李白の「黄鶴樓送孟浩然之廣陵」を読む

故人西辭黄鶴樓 故人西のかた黄鶴楼を辞し
煙花三月下揚州 煙花三月揚州に下る
弧帆遠影碧空盡 弧帆の遠影碧空に尽き

唯見長江天際流 唯だ見る長江の天際に流るるを

友人は黄鶴楼に別れを告げ、これを西にして、霞(かすみ)立つ三月、揚州に向かい長江を下る。一つの舟の帆が、遠ざかり、ついにその影が碧の空に吸い込まれるように消えてしまう。後にはただ、長江が空のはてに流れゆく。

李白(701~762) 盛唐の詩人

字は太白、蜀(四川省)の人とも、山東(山東省)の人とも、隴西成紀(甘粛省)の人ともいうが、蜀の青蓮郷(綿陽県)とするのが通説。号は青蓮居士、酒仙翁または詩仙と称された。

6月9日の漢詩を読む会は、懐古より「蘇臺覽古」「越中覽古」と望廬山瀑布の七言絶句三首も読みました。李白の「望廬山瀑布」の三句目、飛流直下三千尺の部分、芭蕉はこの詩を読んでいて、奥の細道「日光」で“岩洞の頂より飛流して百尺”と記したのではないかと言われています。(写真:現在の黄鶴楼)

次回、第12回「漢詩を読む会」は8月11日(土)午後2時

テーマ:白楽天と元稹の友情

(当初8月12日としていましたが、11日に変更しました)

中国鉄路ダイヤ改正その3

中国鉄路では2018年7月1日0時に今年2回目のダイヤ改正が行われます。特徴は16両連結の高鉄車両「復興号」が登場します。復興号は現行の114.5往復から170.5往復に増え、23の直轄市、省と自治区の中心都市が結ばれます。

復興号は2017年6月26日より運行を開始し、快適な乗車環境で多くの乗客から支持され、きっぷは慢性的に入手困難でした。春節大輸送のピーク時には8両編成の復興号2本を連結し16両として運行しました。この事により16両編成の復興号の製造を開始しました。定員は1193名で8両連結列車の2倍となります。なお1号車から16号車まで列車内の移動も可能とのこと。

16両編成の復興号は毎日3列車運用されます。該当列車は上海虹橋-北京南間のG2/3次、G10/11次、G118/149次です。今後長編成復興号を京広高鉄(北京-広州)、沪昆高鉄(上海-昆明)などにも投入される予定です。

中国人観光客の目を引くために

中国から多くの観光客が日本を訪れています。各地の観光名所などには連日大型観光バスが次々と到着し、スマホ片手に観光やショッピングを楽しんでいる中国人若者の姿が数多く見られます。観光地の土産物売り場などでは観光客の目に止まるよう店先に看板やのぼり旗を掲げ、中国人スタッフを雇い対応しているところもあります。その一端を東京の観光地で拾ってみました。

バスに向かう中国人観光客、浴衣姿の女性も
中国人スタッフがいます
人気のある商品を表示したのぼり旗
「微信支付」スマホ決済で目を引く
車で果物を観光客に販売、水果・苹果・好吃などと書かれた文字が目立つ
人力車に乗ってもスマホから目が離せない

変化著しい澳門(Macau)タイパ・コタイ地区

海を埋め立てたコタイ地区には総合型リゾート

澳門(Macau)半島を南へ2.5km、広東省珠海市の横黄島の東に位置するタイパ(Taipa)島。その南にはコロアン(Coloane)島があり、間の海を埋め立てコタイ(Cotai)地区が造成された。島と半島は3本の橋で繋がり、総合型リゾートが多くつくられ現在も建設中、島内では近くLRTが開通予定です。澳門はヨーロッパと中国の文化が交じり合い歴史的建造物が数多くあって世界的な観光地となっています。昨年12月末に半島とコタイ地区を訪れた際の写真を少し紹介しましょう。

澳門(MACAU)国際空港、規模の小さい海上空港です、関空からも直行便がでています。
タイパ島コタイ地区のホテル・パリジャンの夜景(前にはライトアップされたエッフェル塔が聳え建ち、ホテル内にはブランドショップやカジノがある)
ホテル内にカジノ(24時間営業している)
マカオタワーを望む夜景(半島側で撮影)
聖ポール天主堂跡近くの商店街、若者の姿が非常に多い(半島側)
香辛料のきいたマカオ料理の数々(家族連れやグループ客で満席)
拱北ボーダーから入境し、バスで30分程度北へ進むと海が見えてきました。珠海の海岸通り風景

参考になるサイトを見つけた

「中国ローカル情報」は、筆者が実際に体験したことに基づいて書いていますが、中国国内銀行口座開設について参考になるサイトを見つけたので紹介したいと思います。そのサイトは「ユーウェン中国語講座」さんです。銀行口座開設については下記のページが参考になると思います。

 

あと中国では何かと必要になっている携帯電話についても契約をした体験を書かれています。ここに書かれているのは営業庁での直接契約ですが、先に携帯電話屋さんでSIMを買って営業庁で実名登記する方法もあります。詳しくは下記のページをご参考下さい。

クレジットカードで鉄路きっぷを買う方法

中国鉄路のきっぷの決済手段に国際クレジットカードが使えないものと思っていました。(中国系旅行社で依頼するとカード決済ができる場合もありますが手数料がかかります)

某国大統領も愛用しているTwitterで「支付宝(Alipay)経由でクレジットカード決済ができる」と書いていたので試してみました。結果、できました!やり方としては

  1. 支付宝で国際クレジットカードを紐づけておく
  2. 中国鉄路公式アプリ12306できっぷ予約
  3. 決済で「支付宝」を選ぶと支付宝アプリが立ち上がる
  4. バーコード決済では選択できない国際クレジットカードが選択可能になっているのでクレジットカードを選択する
  5. 「支付」をタップすると有効期限・セキュリティコード入力を求めてくるので入力する
  6. 「支付成功」と出たら決済完了

これで口座残高以上の高額なきっぷも買いやすくなりました。ちなみにクレジットカードで支付宝のアカウントは作れます。中国鉄路12306アカウントは中国の携帯電話番号で作れます。興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?(パスポートは両サービスとも実名認証で必要です)

追記:きっぷの購入は支付宝のアプリでもできます。メニューの「火车票机票」をタップし列車・区間・座種を選びます。

追記:微信支付(WeChat Pay)でも支払時に紐づけたクレジットカードを選択できました。(2018/08/28)

6月の「中国茶講座」

6月の中国茶講座は中国緑茶を味わいます!

緑茶の新茶が入荷しました!龍井茶2種の飲み比べと、各地の緑茶を味わいます。どなでもご参加頂けますのでのでお気軽にお誘い合わせてご参加下さい。予約受付中です!

  • 日時 2018年6月20日(水)午後1:30~3:00
  • 会場 日中友好協会兵庫県連合会「岡本教室」(阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、鳥貴族が1Fにあるビルの3Fです)
  • 講師 高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん
  • 参加費 1,000円(お茶菓子、お土産付き)
  • 定員 15人 参加される方は事前に下記へご予約下さい。

日本中国友好協会兵庫県連合会 Tel&Fax  078-412-2228

中国鉄路ダイヤ改正その2

中国鉄路総公司は2018年4月10日に第一段階のダイヤ改正を行いましたが、来る7月1日に第二段階のダイヤ改正を行います。

  1. 南京-武漢、柳州-南寧の時速250キロ運転と乗り換えを重視したダイヤ改定
  2. 動車組(列車番号Dではじまる列車)の運行本数を需要に合わして「平日」「週末」「多客」を設定。「週末」は「平日」に比べ193往復、「多客」は「週末」に比べ364往復増発。
  3. 新線開業に伴う改正。楚雄-大理、深圳-江門、ハルビン-ジャムス
  4. 動車組増発。徐州-蘭州、西安-成都、南寧-広州、貴陽-広州、重慶-貴陽、成都-重慶、合肥-福州、南寧-成都など
  5. 在来線旅客列車のダイヤの見直しと、運行の質を向上
  6. 夏期多客時に需要に見合った増発
  7. 貨物列車のダイヤ見直し。特に中部ヨーロッパ、沿岸部への列車ダイヤの見直し。ダイヤ改正後旅客列車の運行能力の向上とともに国際貨物輸送や様々な輸送システムの提供

様々な交通手段がある中で高速鉄路の料金体系を上昇・下降させやすくする流動料金制を導入。総合的な市場需要を考慮し、今後の新線計画などに反映。7月5日に早期に開業した合肥-武漢、武漢-宜昌、貴陽-広州、栁州-南寧、上海-南京、上海-杭州の6線の時速200~250キロ区間において、運賃の上限を定め、各鉄路局公司に料金設定の裁量を与え、季節・時間・座種により最大35%の運賃値下げを行う。値下げ後も随時見合った料金設定を行っていく。

高鉄の料金値下げ後も常に鉄路部門は運賃の管理を行い、サービス面の向上を目指していきます。(中国鉄路総公司サイトより)

武夷岩茶を楽しむ

5月の「中国茶講座」で岩茶5種をテイスティング

岩茶について、講師:中国政府認定、高級茶芸師・高級評茶員の神田貴子さんから説明を聞き5種類の岩茶について茶葉、色、味などの特徴を聞きながらテイスティングしました。

岩茶とは、福建省北部の武夷山で生産される烏龍茶を指します。正確には「正山小種」などの紅茶も岩茶に含まれますが、一般的には「岩茶=武夷烏龍茶」という意味で使われています。

武夷山烏龍茶は全体的に発酵度が高く焙煎も強めにかけるため、茶葉は暗い茶褐色、湯色はオレンジ色や茶色をしています。芳ばしい香りと、濃く芳醇な味わいや後味の甘さが特徴です。品質のよいお茶は「岩韻」と呼ばれる岩茶特有の風味や余韻が感じられます。

岩茶の分類は、育成する場所による分類と品種による分類があります。

◆生育する場所による分類

  1. 正岩茶:奇岩の標高の高い場所で採れるお茶。一番品質が良い
  2. 半岩茶:奇岩の低い場所や谷間で採れるお茶。正岩茶に継ぐ品質
  3. 州茶:山の裾野やその周辺など平地で採れるお茶。

◆品種による分類 「正岩茶」

  1. 名叢:「岩茶の王」と言われる高級品種。四大名叢がある。
  2. 単叢:茶樹一株ごとに単独で摘まれ、製茶される優良品種。
  3. 奇種:岩茶は全て奇種に含まれるが名叢・単叢以外の茶の総称
  4. 名種:半岩茶や、州茶など一般的な品質のお茶。

◆武夷四大名叢 大紅袍・水金亀・鉄羅漢・白鶏冠

岩茶の基本の入れ方

  • 茶葉の量:「茶:湯」は「1 : 22」から「1 : 30」が目安。
  • 湯温:95°C~100°C 抽出時間:20~45秒(2煎目以降+15秒ずつ)

水出し:500ccの水に茶葉5g前後を加え、冷蔵庫で半日以上かけて抽出。

保存方法:茶葉は遮光性、防湿性のある茶筒や缶に入れ常温で可

5月の講座でテイスティングした岩茶

武夷水仙・大紅袍・武夷肉桂・百瑞香・武夷黄観音の5種

次回は6月20日(水)午後1:30~ テーマ:中国緑茶 ご参加下さい。

河南省の歴史と世界遺産の旅

―2018年日中友好協会兵庫県連合会企画

「中国河南省 洛陽・登封・鄭州5泊6日の旅」◆◆◆ 締切まであと半月、申込みお急ぎ下さい!

中国河南省は黄河の南に位置し、中華文明発祥の地と言われ古代・中原の中心地でした。数多くの名勝古跡を有し観光名所として世界に知られています。

日中平和友好条約締結40周年記念企画ツアーとして5泊6日の日程で河南省・洛陽、登封、鄭州を巡ります。ご家族、友人、知人をお誘いの上ご参加下さい。

  • 日程:2018年9月17日(月)~9月22日(土)5泊6日の旅
  • 行程:関西国際空港~上海経由~鄭州(泊)~洛陽(2泊)~登封(泊)~鄭州(泊)~上海経由~関西国際空港

費用:188,000円(20人)、193,000円(16~19人)

添乗員、現地ガイド付き 申込み締切り 7月31日(火)

説明会:7月22日(日)午後2時~、日中友好協会「会議室」

お申込みは、申込用紙に必要事項を記入し、パスポートの写真のページをコピーしてFAX,メールで下記へお申し込み下さい。パスポートの有効期限は6か月必要です。

お問い合わせ・お申し込み:Tel&Fax078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

チラシ(PDF版)はこちらからダウンロードできます。

写真上:龍門石窟・写真下:少林寺、河南省博物院