長野県河野村の村長となり家族のため、村のため、国のために職務を行っていた祖父の胡桃澤盛が国策による分村政策を実行し村から開拓団を「満州」へ送り出しました。敗戦直後の混乱の中で幼い子どもを含む開拓民73人が集団自決したことへの自責の念にかられ敗戦の翌年自宅の自室で自殺したことを知り、そのことをどう受け止めてよいのかわからなかったとの思いを語りました。

祖父が遺した何冊もの日記について、胡桃沢伸さんは、読まなくてはならないとは思いながもどうしても読みたくなかった気持ちを話し、しかし、祖父が遺した日記は戦争を知らない自分たちに大切なことを伝えようとしていると気づき、寄贈した地元歴史研究会が日記をまとめた本を読み、映画化を引き受けるに至った経緯を語りました。映画製作の中で開拓団の人たちが自決した中国東北地方を慰霊訪問し、開拓団入植により自宅と農地を奪われた中国農民の家を訪れ、直接当時の話を聞いたことが自身の考えを変える機会となったと語りました。

入植してきた日本人に家と農地を奪われ、近くの草ぶきの家に移り住み、荒れて痩せた土地を耕し乏しい作物で命をつないできた話を聞いた時、強く頭を殴られたような気がしたと、開拓団の人たちは日本の中国侵略の被害者ではあるが、中国の人々への加害者にさせられていたことをはっきり感じたと語りました。祖父は当時自治体の長として中国への侵略政策に加担し多くの犠牲を出した責任を死で償う道を選ばず、生きて責任をとるべきだったのではないかとの思いを語りました。

講演の後、兵庫県出石郡高橋村(現・豊岡市但東町)からの農業移民として戦争末期に中国黒龍江省へ渡った大兵庫開拓団約500人の内、298人が敗戦直後、逃避行が困難と判断し、2人づつ体を背中合わせに縛り増水した川に身を投げ集団自決した人達の内、現地の中国人に助けられ辛うじて命をつなぎ帰国した団員の二世3人が胡桃澤伸さんと対談しました。開拓団員2世の方々は、親たちの悲劇、当時の惨状、生きて帰った人たちが故郷の村で孤独で厳しい生活を送ってきたことなどを生々しく語りました。また今を生きる若い人達にこの悲惨な歴史を語り伝え、当時の様子を描いたスライド画像を映して伝えていることも紹介されました。会場ロビーでは開拓団の歴史や年表、入植地図、高橋村・大兵庫開拓団の入植地の写真などが展示されました。

お茶どころ福建省の武夷岩茶を味わう

生産地や品種の分類などを学ぶ

11月17日(水)に開催された中国茶講座は、「武夷岩茶」をテーマに神田貴子高級茶芸師が岩茶について紹介。岩茶とは、福建省北部の武夷山で生産される烏龍茶を指します。露出した岩肌の谷間や窪みなどの場所に茶樹が植えられているため岩茶と呼ばれます。

岩茶の製茶では一般的に発酵度は高め、焙煎も強く複数回かけるため、茶葉は茶褐色、湯色はオレンジ色や茶色になります。焙煎による芳ばしい香りと濃厚で芳醇な味わい、後味の甘さ等が特徴です。品質の良い岩茶には「岩韻」と呼ばれる岩茶特有の風味や余韻が感じられます。。

本日の銘茶として、岩茶「武夷水仙」「武夷肉桂」「正岩果香肉桂」「大紅袍」「正岩雀舌」「百瑞香」と白茶「老寿眉」の特徴や産地など詳しく紹介され、五種の岩茶を試飲しました。

次回の「中国茶講座」:2021年12月15日(水)午後1:30~

第44回兵庫の「語りつごう戦争」展

子どもたちと戦争ー太平洋戦争80年・満州事変90年ー

今年は「満州事変」から90年、太平洋戦争開戦から80年にあたります。兵庫の「語りつごう戦争」展の会は、第44回戦争展を12月8日から開催します。資料展示と合わせ、連日、「戦争体験を聞くつどい」「こどもコーナー」、「平和色紙展」や太平洋戦争開戦日にあたる12月8日には「12・8のつどい」が開催されます。

●開催期間:12月8日(水)~12日(日)10:00~18:00

8日(水)は13:00~ 12日(日)16:30まで

●会場:妙法華院2階(高速新開地駅西口上り南へすぐ)

「展示内容」2階展示場 入場無料 マスク着用!

◆戦争する国の社会◆戦争と子ども・学校◆戦時中のくらし

「子どもコーナー」2階展示場

◆ちいちゃんのかげおくり ◆一つの花

「平和色紙展」 1階展示場

「12・8のつどい」 4階和室 参加無料!

・12月8日(水)18:00~  

・講師:後藤 浩(安保破棄兵庫県実行委員会)

・テーマ:沖縄の今!

「戦争体験を聞くつどい」3階会議室 13:00~

・12月9日(木) 山本美弥子さん

「兵庫から伝えたいヒロシマ・平和」

・12月10日(金) 白井 博美さん

「父の戦争体験」

・12月11日(土) 米倉 澄子さん

「私の学童集団疎開」

・12月12日(日) 仲村 元一さん

「母から伝え聞く沖縄戦」

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展実行委員会

連絡先:神戸市兵庫区永沢町4-5-8(妙法華院内)

Tel:090-5896-6048(上野) 078-575-2608

後援:神戸市教育委員会/毎日新聞神戸支局/読売新聞神戸総局/朝日新聞神戸総局/神戸新聞/サンテレビジョン/ラジオ関西

丹羽博之教授の「漢詩を読む会」

12月は「蚕婦詩の世界」を読みます

6月19日に開催して以来コロナ感染症の拡大で休講となっていた「漢詩を読む会」は会場を変更して再開します。どなたでも参加できますのでお誘い合わせてご参加下さい。

日時:2021年12月4日(土)午後2時~4時

会場:神戸市立東灘区文化センター8F第3会議室

(JR住吉駅下車、表示に従って渡り回廊を東へ3分)

講師:丹羽博之  大手前大学総合文化学部教授

テーマ:蚕婦詩の世界

資料代:1,000円 定員:20人 マスク着用

事前に下記へご予約お願いします!

主催:日中友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

第19回「戦争遺跡めぐり」

~神戸市灘区の戦争遺跡を歩く~

兵庫の「語りつごう戦争」展の会主催の戦跡めぐりです。今回は神戸市灘区の戦跡を歩いてめぐります。参加される方は添付の申込書に「お名前・住所・所属・電話番号」を書いてFaxで下記へお申込み下さい。

  • 日時:2021年11月27日(土)雨天中止
  • 集合場所:阪神大石駅改札口 午前10時集合
  • 参加協力費:500円(資料代含む)

コース:阪神大石駅→船寺神社1945年の空襲で大きな被害を受けた)西灘公園(戦災復興記念碑)西郷小学校(紀元2600年記念台座)成徳小学校・成徳公園皇紀で書かれた学校創立記念碑、六甲飛行場仮設滑走路)東明八幡神社(空襲を受けた跡がある鳥居)石屋川公園(アニメ「火垂るの墓」のモニュメント)御影公会堂(地元酒造家の:寄付で建てられ1945年の空襲で残った、アニメ「火垂るの墓」に出てくる)解散(12:30頃)

申込先:兵庫の「語りつごう戦争」展の会

FAX:0798-43ー7138

問い合わせ先:090-8535ー7401(大木)

オンライン講演会「大学と戦争―慶応義塾大学の学徒出陣を事例に―

遠藤美幸神田外語大学・埼玉大学兼任講師が講演

今回は、慶応義塾大学を事例に「学徒出陣」をテーマに遠藤美幸さんが講演します。慶応義塾大学では学徒3000人以上を軍隊へ送り、約400人が戦没しました。さらに慶応の日吉キャンパス(横浜市)には連合艦隊司令部の地下壕があります。「学徒出陣」で学生が日吉キャンパスからいなくなり、校舎や宿舎なども海軍が使用しました。元学徒兵への聞き取りや連合艦隊の地下壕の内部の話もされる予定です。

日時:2021年12月5日(日)19:30~21:40

・前半講演(30分)視聴のみ 休憩5分

・後半講演(30分)視聴のみ 休憩5分

・質疑応答(30分)

講演:遠藤美幸さん(神田外国語大学・埼玉大学兼任講師、日吉台地下壕保存の会運営委員)

テーマ:大学と戦争―慶応義塾大学の「学徒出陣」を事例に―

参加費:無料  参加人数:100名限定

申込み:氏名、メールアドレス、お住いの都道府県名、所属団体等を明記の上、下記宛にお申込み下さい。申込者には開催前日にズームミーティングのID番号、パスコードをお知らせします。

申込みアドレス:uketugu@kansai.email.ne.jp

主催:撫順の奇蹟を受け継ぐ会関西支部

11月の中国茶講座は「岩茶」

福建省武夷山の烏龍茶「岩茶」を紹介

11月の「中国茶講座」は発酵度の高いお茶は身体を内側から温めます。福建省武夷山で作られる発酵度の高い烏龍茶「岩茶」を紹介します。数種を飲み比べてお好みの岩茶を見つけましょう。

日時:2021年11月17日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「教室」

JR摂津本山駅北口を線路沿いに東へ徒歩1分、甲南ビラ201号。阪急岡本駅を南へ徒歩約6分、山手幹線道路南へすぐ。

講師:神田貴子さん 高級茶芸師 高級評茶員

定員:12名 事前にご予約下さい!

参加費:1,500円

連絡先:日本中国友好協会兵庫県連合会

神戸市東灘区本山北町3丁目4-9 甲南ビラ201号

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

11・3兵庫県憲法集会

戦争させない、9条壊すな!会場&オンライン(Youtube)

兵庫県憲法集会は、本来5月3日に開催する予定でしたが、コロナの影響で延期していました。感染対策(マスク着用、ソーシャルディスタンス、検温、新型コロナ追跡システム)を実施したうえでの開催となります。

日時:2021年11月3日(水・祝)14:00開会

13:30~ミニコンサート

場所:神戸・メリケンパークとウエブ配信

規模:会場参加 2,000人

メインゲスト:上西充子法政大学教授

法政大学キャリアデザイン学部教授。専門は労働問題。国会審議を解説つきで街頭上映する国会パブリックビューイングを2018年6月に始めた。「ご飯論法」で2018年の新語・流行語大賞トップテンを受賞。

戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会

連絡先:中神戸法律事務所 078-341-3332

ドキュメンタリー映画「華のスミカ」

中国語を話せない華僑四世がルーツを巡る物語

華僑四世の監督・林隆太(37)は、十五歳の時に父・学文が中国人だと初めて知った。しかし、中国嫌いだった隆太は、家族の中の「中国」を避けるように生きてきた。それから十年以上経ったある日、一枚の写真と出会う。「台湾解放」というスローガンを声にし、横浜中華街を練り歩く紅衛兵の写真、そこには、若かりし日の学文の姿があった。

日本人として育った隆太は、なぜ同じ日本で暮らす中国人同士で対立するのか理解できなかった。「台湾は中国の一部、毛沢東は親父のようなもん」という学文。中国籍のまま晩年を迎え、認知症になった祖母・愛玉。ずっと避けてきた家族の過去に触れたことをきっかけに、隆太は家族が過ごした横浜中華街と向き合う決心をする。中国・華僑のことを何も知らない華僑四世の隆太は、家族や父の友人・知人に出会いながら、時代に翻弄された華僑の人生と複雑な想いに気づいていく。

上映予定(下記日程は林隆太監督登壇日)

2021年11月13日(土)

神戸:元町映画館(元町商店街4丁目)☎078-366-2636

大阪:シネ・ヌーボ ☎06-6582-1416

2021年11月19日

京都:kyoto MINAMI  KAIKAN ☎075-661 -3993

上映日程については各映画館へお問合せ下さい。