戦争遺跡めぐり

加古川の歴史事実を確かめる~特攻兵の中継基地に残した遺書など~

兵庫の「語りつごう戦争」展の会は第17回「戦争遺跡めぐり」を10月8日(月・祝)に行います。

  • 日時:2018年10月8日(月・祝)
  • 集合場所:湊川神社正門前(高速神戸駅下車、東改札口上へ)

集合時間:午前  8:50 出発  9:00

参加費:5,000円(拝観料・資料代・昼食代)

弁当持参者:4,000円  定員:27人(マイクロバス)

締切:9月25日(火)但し、定員になり次第締切ます

見学地:鶴林寺(特攻隊碑、特攻隊出陣血書、短冊特別拝観、宝物館)、中村屋旅館跡地、訓練橋、連隊橋、加古川刑務所、爆弾格納庫跡、歩兵第百六連隊兵舎跡、旧陸軍第二病院、陸軍航空通信学校尾上教育隊兵舎跡、尾上公民館、三菱製紙の煙突

18:00頃湊川神社前へ、解散予定  事前申し込み必要

お申込み:お名前・連絡先・所属・電話番号・昼食の要不要

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展の会 Fax:078-577-7651

お問い合わせ:090-5896-6048(上野さん)

沖縄が背負わされた問題を共に考える

「8・15平和のつどい」で芳沢あきこさんが講演

日本の敗戦から73年目にあたる8月15日午後、神戸市兵庫区の妙法華院で「8・15平和のつどい」(兵庫の「語りつごう戦争」展の会主催)が開催され市民50人が参加しました。戸崎曾太郎代表は、「安倍政権は核兵器禁止条約に参加せず、対米従属政策を強め新基地建設を強行している。これは全国民の問題です。翁長知事の逝去は痛恨の極みです」とあいさつしました。

芳沢あきこ氏(基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会共同代表)が「沖縄が背負わされた問題を共に考える」と題し講演しました。集いは、辺野古新基地建設阻止を訴える沖縄県民の闘いに平和の歌を通して運動に参加しているシンガーソングライターで障害者施設代表の川口真由美さんの活動を収録したDVDを上映しました。

芳沢氏は、祖国復帰運動のことを知ってほしいと語り、1965年宜野座村で祖国復帰行進団の目の前で津嘉山成子ちゃん(6才)が米軍のトラックにひき殺された事件を紹介。手に通園用のバックを持ったまま道に横たわっている、側に突っ立ているだけの米兵。写真を撮ることも許されず、駆けつけた日本の警察官は米兵を逮捕するでもなく、軍用車がスムーズに通れるよう交通整理を始めたのです。「沖縄を返せ」とは、誰に返せと言っているのか、誰がこの歌を作ったのか、と問いかけました。また沖縄県民の自己決定権を認めるべきだと語り、祖国復帰の碑文を紹介しました。沖縄へ出かけて行って多くの沖縄の人々と話をしてほしい、行ってわかることは沢山あります、と呼びかけました。

安倍首相による靖国神社への玉串料奉納と国会議員による参拝に抗議する

終戦記念日の8月15日、安倍晋三首相が靖国神社に玉串料を奉納した。また50人以上の国会議員が同神社を参拝したと報道された。首相による同記念日の奉納は、第2次安倍内閣発足以来6年連続であり、同神社の春秋の例大祭で真榊奉納と終戦記念日の玉串料奉納が常態化していることに強く抗議する。

靖国神社は、侵略戦争に国民を動員する中心的役割を担い、侵略戦争を押し進めたA級戦犯を合祀し続けており、今なお、侵略戦争を美化し宣伝する施設となっている。政教分離を定めた憲法に違反する行為は、侵略戦争を美化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを内外に示すと共に、日本が戦前回帰の動きを強め、再び軍国主義の道を歩もうとしているのではないかとの国際的な疑念を生じさせるものである。

首相の玉串料奉納や国会議員の靖国神社への参拝は侵略戦争の正当化を追認する行為であり、中国、韓国をはじめとしたアジア諸国を愚弄し、国際社会が共有する歴史認識と真っ向から対立するものである。日本中国友好協会兵庫県連合会は、安倍首相による靖国神社への玉串料奉納や参拝した国会議員の歴史認識の誤りと無責任さを厳しく批判し、重ねて強く抗議する。

2018年8月15日

日本中国友好協会兵庫県連合会(会長 前田清)

戦争映画に観る戦争加害

強制連行による中国人犠牲者を慰霊する集いで学習講演会

戦争末期、38,939人の中国人が日本国内に強制連行され、全国135事業所(35企業)での苛酷な強制労働により6,834人が犠牲となりました。兵庫県内では神戸港と相生の造船所で45人が亡くなっています。

日本映画は戦争の加害を描かず、また日本の戦争で、加害を描いた映画を受容することを避けてきました。同じ敗戦国ドイツでは全く逆の現象が起こって現在に至っています。ドイツと日本を分けたものは何か?双方の戦争映画史を比較しながら日本の戦争加害への視点の弱点を考えます。

●日時:2018年9月9日(日)13:00~16:00

●会場:宝地院(神戸市兵庫区荒田町3丁目17-1  )

※神戸市バス「神戸大学病院前」下車、西へ二筋目

  • 犠牲者慰霊 13:30~ 2階本堂
  • 学習講演会 14:00~ 地階集会室

 講師:永田喜嗣 大阪府立大学人間社会学研究科大学院生

「戦争映画に観る戦争加害~なぜ日本は加害に背を向けるのか? 戦後ドイツ映画の歩みと比較して~」

参加協力費:1,000円(慰霊と講演会)

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

078-412-2228  E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

白楽天と元稹 友情の詩を味わう

左遷の境遇を思いやった詩を交わす

元稹(779~831)字は微之、河南(洛陽県)の人。15歳で明経科に及第した俊才。左拾遺となっては鋭い時局批判を行い、河南の尉に左遷され、監察御史となっては宦官の仇士良と喧嘩して顔を傷つけられたうえ、江陵(湖北省)に放逐され、また通州(四川省)に左遷されている。白楽天の失意の境遇を思いやった詩を送っている。

白居易(772~846)字は楽天、下邽(陝西省渭南)の人。29歳の時、最初の受験で進士科に及第、17人の及第者中最年少。32歳で試判抜萃科に及第。及第者8人の中に元稹がおり、共に校書郎を授けられ終生の友情を交わすきっかけとなった。35歳で才識兼茂明於体用科に及第、官吏の道を歩みだす。翰林学士、左拾遺等を歴任し、母の喪に服すため辞職。43歳の時、太子左賛善太夫となり、翌年宰相武元衡の暗殺事件が起きた際、犯人を捕らえるよう上奏し、越権行為で咎められ、江州(江西省九江)司馬に左遷された。元稹と左遷の境遇を思いやった詩を交わしている。

船中讀元九詩 舟中、元九の詩を読む 白居易

把君詩巻燈前讀 君が詩巻を把って灯前に読む

詩盡燈残天未明 詩尽き灯残りて天未だ明けず

眼痛滅燈猶闇坐 眼痛み灯を滅して猶お闇坐す

逆風吹浪打船聲 逆風浪を吹いて船を打つ声

聞樂天授江州司馬 楽天の江州司馬を授けられしを聞く 元稹

残燈無焔影憧憧 残燈焔無く影憧憧

此夕聞君謫九江 此の夕べ君が九江に謫せらるるを聞く

垂死病中驚坐起 垂死の病中驚いて坐起すれば

暗風吹雨入寒窓 暗風雨を吹いて寒窓に入る

※白楽天の詩は日本の平安文学にも大きな影響を与えている。

第13回「漢詩を読む会」は10月13日(土)午後2時~

香港高鉄9月23日開通

香港と中国本土をつなぐ「広深港高鉄」が2018年9月23日に開業します。香港-武漢の最速列車が4時間16分、深圳までは14分の所要時間となります。運賃は深圳北-西九龍が72人民元、武漢-香港は約610人民元(約700香港ドル)になる見込みです。

開通時のダイヤは1日127往復で短距離列車(概ね香港-広州間)が114往復、長距離列車(北京、上海など内地14都市)が13往復になる模様です。(「香港01」より)

8月の中国茶講座「台湾茶」

台湾茶とお茶屋さん、台湾茶器の紹介も

美味しい台湾茶が入荷しました。お茶の飲み比べをしながら、台湾のお茶とお茶屋さんについて講師の神田貴子さんに話をして頂きます。また、台湾茶器の紹介もして頂きます、どなたでもご参加頂けますのでぜひお越し下さい。

  • 日時:2018年8月29日(水)PM1:30~3:00
  • 会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」
  • 講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

※阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、「鳥貴族」さんが入るビルの3階

参加費:1,000円 参加される方は事前にご予約下さい

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会  ☎&Fax(078)412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

2018年シベリア抑留慰霊上映会

2018年新作   その3 後編「抑留編」今夏初上映!

元シベリア強制抑留体験者へのインタビュー記録映画です。今回は、「その3  後編(抑留編)」2018年新作を今夏初上映します。

1945年(昭和20年)8月15日終戦、その後、旧「満州」、朝鮮半島、南樺太、千島等から旧ソ連圏のラーゲリー(強制収容所)へ移送された日本人達がいました、その数は何と60余万人。

上映時間は約2時間47分、証言者は、元看護婦・軍医など多数。飢え、寒さ、重労働の三重苦の中での苛酷な体験を証言しています。「その3」証言者の抑留地は、西はジョージアから東はカムチャッカ半島まで、抑留地が異なれば天候等も異なり、29通りの抑留体験です。

◆2018年8月19日(日)、20日(月)①10:00~  ②13:30~

◆大阪十三・シアターセブン(いしとび監督の舞台あいさつあり)

阪急十三駅西口改札から短いアーケードを通り、栄町商店街中程のサンポードシティビルの5階、シアターセブンへ ☎06-4862-7733(12時~18時)

入場料:各回 1,000円


◆2018年8月23日(木)13:30~

◆ひと・まち交流館京都 大会議室(河原町五条下ル東側)

入場無料   ☎ 090-5460-3110(いしとび)

お茶どころ福建省のお茶を楽しむ

特別講座で中国茶の多彩さ、奥深さを学ぶ

中国ツアー(9月7日~13日)でお茶どころ福建省を訪れる日中友好協会姫路支部は、中国茶のことを詳しく知ろうと、7月28日午後、姫路市内で「自然の宝庫『福建省』世界遺産の旅」の説明会と中国茶特別講座を開催し17人が参加しました。

講師の神田貴子  中国政府認定・高級茶芸師、高級評茶員が、先ず、中国茶の6大分類(緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶)を説明。続いて中国ツアーで訪れる福建省の代表的なお茶「安渓鉄観音」、「武夷山のお茶」、「福鼎市の銘茶・白牡丹」、「福州のジャスミン茶」を詳しく紹介し、それぞれの淹れ方を実演、参加者全員が試飲し、香りや味を楽しみました。

さらに神田講師は、様々な茶器とその使い方や選び方、保存方法などについてもわかり易く説明しました。参加者から、「お茶の発酵とはどの様にするのか?抽出時間や回数は?お茶や茶器の価格は?」など色々な質問がありました。(姫路支部)

中国外交史のなかの日本-隋時代

「中国歴史」を学ぶ新シリーズ「中国外交史の中の日本」第7回が、日中友好協会加古川支部主催で7月28日(土)午後、加古川市内で開催され20人が参加しました。

今回の主テーマは「隋時代」で、隋王朝の外交と遣隋使の話題を講師の来村多加史阪南大学教授が手づくりのテキストをもとに、質疑応答も含め2時間半にわたり講演、約1400年前の隋と高句麗・百済の朝鮮半島と日本の推古天皇、聖徳太子、小野妹子の時代の交流を振り返りました。

来村教授は、隋の外交年表や「隋書」の高句麗伝、百済伝、新羅伝で解りやすく隋王朝と朝鮮半島三国の動向を説明。また「隋書」倭国伝と日本書紀で小野妹子などの遣隋使の様子を説明。特に607年の「国書」ー「日出る処の天子、書を日没する処の天子・・・」について、「国書の冒頭に使うべき表現ではなく、煬帝皇帝の心証を害するもので、外国の王が自らを『天子』と名乗ることは、中華思想ではありえない」と解説しました。

 さらに来村教授は、推古時代の大阪平野や瀬戸内海、隋時代の朝鮮半島と大陸のルートを歴史地図をもとに、遣使小野妹子の朝貢と従者の帰国の様子をエピソードを交えて詳しく説明。交流の実態をリアルに学びました。次回、唐時代が楽しみなどの感想が寄せられました。(加古川支部)