2019年度「中国残留邦人への理解を深める集い」

尺八演奏・DVD上映・記念講演に市民150人が参加

11月17日に神戸市で開催された「中国残留邦人への理解を深める集い」(主催・神戸市、委託団体・中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会)は市民約150人が満蒙開拓団の歴史や残留日本人孤児について理解を深めるためのDVD上映や講演に耳を傾けました。

集いは尺八演奏ミニコンサートで、グループ「鳳」の3氏による演奏で始まりました。続いて民教協スペシャル「決壊~祖父が見た満州の夢」(DVD)を鑑賞、最後に講演「『満蒙開拓団』とは何だったのか―長野県下伊那郡河野村開拓団の史実から考える」と題し胡桃沢伸氏(精神科医。劇作家)が約1時間講演しました(写真下)。

参加者から「満蒙開拓団を進めたことと同じ構造が今の日本でも進んでいるという指摘は重要なことだと思いました。日本が侵略したことをきちんと反省してあやまるべきというのはそうですね、単なる悲劇で終了させてはいけない」など多数の感想が寄せられています。

中国茶講座で「普洱茶」を学ぶ

生茶と熟茶、氷島五寨の生茶を飲み比べ

11月20日の中国茶講座は「普洱茶」について高級茶芸師・高級評茶員の神田貴子さんから詳しい説明を聞き、生茶と熟茶、近年大へん人気のある産地の一つ氷島五寨の生茶を飲み比べました。

普洱茶とは、中国6大分類の中で黒茶に分類される後発酵茶の一種で、中国雲南省で生産され、雲南大葉種という品種が使われます。製造工程の違いにより「生茶」と「熟茶」があり、円盤型やレンガ型などに固めた圧縮茶や散茶があります。長期保存が可能で、経年により熟成が進みます。

生茶・経典韵品(雲南省臨滄市)2011年産  生茶の餅茶357gと熟茶・大益七子餅茶7262、2005年産  熟茶の餅茶を試飲し茶葉、湯色、香り、味の違いなどを体験しました。氷島五寨の古樹茶4種(生茶の散茶)を飲み比べ微妙な味の違いを学びました。(写真上:熟茶・大益七子餅茶7262、下:生茶・経典韵品)

次回「中国茶講座」は12月18日(水)午後1:30~開催します。2020年1月、2月は講師の都合により休講します。

講演「中国をどう評価し、どう付き合うか」

日中友好協会本部会長が講演します

今年10月、中華人民共和国は建国70を迎え、大規模な祝賀行事が世界に発信されました。経済発展を続ける中国は、大都市の近代化が進み、地下鉄網、高速道路網、新幹線の普及は目覚ましく、スマホやキャッシュレスの普及は日本を凌いでいます。

一方、香港問題や台湾との関係、尖閣諸島領海への中国公船の侵入、南シナ海への海洋進出の強化など大きな懸念もあります。この様な今の中国をどう評価し、どう付き合っていけばいいか?長年中国を研究し、今年6月日中友好協会の新会長に就任した井上久士氏に話を伺います。どなたでも参加できますのでご参加下さい。

日時:2019年12月15日(日)午後2時~4時

会場:神戸市立東灘区民センター8F 第1、2会議室(JR住吉駅南)

講師:井上久士 日中友好協会会長・駿河台大学教授

参加協力費:500円

主催:日中友好協会東神戸支部 078-412-2228

1949年中華人民共和国成立の歴史的意味

「研究中国」誌が特集で研究者7氏の論文を掲載

特集にあたって(石島紀之氏の紹介文より抜粋)

中華人民共和国の成立直前に開かれた中国人民政治協商会議は、1949年9月29日に「共同綱領」を発表し、「帝国主義・封建主義および官僚資本主義」の中国支配の時代は終わったとのべ、人民共和国は「中国の独立・民主・平和・統一および富強のために奮闘する」との目標をかかげた。人民共和国建国70周年をむかえた中国は、これらの目標をどの程度達成できているのだろうか。

周知のように、人民共和国70周年の歩みは平坦なものではなかった。東西冷戦のなかで中国は社会主義の建設を急ぎ、その過程で反右派闘争や文化大革命の大きな混乱が引き起こされた。文革後の改革開放政策によって中国は急速な経済発展をとげたが、学生・知識人・一般民衆の不満が天安門事件という形で噴出したこともあった。

今日、中国は世界有数の経済大国・軍事大国になり、その存在感を世界に増大させている。しかし、人権問題にみられるように「民主」の課題は残されたままであり、少数民族問題や香港問題など「統一」の課題も大きな矛盾をかかえている。

本特集は、1949年の人民共和国成立の歴史的意味を歴史、政治、経済、文化の各方面から考察しょうとするものである。かつて1949年革命により中国は旧体制から新体制に生まれ変わったという理解が広く存在したが、現在、中国研究者のあいだでは、49年以前と以後について非連続面だけでなく、連続面もあったことが重視されるようになってきた。・・(フェリスト女学院大学名誉教授)

「研究中国」誌第9号2019年10月1日発行(年2回発行)

発行:日本中国友好協会「研究中国」刊行委員会 定価:600円(送料別)

連絡先:兵庫県連合会 ☎078-412-2228

支付宝が外国人旅行者でも利用可能に

スマホ決済の支付宝(アリペイ)を利用するには中国の携帯電話番号と銀行口座が必要でしたが、2019年11月5日より外国人旅行者でも利用できる「ツアーパス(Tour Pass)」のサービスを開始しました。

これは支付宝と上海銀行が協力し、上海銀行の仮想口座を作成し、クレジットカードによりチャージして利用するものです。チャージ額は100~2000元、有効期限は90日です。有効期限経過後残金は返金されます。(チャージ時に5%の手数料がかかります、ただし年内はキャンペーンで無料とのこと)

使い方は支付宝のアプリをインストールしTour Passを起動、パスポートの写真のあるページを登録し、クレジットカードで必要額をチャージします。あとは中国国内で中国人向け支付宝と同様に買い物などに使うことができます。

「使いたくても使えない」人にとっては朗報かもしれません。

第42回兵庫の「語りつごう戦争」展

12月8日は何の日~その頃の暮らしは?

1941年12月8日の太平洋戦争開戦から78年になります。戦争の悲惨さを二度と繰り返さないために私たちは1978年から戦争展を開催し今年42回目を迎えています。

日程:2019年12月6日(金)~12月10日(火)

会場:妙法華院2階(神戸高速「新開地駅」西口上り南へすぐ)

中国帰国者が和歌山有田へみかん狩り

秋晴れの下、みかん狩りで楽しく交流

日本語教室や生活講座など神戸市の委託事業として開催し、中国帰国者への支援活動を続けている「中国『残留日本人孤児』を支援する兵庫の会」(浅野慎一代表世話人)は、11月3日(日)、和歌山県有田市へみかん狩りバスツアーを実施しました。中国「残留日本人孤児」やその家族121人とボランティア17人が3台のバスに分乗し和歌山県有田市の須谷農園へ行きました。「食べ放題1時間」は余すほどでしたが、天候に恵まれ、参加した帰国者たちは黄金色に実ったみかんを手に楽しく交流していました。昼食をとった黒潮市場では、皆さん沢山の買い物をしてとても嬉しそうでした。

日中友好「ひょうたん笛をめぐる物語」

《演奏》と《歌》と《アジアの旅》

《ひょうたん》は、酒や水を持ち運ぶための容器として広く利用され、楽器としても使われてきました。インドで蛇使いの《ひょうたん笛》が知られていますが、インドシナ半島付け根の地域でも、古くから《ひょうたん笛》を愛してきた民族がいます。タイ族やァチャン族にとっては、思いを寄せる女性に愛を告白する大事な楽器でした。

アジア各地の歌を演奏~人と人をつなぐ楽器《ひょうたん笛》の魅力をぜひ身近にお聞き下さい!

日時:2019年11月30日(土)午後2時~3時30分

会場:魚崎西町会館(阪神魚崎駅より西へ徒歩3分)

参加費:800円(生葉レモングラス等のお茶付き)

《演奏》&《歌》

ひょうたん笛&お話・キーボード・歌・ひょうたん笛

ひょうたん笛&ハーモニカ

主催:日本中国友好協会東神戸支部 ☎078-412-2228

サービス一時停止のおしらせ

いつもお世話になっております。

さてサーバホスティングサービス会社より連絡があり、下記の日程でサーバメンテナンスを行います。

2019/11/10(日) 21:00 ~ 2019/11/11(月) 09:00

この時間帯は弊サイトへのアクセスはできなくなります。皆様にはご迷惑をかけますが、ご理解のほどお願いいたします。

11月の中国茶講座は「普洱生茶」

人気生産地「氷島五寨」の古樹茶の飲み比べも

普洱茶には「生茶」と「熟茶」があります。今月は経年により発酵が進む「生茶」を中心にご紹介します。人気生産地「氷島五寨」の古樹茶の飲み比べも予定しています。

日時:2019年11月20日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」(阪急岡本

講師:神田貴子 高級茶芸師 高級評茶員

参加費:1,000円(茶のお土産、茶菓子付き)

※定員15人(先着申込み順)予約申し込みは下記へ

申込先:日中友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax(078)412-2228 

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net