協会員4名が中国留学生と交流
9月23日(日)午後、西日本地区中国留学生学友会、大阪大学・大阪地区中国留学生、京都大学・京都地区中国留学生学友会、神戸大学・神戸地区中国留学生学友会主催、中国駐大阪総領事館教育室後援の「中秋節・餃子作り交流会」が神戸・三宮の中国料理店で開かれ、各地の中国留学生、総領事館職員、友好団体などから約50人が参加しました。グループに分かれ一緒に餃子をつくり、料理店の中国料理とも合わせて食べながら賑やかにおしゃべり、日中友好協会兵庫県連合会から4名が参加し交流しました。
2018年9月17日、高鉄「八縦八横」政策の最北端に位置する「哈爾浜-牡丹江旅客専用線」の試運転が開始されました。全線の軌道設備と列車運行状態のテストと改良を行い、予定では今年末には開通する見込みです。
これは中国の「中長期鉄道ネットワーク」の重点建設計画の1つで、2014年12月より工事が開始されました。路線は哈爾浜市から牡丹江市で設計速度250km/h、総延長約293キロで、哈爾浜、新香坊北、阿城北、帽児山西、尚 志南、一面坡北、葦河西、亜布力西、横道河子東、海林北、牡丹江の11駅が設定されます。
この路線は黒竜江省中東部に位置し、東北部旅客高速鉄道網の重要路線で、哈大(哈爾浜-大連)高鉄、哈斉(哈爾浜-斉斉哈爾)高鉄、哈佳(哈爾浜-ジャムス)铁路と連結され高速鉄道網が広がります。牡丹江-哈爾浜間の旅客列車は4時間半から1時間半に短縮される見込みです。(中国鉄路総公司サイトより抜粋)
中国「残留孤児」の歴史と今後を考える
尼崎市に大谷昭宏氏(ジャーナリスト)迎え記念講演
中国残留日本人支援団体「コスモスの会」は今年で発足10周年を迎えました。改めて中国残留日本人の悲惨な人生を再認し、今後の支援につなげていきたいと思います。一人でも多くの方に中国残留日本人について知っていただき、支援の輪に加わってほしいと願っています。
と き:2018年10月20日(土)13:00~16:15
ところ:アルカイックホール・ミニ(尼崎市総合文化センター2F「玉翔の間」(阪神尼崎駅から立体遊歩道徒歩5分)
入場無料
◆特別記念講演 大谷昭宏氏(ジャーナリスト)
「みんなの命輝くために」―中国残留日本人の歴史~過去、現在、そしてこれから―
◆音楽のひととき ヴァイオリンとピアノのアンサンブル
ヴァイオリン 吉川哲波(あきは)さん
ピアノ 田中さおりさん
◆シンポジウム 支援活動に参加して
中国残留日本人1世、2世、支援者が参加
主催:尼崎市(委託事業団体コスモスの会)
協賛:近畿中国帰国者支援・交流センター
問合わせ:コスモスの会 090-1483-0510(田中さん)
HP:http://kosumosunokai.sakura.ne.jp/
日中平和友好条約締結40周年・神戸で記念講演会
「日中平和友好条約締結40周年」を記念し、前しんぶん赤旗北京支局長の小林拓也氏を招き記念講演会を開催します。小林氏は今年1月まで北京に在住し、5年半にわたり中国の政治、経済、歴史問題、社会問題などを精力的に取材してこられました。今回、長年にわたる取材活動を通して感じてこられた中国の姿をリアルに語って頂きます。お誘い合わせてご参加下さい。
参加協力費:1,000円 (高校生以下無料)
主催:日本中国友好協会兵庫県連合会
Tel&Fax(078)412-2228
E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net
炭売り爺さんの悲劇を詠った「売炭翁」を講読します
白楽天は少壮官僚であったころ、時の政治を批判した「新楽府五十首」を詠んだ。これは『詩経』以来の風刺の詩であり、白楽天はそれを諷喩詩と名付けた。その中でも有名な炭売り爺さんの悲劇を詠った「売炭翁」を今回は講読します。紫式部もこれらの作品を読んでいます。
第13回「漢詩を読む会」
テーマ:白楽天の政治批判の詩「売炭翁」
資料代:1,000円 事前にお申込み下さい。
主催:日本中国友好協会兵庫県連合会「神戸中国文学同好会」
連絡先:Tel&Fax(078)412-2228
E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net
犠牲者追悼と日本・ドイツの戦争加害映画について講演
日中友好協会兵庫県連合会は、9月4日午後、大雨警報が出る中、神戸市兵庫区の宝地院本堂で、戦争末期、強制連行・強制労働による「中国人犠牲者を慰霊する集い」を開催し、神戸港と相生の播磨造船所(当時)での苛酷な強制労働により亡くなった中国人45人を中川正興住職の読経と出席者の焼香で追悼しました。
日本への中国人強制連行は全体で約3万9千人、犠牲者は6千8百人余りですが、日本軍侵略下の中国大陸での強制連行・強制労働は膨大な人数となります。要塞の構築や石炭などの地下資源の採掘略奪などに苛酷な労働を強いられ数えきれない中国の人々が犠牲になり、今も犠牲者の人捨て場「万人坑」が発見されています。
なぜ日本は加害に背を向けるのか?
慰霊の後、学習講演会を開催。大阪府立大学大学院で抗日映画論を研究している永田喜嗣氏が「戦争映画に観る戦争加害~なぜ日本は加害に背を向けるのか?戦後ドイツ映画の歩みと比較して」と題し講演しました。
永田氏は、戦後のドイツでは1946年から戦争映画をつくっています。その頃は、ナチへの反対を描く内容でユダヤ人についての映画はつくっていません。1950年以降のドイツの戦争映画を作品名をあげて変化していく内容を紹介。ナチからの被害を描いた映画が海外から入り出し、アウシュビッツ、ホロコースト問題への関心が市民の中に高まり、アイヒマン裁判やホロコーストはドイツの一般国民にも責任があるとしたダニエル・ゴールドハーゲン論争を経て、加害の実態を知った一般市民の中に加害責任を負わなければならないという意識が広がりました。
統一されたドイツでは数多くの加害映画がリメイクされました。一方日本は真逆で、戦争映画は日本の被害を描いた内容中心の作品がつくられました。1997年、横浜で日本の加害、南京大虐殺の「南京1937」が上映された際、右翼がスクリーンを切り裂く事件が起こりました。それ以後、映画館で加害映画の上映はなくなりました。加害の実態を知る人は少なくなり、加害抜きの映画は日本人にとっては心地よいのかも知れません。最後に永田氏の解説でドイツ映画「ベルリン1945」と日本映画「戦争と人間」の抜粋映像を鑑賞しました。
加古川支部が4回連続の学習会を企画
2018年12月9日(日)、加古川市の東播磨生活創造センター(加古川総合庁舎)で第5回「中国百科検定」を実施するにあたり、日中友好協会加古川支部は、4回連続の「中国を知る学習会」を開催します。百科検定受験に関係なく、中国の各分野を詳しく知る機会として多くの方の参加を呼びかけています。どなたでもご参加頂けますのでお誘い合わせてお越し下さい。
● 9月14日(金)18:00~20:00 地理・民族宗教・世界遺産
● 9月22日(土)14:00~16:30 政治と法・経済と産業
●10月12日(金)18:00~20:00 古代文明・中世・近現代史
●11月24日(土)14:00~16:30 文化・芸術・風俗習慣
会場:サンライズビル5F 市民団体室 JR加古川駅南すぐ(南東側)
会費:1回 500円
連絡先:日中友好協会加古川支部 ☎090-8753-5972(前田)
「河南省の歴史と世界遺産の旅」(9月17日~22日)は関西国際空港の台風被害状況により中止します。参加申し込みをされた皆さまには誠に残念ではありますが何卒ご了解頂きますようお願い申し上げます。申込みされている方々には別途個別にお知らせさせて頂いています。
2018年9月10日 日本中国友好協会兵庫県連合会
苦難の歴史を碑に刻んで残したい
「先の戦争で、日本は中国を侵略しました、そして敗戦国となりました。両国民はこの悲惨な戦争の被害者でした。私たちも残留孤児になりました。幼い時に、両親、兄弟・姉妹と死別、生き別れとなりました。戦後40年以上経てようやく祖国日本の土を踏むことができました。しかし国は十分な日本語教育の支援を提供してくれず、早く仕事をするよう迫られました。多くの帰国者は日本語がわからないまま仕事を始めざるを得ず、汚い、危険、きつい「3K」の重労働に就くしかありませんでした」
「10数年前、老後の生活と尊厳の回復を求めて、全国の残留孤児たちは、国の責任を問うべく裁判を開始しました。裁判は敗訴が続きましたが、唯一神戸地裁で勝訴判決を勝ち取りました。そして2007年にようやく中国残留邦人に対する新しい支援策ができました。しかしその支援策も決して十分なものではなく、まだ様々な問題が存在しています」
「私たちは2015年12月6日に兵庫県中国帰国者の会を発足させ、今も活動を続けています。しかしながら活動経費は少なく拠って活動する場所もありません。これまで安住の地である兵庫県に帰国者のための共同墓地建設を心から望んで運動を進めてきました。併せて残留孤児の苦難の歴史を記念碑に銘文(碑文)として刻み残したいと願っています。私たちのこの願いを実現するために皆さまのご支援、募金へのご協力を心からお願い申し上げます」
兵庫県中国帰国者の会 代表 植田恒陽
募金にご協力頂ける方は、お名前・住所・電話・メールアドレスをご記入の上、郵便振替用紙をご利用下さい。
郵便振替口座:00980-3-236555
加入者名:兵庫県中国帰国者の会