中国「残留孤児」支援の日本語教室再開

日本の文化や習慣に馴染み、日常生活が支障なく過ごせるように

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年1月以来休講していた帰国者のための神戸岡本「日本語教室、生活講座」が4月8日から再開しました。明石教室は3月から再開しています。ただ、感染予防の対策を徹底し、両教室とも隔週交互の参加とし、一回の参加者数を半減にしての開催となっています。

委託事業者の中国「残留日本人孤児」を支援する会は、事業目的について「中国帰国者の日本語習得のニーズに応えながら、幼少期からの生活環境と全く違う日本で、帰国者が日本の文化や習慣に馴染み日常生活を支障なく過ごし、生活に潤いを持つことで、楽しく心豊かに暮らせるようにする。日本の文化的な習慣を学習したり、自身の生活を保持し、知識を高める学習の機会をつくることは、帰国者同士の交流ばかりではなく帰国者自身が日本語で色々な場面での言い方を習得し、コミュニケーションの力を高め、地域でのかかわりに目を向けたり、文化的な趣味や娯楽に興味関心をもったりして、日常生活を積極的に過ごせることにつながると考えます」と事業実施計画に記しています。

ここは最高の太極拳練習場!

明石海峡を目の前に、眺め抜群、気分爽快!

朝霧太極拳同好会はこれまで神戸市垂水区の垂水年金会館で練習を行ってきましたが、今年4月から来年3月まで、耐震工事のため使用できなくなりました。同会は、舞子駅南の舞子公園内に建つ「橋の科学館」併設のレストラン野外板敷スペース、海峡に面しまるで舞台のようですが、現在使用されていないとのことで科学館の許可を得て4月8日から練習を始めています。コロナ感染が再び拡大している中、ここでは余り気にせず練習ができ、目の前に広がる、海峡と大橋の絶景を背景に爽快な気分で太極拳を行っています。朝霧太極拳同好会は現在メンバーが少なくなったため、一緒に練習できるメンバーを募っており、初めての人歓迎と参加を呼びかけています。

練習日:毎月 第2、第3、第4木曜日 9:30~11:30

場 所:舞子公園内「橋の科学館」南側野外板敷スペース

参加無料

朝霧太極拳同好会 080-3767-4986

中国人戦後補償裁判の記録

裁判の記録は真の和解を進める重要な指針

正義をかなえてほしい!深い傷を負わされた中国人たちの思いを受け止め、司法の壁に闘いを挑んだ日本の弁護士・市民の記録

1931年の柳条湖事件(「満州事変」)から日本敗戦まで、日本軍はのべ百万に及ぶ兵士を中国大陸に送り込みました。日本軍は中国の人々に対して、虐殺・人体実験・強姦・強制連行(強制労働)など残酷極まりない所業を繰り返し、その犠牲者は数千万人と言われています。

戦後になっても、日本軍の遺棄した毒ガス兵器・砲弾による甚大な被害が発生しています。日本の司法は一貫して、国家賠償法がなかった戦前の日本の賠償責任を否定し、中国人原告らの訴えを退けてきました。

原告となった中国人の思いを受け止めた日本の弁護士たち、そして裁判活動を支えた市民の闘いを記した「中国人戦後補償裁判の記録」は、日本が近隣諸国との真の和解を進めていくための重要な指針となります。

目次 四六判上製 316ページ 

序・なぜ弁護士たちは立ち上がったか

1・平頂山事件 2・南京虐殺、無差別爆撃、731部隊事件

3・遺棄毒ガス・中国人「慰安婦」訴訟 

4・強制連行、強制労働事件

5・裁判を支えた市民の活動 6・壮大なオーラルヒストリー

中国人戦争被害賠償請求事件弁護団 編著

発行所:株式会社 高文研 定価:2,500円+税

高文研:03-3295-3415

URL:http://www.koubunken.co.jp

「研究中国」誌をご購読下さい!

2021年4月1日発行の「研究中国」誌第12号(通巻132号)が到着しました。今号は3つの特集からなります。

●特集1 変化する中国社会

「中華人民共和国民法典と人格権」「米州技術覇権競争とファーウェイ」「コロナ禍への監視国家中国と国民の対応」

●特集2 「ポストコロナ」の新しい日中関係をめざして

日中友好協会創立70周年記念シンポジウム

シンポジスト―進藤榮一、朱建栄、山本恒人

●特集3 香港問題を考える

「国安法制定と香港の行方」「香港市民の対大陸感情」「排外主義の世界的拡がりと香港『民主派』

発行:日本中国友好協会『研究中国』刊行委員会

年2回発行 定価:1部 600円(送料164円)

お申込み先

日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

大陸から黄砂大量飛来の中、桜満開!

黄砂で視界不良、市街の建物や山が霞む

コロナ禍の3月30日、大量の黄砂が日本列島に飛来しました。黄砂は、東アジア内陸部の砂漠や乾燥地域の砂塵が強風により砂塵嵐(砂嵐)となって上空に巻き上げられ飛散し一時的に視界を遮られる現象で、空気中にほこりや砂が滞留するため人体への影響や、交通障害の原因ともなります。気象庁は黄砂飛来情報を発表し注意を呼びかけています。(上は、3月27日~29日、中国中央気象台の砂塵飛来天気予報図。下は、3月16日の北京市内の様子。謄訊網より)

神戸市では30日午前中から視程が4Kmと悪く、山や市街地の建物がぼんやり霞んでいました。中国ではさらにひどい状況になっているようでこの時期、柳やポプラの綿毛の飛散と合わせ外出時は厳重な警戒、予防対策が必要となっています。コロナ感染拡大や黄砂飛来の中にあっても季節は春、桜が満開に咲き誇り訪れた人の目を楽しませていました。(写真は3月31日、垂水区名谷町の垂水健康公園満開の桜)

尼崎で中国・鞍山市の青少年芸術作品展

中国・鞍山師範学院学生の作品54点を展示

JR尼崎駅前の買い物客でにぎわうショッピングモール3階で、3月20日~31日まで尼崎市・鞍山市主催の「鞍山市青少年芸術交流展」が開催されています。通路の壁2面に中国遼寧省・鞍山師範学院学生の作品、写真、絵画、書が展示され買い物客を楽しませています。鞍山市は中国遼寧省にある人口359万人の都市で1983年に兵庫県尼崎市と友好都市提携を結び今年2月に38年目を迎えています。今回は全て鞍山師範学院学生の作品54点が展示されました。

2008年の提携25周年をきっかけに、両市の将来を担う小学生の書画を交流し合うことで相互理解を深めることを目的に、小学生の書画交流事業を開始。2019年より芸術交流展と名称を変更し、新たに大学生を含む青少年まで対象を広げ作品募集を行っています。鞍山市でも昨年12月に尼崎市の青少年の作品が展示されました。(写真は3月27日筆者撮影)

第9回「中国百科検定」全国一斉に実施

神戸会場には15人が申込み、13人が受験

第9回「中国百科検定」が3月20日(土・祝)全国一斉に実施されました。神戸会場にはコロナ禍の中、15人が申込み、13人が受験しました(写真)。検定に向け昨年から連続で「中国を知る学習会」を開催、今年に入り検定直前にも2回連続の検定対策学習会を開催し検定に備えてきました。3月20日の神戸会場では初級・3級・2級・1級・特級(歴史、政治・経済コース)の全てのコースで受験者がありました。検定結果は本部検定事務局から4月下旬に受験者へ直接送られます。検定各コース問題の一例を参考までに紹介します。

初級・中国のポストの色は次のどれでしょうか。「全40問」

⓵赤色 ②黒色 ③緑色 ④紫色

3級・中国の一体感に漢字が果たした役割は大きい。その漢字の起源とされる甲骨文字はどの時代のものか。「全60問」

⓵夏 ②殷 ③周 ④漢

2級・居民身份証(住民身分証)は1985年に始まった制度であるが、この事務を管轄するのはどの部門か?「全60問」

⓵民政部門 ②労働衛生部門 ③国家安全部門 ④公安部門

1級・清朝誕生の地、瀋陽(昔は盛京)周辺には3人の皇帝陵があり、「盛京三陵」と言われるが、これに含まれないのはどれか。「全60問」

⓵福陵 ②昭陵 ③永陵 ④定陵

特級(歴史)・世界初の本格的な紙幣とされているのが交子・会子である。商業の発展に伴って貨幣経済も発達し、銅銭だけでなく紙幣が生まれた。これはいつの時代か、王朝名で答えよ。「40問記述式」

特級(政治・経済)・地方各級人民代表大会について、住民の直接選挙によって「人民代表」と呼ばれる代議員が選ばれるのはどのレベル(級)までとなっているか。「40問記述式」

解答は協会本部ホームページ「百科検定ー過去問題」を見て下さい。

「中国茶講座」4月再開

中国茶講座」は予定通り開催します!

様々な形に押し固めたお茶「緊圧茶」を紹介

昨年12月から休講していた「中国茶講座」を4月から再開します。緊圧茶は茶葉を様々な形に押し固めたお茶を指します。プーアル茶がその代表格ですが、近年は白茶や紅茶、烏龍茶などでも緊圧茶が作られています。プーアル茶以外の緊圧茶を紹介します。

日時:2021年4月21日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、岡本教会東隣のビル3F

講師:神田貴子さん 高級茶芸師、高級評茶員

参加費:1,500(茶菓子、お土産のお茶付き)

定員:15名 事前にご予約下さい(先着申込み順)

予約受付中! マスク着用でご参加下さい

お申込み先

日本中国友好協会兵庫県連合会「中国茶講座」

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

王維「田園楽」と孟浩然「春暁」

漢詩を読む会4ゕ月ぶりに再開

第26回「漢詩を読む会」は当初2月13日(土)に開催を予定していましたが、コロナ拡大で延期していました。この度、4ゕ月ぶりの再開となります。春到来で、会場隣の教会の庭では桜が三分咲きです。どなたでも参加できますのでお気軽にご参加下さい。

「桃紅復含宿雨」(桃紅にして復た宿雨を含む)の名句で始まる王維の{田園楽」を孟浩然の「春暁」の「春眠不覚暁」と比べながら両詩を味わいます。実は両者にはつきあいがあり、王維は孟浩然の就職運動の斡旋をしています。王維は詩仏と称され、郊外の別荘で半官半隠の生活を送りましたが、その生き方は後の白楽天にも影響を及ぼしました。(画像は百度中国より)

日時:2021年4月17日(土)午後2:30~4:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

講師:丹羽博之  大手前大学総合文化学部教授

テーマ:王維「田園楽」と孟浩然「春暁」

資料代:1,000円 参加予約受付中!

※マスク着用でご参加下さい!

主催:日中友好協会兵庫連合会「漢詩を読む会」

Tel & Fax(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

神戸岡本南公園の桜が開花

新種の貴重な桜が集まる邸宅跡の「桜守公園」

厳しい冬が過ぎ暖かい春の日差しが差し込む住宅街の一画にある岡本南公園の桜が咲き始めています。この公園は、水上勉の「櫻守」のモデルとなった桜博士・笹部新太郎さんの屋敷跡で、1981年(昭和56年)に神戸市が公園として整備した所で「桜守公園」とも呼ばれています。園内にはササベザクラ・オオシマザクラ・エドヒガンなど10種類約30本が植栽されています。3月14日に訪れたときは3本の桜木が開花し、残りの木はつぼみが膨らみ開花直前の状況でした。公園は阪急岡本駅を西へ徒歩5分阪急線路のすぐ北側の所にあり、随所に解説板もあります。(写真は3月14日撮影)