2023「神戸空襲と神戸港の写真展」

神戸に平和祈念館を!

神戸空襲の被害率(死傷者の割合)が、全国でも一番高かったことを知っていますか?本展では、戦争の影響を大きく受けた市民の暮らし、神戸港の歴史から現在も街に残る戦禍まで、写真と資料を通して神戸空襲を追体験します。

日程:2023年11月3日(金)~8日(水)10時~18時

3日(金・祝)・5日(日)は17時、最終日8日(水)は15時まで

会場:神戸市立長田区文化センター3Fギャラリー

入場無料

主催:神戸に平和記念館をつくる会(☎090-6370ー9317)

後援:神戸市、神戸市教育委員会、朝日新聞神戸総局、神戸新聞、サンテレビ、読売新聞神戸総局

戦時下、強制連行・強制労働による中国人犠牲者を追悼

神戸・関帝廟で犠牲者追悼「慰霊祭」開催の歴史

太平洋戦争末期、兵庫県内へ強制連行された中国人が、神戸港と相生の播磨造船所で、厳しい監視の下、重労働を強いられ神戸で17人、相生で28人が病気や栄養失調による衰弱などで亡くなっています。

当時の日中友好協会神戸支部が、「兵庫県殉難中国人・慰霊と殉難詳報」を作成しその実態を伝え残しています。詳報によれば、協会神戸支部と華僑団体が協力し、1954年1月から県内での強制労働の実態調査を始めています。神戸港では港湾荷役作業を請け負っていた関連企業、相生市では播磨造船所などから聞き取り調査。犠牲者の遺骨収集調査は、神戸港では病院、寺・教会、火葬場など関係先を調査したが遺骨の所在は見つからずとの記載があります。

相生市では、相生市役所、播磨造船所への調査で3人の遺骨が共同墓地に埋葬されていることが判明、協会役員・宝地院住職・神戸華僑聯誼会・中国帰国者代表が相生市と交渉し、埋葬されていた遺骨とその場の土を持ち帰り宝地院に安置し、1957年10月18日、神戸華僑聯誼会主催の法要供養が宝地院で行われました。翌19日には、県内30団体で構成された兵庫県殉難中国人慰霊実行委員会主催の慰霊祭が関帝廟で行われました。

阪神・淡路大震災で宝地院本堂が全壊し、再建の過程で慰霊祭で使われた「殉難中国烈士之霊位」と書かれた「位牌」が見つかり、1998年から協会兵庫県連合会主催の「強制連行・強制労働による中国人犠牲者を慰霊する集い」を開催し今年で26年目となります。9月3日(日)午後、猛暑の中、宝地院本堂で行った慰霊の集いは、協会役員、会員、協会外の市民など20人が参加しました。住職による読経と参加者の焼香で犠牲者を追悼しました。追悼行事の後、米国人カメラマンが1939年~40年に撮影した中国各地民衆の日常生活や日本軍侵攻に備える動き、1940年8月の日本軍による重慶無差別大爆撃を地上から撮影した極めて貴重なカラー動画を視聴し、感想などを出し合い懇談しました。

第21回「戦争遺跡めぐり」

神戸・東灘区―本庄地域戦跡めぐり―

兵庫の「語りつごう戦争」展の会は年1回、県内の戦争遺跡めぐりを行っています。今年はJR甲南山手~阪神深江周辺に残る戦跡を巡ります。

日時:2023年10月9日(月・祝日) 小雨決行

集合場所:JR甲南山手駅改札前 午前9:50集合 10:00出発

コース:JR甲南山手駅→赤(朱)鳥居→本庄墓地→踊り松の碑→  新明和工業(旧川西航空機甲南製作所)→神戸大学海事科学部(旧神戸商船大学)→阪神深江駅 12:30頃、解散予定

※写真の赤(朱)鳥居は、森稲荷神社の鳥居で高さ5.8m、昭和2年に建立されました。昭和20年(1945年)5月11日の米軍による空襲の際、青木にあった川西航空機甲南製作所(現在の新明和工業)の攻撃目標とされた歴史も秘めています。

参加費:300円(資料代含む)

参加申し込みはお名前・連絡先・所属・Tel.Faxをお書きの上下記へFaxでお願いします。10月2日締め切り

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展実行委員会

FAX:0798-43-7138  

お問い合わせ先:090-8535-7401(大木さん)

強制連行・強制労働による「中国人犠牲者を慰霊する集い」

犠牲者追悼と記録映像「苦幹」上映

太平洋戦争末期、日本政府は国内の労働力不足を補うため中国大陸から中国人を強制的に連行し、鉱山や港湾、造船所など全国の135事業場(地図参照)で劣悪な環境の下、過酷な労働を強いて病気や栄養失調、衰弱により敗戦までに全国で6,834人の犠牲者が出ました。兵庫県内では、神戸港で17人、相生の造船所で28人が亡くなっています。

戦後、協会は侵略戦争への反省のもと、全国で犠牲者の遺骨送還運動を始め、県内では当時の協会神戸支部の人たちが中心となり実態調査を行い、1957年10月、各界からの参加で「兵庫県殉難中国人慰霊祭」を神戸の関帝廟で盛大に行いました。翌1958年に第8次遺骨帰還船で、神戸支部役員と慰霊祭前日に仮通夜を行った宝地院住職の2名が相生の犠牲者遺骨3柱を中国へ持参し納骨しました。

私たちは二度と戦争の惨禍を繰り返さないために、この歴史の事実を語り伝えています。今もウクライナでは激しい戦闘が続いていますが戦争に勝者はありません、破壊と多くの犠牲者が出るだけです。紛争はどんな困難があっても武力行使ではなく話し合いで解決しなければなりません。厳しい暑さの中ですが犠牲者追悼にご参加下さい。

日時:2023年9月3日(日)1:30~16:00

会場:宝地院(神戸市兵庫区荒田町3丁目)

・「犠牲者追悼」13:30~ 宝地院本堂

 住職による読経、参加者の焼香

・記録映像「苦幹」上映  14:00~地階集会室

 米国人撮影、中国西域の住民の暮らしや1940年8月の日本軍による重慶大爆撃を映したカラー動画。

・参加費(お供え):500円

主催:日中友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax: 078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

第28回尼崎平和のための戦争展

新しい戦前にさせない!平和憲法とともに

~戦争の準備ではなく平和の準備を~

日程:2023年8月18日(金)~20日(日)

  9:00~18:00 最終日は16:00まで

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ

(五合橋線・尼崎総合医療センター西へ3分)

「展示」18日~20日 1F学習室ABC

南西諸島の基地問題、沖縄基地地図、平和憲法、パネル「原爆と人間」、各9条の会活動、尼崎の戦災地図、戦争に突き進んだ歴史年表、残留孤児問題、短編アニメ「戦争のつくりかた」ほか

「平和紙芝居」 2F学習室(18日、午前中随時)

「映画・人魚に会える日」(93分)19日(土)1F大ホール

①10時②14時⓷18時 一般1000円 中高生500円(上映協力代)

●マスク着用をお願いします。

主催:尼崎平和のための戦争展実行委員会

後援:尼崎市・尼崎市教育委員会

連絡先:090-4902-8398(松岡さん)

8・15平和のつどい

1945年8月14日、「ポツダム宣言」を受諾した日本は、翌8月15日正午、昭和天皇が玉音放送により国民に伝えました。それから今年は79年目となります。戦後、日本は二度と戦争の惨禍を繰り返さないと誓い、平和憲法を制定しました。しかし、今の日本は、再び「戦争国家」づくりが進められようとしています。敵基地攻撃能力の保有、空前の大軍拡予算、「安保関連法」は憲法の範囲内でしょうか?

2023年「8・15平和のつどい」

日時:2023年8月15日(火)午後1時30分~

場所:妙法華院2F(神戸高速新開地駅西口を上り南へすぐ)

講演:憲法九条と日本の現実(仮題)

講師:山本昭宏氏(神戸市外国語大学准教授)

参加費:500円(高校生以下無料)

※マスクの着用をお願いします。体調不良の方は参加をご遠慮下さいますようお願いします。

また、神戸市に気象警報が正午現在に発令されている場合は中止します。

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展の会

連絡先:090-5896-6048(上野)

「日中友好平和の塔」50周年迎え記念の集い

中国駐大阪総領事や芦屋市副市長が来賓あいさつ

芦屋公園の「日中友好平和の塔」が建立50周年を迎えました。日中友好協会芦屋支部と同兵庫県連合会が共催し、7月8日(土)昼前、塔前で記念の集いを開きました。

集いは、前田清協会兵庫県連会長が主催者あいさつ(写真上)、福田千種芦屋支部長が塔建立に至る経緯を紹介しました。福田氏は、1969年1月、当時の協会芦屋支部は侵略戦争への反省の上に「日中不再戦碑」建設を提唱、翌年1月建設準備会を発足し取り組みを具体化、1970年10月に実行委員会を発足、「日中友好平和の塔」建設を確認し、広く市民に協力を訴えました。5000人余りの人たちの協賛を得て寄付金が寄せられ、3年に及ぶ取り組みを経て1973年7月7日に除幕式が行われたことを紹介しました。

集いには、来賓として中華人民共和国駐大阪総領事館の薛剣総領事(写真上2)、芦屋市長代理として御手洗裕己芦屋市副市長(写真上1)、協会大阪府連合会の渡辺武会長、平野貞雄芦屋市会議員があいさつしました。また、芦屋市議会・帰山和也議長、日中友好協会本部・井上久士会長、協会京都府連合会からメッセージが寄せられました。

ロシアによるウクライナ侵攻が続き、北朝鮮の大量破壊兵器や弾道ミサイル等の増強の下、中国の台湾周辺における威圧的な軍事活動の活発化を脅威とし、岸田内閣は、防衛費をGDP比2%へ倍増するなど大軍拡を進めています。昨年の日中国交正常化50周年に続き、今年は日中平和友好条約締結45周年の節目の年にあたります。日中共同声明の精神や「日中友好平和の塔」銘板に刻まれた「一大不幸をもたらした太平洋戦争は、日中戦争にさかのぼる。これをきびしく反省して、真の日中友好と永遠の世界平和を祈念し実践しよう」の言葉の意義はいま極めて重要です。つどいは記念撮影し、平和と友好を誓い合いました。(U)

2023年国民平和大行進・7日兵庫県入り

一歩でも2歩でもいっしょに歩きましょう!

平和行進は1958年に始まり、思想・信条の違いを越え、核兵器廃絶を訴え全国の市町村を結び8000キロ以上を行進します。国連や世界の代表が広島・長崎に集まる8月の原水爆禁止世界大会の成功めざし、雨の日も炎天下でも休むことなく歩きつづけ訴えます。

岸田内閣は、戦後の日本国憲法のもとでの平和の道を投げ捨て、「敵基地攻撃能力」を持つために長距離ミサイルの配備などで軍事費を倍増。アメリカ、中国に次ぐ世界第三位の軍事大国になろうとしています。その上に、アメリカの核兵器にたよる政策をとって、東アジアの緊張を高めています。軍事力で対抗するやり方は、逆に、日本の安全を危うくしかねません。日本政府は、核兵器禁止条約に参加し、東アジアの非核化、核兵器のない世界と非核の日本を実現する先頭に立つべきではないでしょうか。

平和行進の県内の予定、引継ぎ場所・行進コース、時間は下のチラシをご覧下さい。

国民平和大行進兵庫県実行委員会

1937年7月7日の盧溝橋事件から86周年

1937年7月7日、中国・北京郊外の盧溝橋付近で夜間演習中の日本軍が中国軍に攻撃されたとした盧溝橋事件をきっかけにして、日本は1945年の敗戦まで中国全土への侵略戦争を推し進め南京大虐殺をはじめとした数々の加害行為を重ねて、言語に絶する苦しみを中国の民衆に与えました。今年は盧溝橋事件から86年目を迎えています。今年はまた、日中平和友好条約締結から45周年の節目の年でもあります。

―日中平和友好条約締結45周年にあたって―

「戦争の犠牲になるのは無辜の市民」

ロシアの侵略によってウクライナの市民が犠牲になっているなかで、日本中国友好協会は、日本軍国主義が推し進めた中国侵略戦争で日本軍の兵士たちが加害に走る鬼と化した歴史事実をふまえ、戦争は多くの兵士の人間性を奪ってしまうこと、そして戦争で犠牲を強いられるのは常に罪のない市民であることを訴えています。

今年は日中平和友好条約締結45周年の節目にあたります。1978年の日中平和友好条約で日中両政府は、平和五原則と国際連合憲章の原則に基づいて「すべての紛争を平和的手段により解決し、武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する」と約束しました。ロシアのウクライナ侵略戦争をはじめとした全ての紛争を平和的に解決するために、国際社会が日中平和友好条約の精神に立ち返ることを強く訴えます。

「侵略戦争を体験した兵士たちの証言」日中友好新聞より

「私の思考は『一人の捕虜を斬った』で止まっているが、被害者」は将来の可能性の全てを奪われ、その被害者には親、兄弟、妻子があるだろう。息子、夫を失った家族の前途に何が待ち構えているのかと、その影響の大きさに慄然とした。(将校・富永正三さん)

「軍国主義教育というものに対して正しく判断する能力を持とうとせず、上から言われるままに動き、さらに自分から進んで飛び込んでいく。人を殺すことを当たり前と思い、全く罪の意識を感じない。これがかつての私でした」。(特務機関兵・湯口知正さん)

記念講演「ウクライナ戦争と15年戦争」

山田朗 明治大学教授がオンラインで講演

戦争の記憶を未来に活かすために、軍事史の第一人者、山田朗 明治大学教授・歴史教育者協議会委員長がオンラインで講演し解き明かします。どなたでも参加できます。

日時:2023年6月25日(日)講演会は13:30~

場所:神戸市立長田区文化センター講習室1(JR新長田駅すぐ)

講師:山田 朗 明治大学教授・歴史教育者協議会委員長

テーマ:ウクライナ戦争と15年戦争

参加無料

オンライン参加希望者は下記へメールでお知らせ下さい!

お申込み先:h_rekkyo2009@yahoo.co.jp

兵庫歴史教育者協議会

講師紹介(専門分野)

日本近現代の国家戦略史・天皇制・植民地支配・戦争責任の諸問題、歴史認識・歴史教育論。