第12回「漢詩を読む会」

中国文学史上最高の友情の詩を紹介

8月の「漢詩を読む会」は中国文学史上最高の友情の詩を紹介します。科挙に合格した白楽天は順調に役人生活を送っていたが、江州司馬に左遷される。同じ年、科挙に合格した無二の親友元稹も左遷の身であったが、白楽天の失意の境遇を思いやった詩を送っている。それを詠んだ白楽天は詩を返している。二人の互いを思いやる友情の詩を味わいます。

  • 日時 2018年8月11日(土)午後2時~4時
  • 会場 日中友好協会兵庫県連「会議室」(阪急岡本駅南を西へ徒歩約1分、1Fに「鳥貴族」があるビルの3F)
  • 丹羽博之 大手前大学総合文化学部教授
  • テーマ:白楽天と元稹の友情

資料代:1,000円  事前にお申込み下さい!


丹羽博之先生プロフィール

神戸大学大学院修了 一海知義先生に40年以上師事

  • 日本文学に影響を与えた漢詩文・日本漢詩文
  • 白楽天・明治唱歌・朝鮮半島の漢詩と日中の漢詩

主催 日中友好協会兵庫県連合会

☎&Fax(078)412-2228    E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

日中友好協会兵庫県連が第64回大会開く

不再戦平和と日中両国民間の草の根交流を広げる

日中友好協会兵庫県連合会は6月24日、神戸市内で第64回大会を開催しました。協会内外からの来賓挨拶や中国駐大阪総領事をはじめ、兵庫県議会議長、県内7市長、平和・民主諸団体、協会本部、関西の協会組織などから多数の祝電・メッセージがありました。

この1年、兵庫県連合会、支部が行った平和と友好の多彩な行事を総括し、日中平和友好条約締結40周年にふさわしい今年度の諸活動について討議し、会員、とりわけ若い世代を迎え入れ、楽しく役に立つ行事を各地で開催する中で、協会の活性化と日中友好運動の更なる前進めざす諸議案を採択し、新役員を承認しました。憲法9条改悪を阻止し、東アジアの平和と安定を促進するために奮闘する主旨の大会宣言を採択しました。

中国を知る学習講演会

加古川市で「中国を知る学習講演会」を開催します!

中国の地理・民族・宗教・歴史について慶応義塾大学の大西広教授を招き学習します。中国を正しく知るための楽しくて役に立つ学習講演会です、どなたでも参加できますのでお気軽にご参加下さい。

  • 日時 2018年7月8日(日)午後3時~5時
  • 会場 サンライズビル5F 会議室B(JR加古川駅南東すぐ)
  • 講師 大西 広 慶応義塾大学教授
  • 資料代 500円
  • お問い合わせは下記へ

主催:日本中国友好協会加古川支部 ☎079-427-2225(高原)

中国緑茶の新茶を味わう

6月20日の「中国茶講座」は、講師の神田貴子高級茶芸師、高級評茶員から中国緑茶の産地・種類・色、香りの特徴や淹れ方などについて説明を聞き、緑茶数種類をテイスティングしました。日本の緑茶とは一味違うバラエティに富んだ中国茶を味わいました。

緑茶は中国茶の中で一番生産量が多く、中国茶全体の7割を占めています。茶葉を摘んですぐに殺生(茶葉を高温に熱して酸化酵素の働きを止める)処理をするため不発酵茶になります。不発酵茶は色が美しく、新鮮で爽やかな味が美味しい反面、品質の劣化も早いため冷蔵保存して早目に飲み切るようにしましょう。

7月はお休みし、次回は8月29日(水)午後1:30~ 開催します。

世界最長の空中ガラス回廊が一般開放

中国河南省鄭州市に完成し6月16日から一般開放

8か月の工事を経て、世界最長の空中ガラス回廊が6月12日に河南省鄭州市の伏義山で完成しました。このガラス回廊は、橋床に3層のラミネートガラス150枚を使用。地表からの高さは360m、崖からは30mの地点まで伸びており、米国のグランドキャニオンのガラス回廊より9m長い。建設に使用した鋼材の総量は3000トン以上で「世界最長の空中ガラス回廊」とされており、6月16日から正式に一般開放されました。探検好きな人々とって、空中散歩を現実のものにしていると伝えています。(人民網日本語版)

高鉄自動運転試験開始

中国鉄路総公司は2018年6月7日より京瀋(北京-瀋陽)高速鉄路線において高速列車の自動運転システム(CTCS3+ATO列車制御システム)の実地試験を開始しました。これは中国鉄路が独自技術による「インテリジェンス高鉄」開発への最重要なカギとなり、中国高鉄が技術力でも世界をリードするものになります。

今年3月以来、中国鉄路総公司は既存の北京-瀋陽間の高鉄の遼寧省区間に「高速鉄路トータル・インテリジェンステスト(高速铁路智能关键技术综合试验)を全面的に展開し、5月末には28項目の試験と13項目の測定を完了。その中には時速350キロ「復興号」の長編成(16両)の専用試験項目、パンタグラフの自動動作テスト、新型の金属騒音低減試験なども含まれ、試験の成果を出しています。その成果は北京-張家江高鉄・北京-雄安新区の都市間鉄道の建設に活かされています。

中国鉄路総公司は6月7日の関係部門の責任者に、自動運転システム(CTCS3+ATO列車制御システム)の実地試験の様子を紹介しました。幾度となる試験が本試験の重要項目となり、将来高速列車の自動運転を行うための駅と駅間での自動停車・発車・走行などの膨大なデータを提供することになります。試験は9月下旬まで行われ、その間に完成済みの技術文書の発表、実験室での試験、型式試験、テストレビューなどの前段階での準備を行っていきます。

天安門改修工事始まる

天安門地区管理委員会は、天安門の城楼・城台の改修工事を6月15日から始めることを発表しました。安全上の問題を回避するためとしています。工事開始にともない天安門の一般公開は一時中止されます。(北京日報)

天安門城楼・城台は、この数年、全体として安全な状態を維持しているが、城台に水が浸み込み、漆喰壁の一部に穴が開き、城楼の採色画にヒビが入るなど一部の施設・設備の老朽化が生じているとしています。2019年4月に一般公開を再開し、5月末には改修工事は全て完成する見通しとなっています。(人民網日本語版)

李白の「黄鶴樓送孟浩然之廣陵」を読む

故人西辭黄鶴樓 故人西のかた黄鶴楼を辞し
煙花三月下揚州 煙花三月揚州に下る
弧帆遠影碧空盡 弧帆の遠影碧空に尽き

唯見長江天際流 唯だ見る長江の天際に流るるを

友人は黄鶴楼に別れを告げ、これを西にして、霞(かすみ)立つ三月、揚州に向かい長江を下る。一つの舟の帆が、遠ざかり、ついにその影が碧の空に吸い込まれるように消えてしまう。後にはただ、長江が空のはてに流れゆく。

李白(701~762) 盛唐の詩人

字は太白、蜀(四川省)の人とも、山東(山東省)の人とも、隴西成紀(甘粛省)の人ともいうが、蜀の青蓮郷(綿陽県)とするのが通説。号は青蓮居士、酒仙翁または詩仙と称された。

6月9日の漢詩を読む会は、懐古より「蘇臺覽古」「越中覽古」と望廬山瀑布の七言絶句三首も読みました。李白の「望廬山瀑布」の三句目、飛流直下三千尺の部分、芭蕉はこの詩を読んでいて、奥の細道「日光」で“岩洞の頂より飛流して百尺”と記したのではないかと言われています。(写真:現在の黄鶴楼)

次回、第12回「漢詩を読む会」は8月11日(土)午後2時

テーマ:白楽天と元稹の友情

(当初8月12日としていましたが、11日に変更しました)

中国鉄路ダイヤ改正その3

中国鉄路では2018年7月1日0時に今年2回目のダイヤ改正が行われます。特徴は16両連結の高鉄車両「復興号」が登場します。復興号は現行の114.5往復から170.5往復に増え、23の直轄市、省と自治区の中心都市が結ばれます。

復興号は2017年6月26日より運行を開始し、快適な乗車環境で多くの乗客から支持され、きっぷは慢性的に入手困難でした。春節大輸送のピーク時には8両編成の復興号2本を連結し16両として運行しました。この事により16両編成の復興号の製造を開始しました。定員は1193名で8両連結列車の2倍となります。なお1号車から16号車まで列車内の移動も可能とのこと。

16両編成の復興号は毎日3列車運用されます。該当列車は上海虹橋-北京南間のG2/3次、G10/11次、G118/149次です。今後長編成復興号を京広高鉄(北京-広州)、沪昆高鉄(上海-昆明)などにも投入される予定です。

中国人観光客の目を引くために

中国から多くの観光客が日本を訪れています。各地の観光名所などには連日大型観光バスが次々と到着し、スマホ片手に観光やショッピングを楽しんでいる中国人若者の姿が数多く見られます。観光地の土産物売り場などでは観光客の目に止まるよう店先に看板やのぼり旗を掲げ、中国人スタッフを雇い対応しているところもあります。その一端を東京の観光地で拾ってみました。

バスに向かう中国人観光客、浴衣姿の女性も
中国人スタッフがいます
人気のある商品を表示したのぼり旗
「微信支付」スマホ決済で目を引く
車で果物を観光客に販売、水果・苹果・好吃などと書かれた文字が目立つ
人力車に乗ってもスマホから目が離せない