変化著しい澳門(Macau)タイパ・コタイ地区

海を埋め立てたコタイ地区には総合型リゾート

澳門(Macau)半島を南へ2.5km、広東省珠海市の横黄島の東に位置するタイパ(Taipa)島。その南にはコロアン(Coloane)島があり、間の海を埋め立てコタイ(Cotai)地区が造成された。島と半島は3本の橋で繋がり、総合型リゾートが多くつくられ現在も建設中、島内では近くLRTが開通予定です。澳門はヨーロッパと中国の文化が交じり合い歴史的建造物が数多くあって世界的な観光地となっています。昨年12月末に半島とコタイ地区を訪れた際の写真を少し紹介しましょう。

澳門(MACAU)国際空港、規模の小さい海上空港です、関空からも直行便がでています。
タイパ島コタイ地区のホテル・パリジャンの夜景(前にはライトアップされたエッフェル塔が聳え建ち、ホテル内にはブランドショップやカジノがある)
ホテル内にカジノ(24時間営業している)
マカオタワーを望む夜景(半島側で撮影)
聖ポール天主堂跡近くの商店街、若者の姿が非常に多い(半島側)
香辛料のきいたマカオ料理の数々(家族連れやグループ客で満席)
拱北ボーダーから入境し、バスで30分程度北へ進むと海が見えてきました。珠海の海岸通り風景

6月の「中国茶講座」

6月の中国茶講座は中国緑茶を味わいます!

緑茶の新茶が入荷しました!龍井茶2種の飲み比べと、各地の緑茶を味わいます。どなでもご参加頂けますのでのでお気軽にお誘い合わせてご参加下さい。予約受付中です!

  • 日時 2018年6月20日(水)午後1:30~3:00
  • 会場 日中友好協会兵庫県連合会「岡本教室」(阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、鳥貴族が1Fにあるビルの3Fです)
  • 講師 高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん
  • 参加費 1,000円(お茶菓子、お土産付き)
  • 定員 15人 参加される方は事前に下記へご予約下さい。

日本中国友好協会兵庫県連合会 Tel&Fax  078-412-2228

武夷岩茶を楽しむ

5月の「中国茶講座」で岩茶5種をテイスティング

岩茶について、講師:中国政府認定、高級茶芸師・高級評茶員の神田貴子さんから説明を聞き5種類の岩茶について茶葉、色、味などの特徴を聞きながらテイスティングしました。

岩茶とは、福建省北部の武夷山で生産される烏龍茶を指します。正確には「正山小種」などの紅茶も岩茶に含まれますが、一般的には「岩茶=武夷烏龍茶」という意味で使われています。

武夷山烏龍茶は全体的に発酵度が高く焙煎も強めにかけるため、茶葉は暗い茶褐色、湯色はオレンジ色や茶色をしています。芳ばしい香りと、濃く芳醇な味わいや後味の甘さが特徴です。品質のよいお茶は「岩韻」と呼ばれる岩茶特有の風味や余韻が感じられます。

岩茶の分類は、育成する場所による分類と品種による分類があります。

◆生育する場所による分類

  1. 正岩茶:奇岩の標高の高い場所で採れるお茶。一番品質が良い
  2. 半岩茶:奇岩の低い場所や谷間で採れるお茶。正岩茶に継ぐ品質
  3. 州茶:山の裾野やその周辺など平地で採れるお茶。

◆品種による分類 「正岩茶」

  1. 名叢:「岩茶の王」と言われる高級品種。四大名叢がある。
  2. 単叢:茶樹一株ごとに単独で摘まれ、製茶される優良品種。
  3. 奇種:岩茶は全て奇種に含まれるが名叢・単叢以外の茶の総称
  4. 名種:半岩茶や、州茶など一般的な品質のお茶。

◆武夷四大名叢 大紅袍・水金亀・鉄羅漢・白鶏冠

岩茶の基本の入れ方

  • 茶葉の量:「茶:湯」は「1 : 22」から「1 : 30」が目安。
  • 湯温:95°C~100°C 抽出時間:20~45秒(2煎目以降+15秒ずつ)

水出し:500ccの水に茶葉5g前後を加え、冷蔵庫で半日以上かけて抽出。

保存方法:茶葉は遮光性、防湿性のある茶筒や缶に入れ常温で可

5月の講座でテイスティングした岩茶

武夷水仙・大紅袍・武夷肉桂・百瑞香・武夷黄観音の5種

次回は6月20日(水)午後1:30~ テーマ:中国緑茶 ご参加下さい。

河南省の歴史と世界遺産の旅

―2018年日中友好協会兵庫県連合会企画

「中国河南省 洛陽・登封・鄭州5泊6日の旅」◆◆◆ 締切まであと半月、申込みお急ぎ下さい!

中国河南省は黄河の南に位置し、中華文明発祥の地と言われ古代・中原の中心地でした。数多くの名勝古跡を有し観光名所として世界に知られています。

日中平和友好条約締結40周年記念企画ツアーとして5泊6日の日程で河南省・洛陽、登封、鄭州を巡ります。ご家族、友人、知人をお誘いの上ご参加下さい。

  • 日程:2018年9月17日(月)~9月22日(土)5泊6日の旅
  • 行程:関西国際空港~上海経由~鄭州(泊)~洛陽(2泊)~登封(泊)~鄭州(泊)~上海経由~関西国際空港

費用:188,000円(20人)、193,000円(16~19人)

添乗員、現地ガイド付き 申込み締切り 7月31日(火)

説明会:7月22日(日)午後2時~、日中友好協会「会議室」

お申込みは、申込用紙に必要事項を記入し、パスポートの写真のページをコピーしてFAX,メールで下記へお申し込み下さい。パスポートの有効期限は6か月必要です。

お問い合わせ・お申し込み:Tel&Fax078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

チラシ(PDF版)はこちらからダウンロードできます。

写真上:龍門石窟・写真下:少林寺、河南省博物院

中国を知るには「研究中国」誌

中国の研究者が日本や日中関係をどうみているか?

中国社会科学院は中国の社会科学研究の最高学術機構で、8つの国際問題研究所を擁していますが、単一国を対象として設立しているのは米国研究所と日本研究所の2研究所のみです。

日中関係と民間交流の新たな扉を開く

日本研究所社会研究室の室長で研究員の胡澎(HuPeng)氏が、昨年11月「日中関係と民間交流の新たな扉を開く―日中国交正常化45周年によせて―」と題し芦屋市で講演しました。その後改めて講演内容を基にまとめられた論文を執筆され、研究中国誌第6号(2018年4月発行)に紹介されました。中国の日本研究者が日本や日中関係をどうみているか大へん興味深い内容です。ご希望の方にはお送りします。(日本中国友好協会「研究中国」刊行委員会発行、定価600円+送料160円)

連絡先:日本中国友好協会兵庫県連合会
〒658-0072  神戸市東灘区岡本1-14-10  岡本住宅ビル3F

Tel&Fax:078-412-2228  E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

5月の中国茶講座

武夷山で生産される岩茶を紹介します

中国福建省にある世界遺産・武夷山で生産される岩茶を紹介します。武夷岩茶は福建省北部の武夷山市で生産される青茶で、茶樹が山肌の風化した岩に生育しているためこの名がつけられています。中国十大銘茶の一つです。

  • 日時 2018年5月16日(水)午後1:30~3:00
  • 会場 日中友好協会兵庫県連合会「会議室(阪急岡本駅西へ1分)
  • 講師 高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん
  • 定員 15名  事前予約が必要です

参加費 1,000円 茶菓子、お土産付き

5月は終了しました。次回は6月20日(水)に開催します。テーマ:中国緑茶

主催 日本中国友好協会兵庫県連合会「中国茶講座」

078-412-2228    E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国・春の風物詩「柳の綿毛」

楊柳(枝垂れ柳)や柳樹(ポプラ)の綿毛が飛散

春になると様々な花が咲き始めます。その一つに柳があります。中国では古来より枝垂れ柳は文学作品にも登場するなど多くの人々に親しまれてきました。

この柳に花が咲き、花が終わると白い綿毛が町中を飛び始め一面雪が積もったように白くなります。これが柳の綿毛「柳絮」(りゅうじょ)です。中国ではこの柳を楊柳と呼び、特に1990年代以降、生育が早く植林から12年程でベニヤ板や家具などの加工用として使用出来るので注目され中国各地に植えられました。

綿毛は大へん軽いので風に吹かれ町中を飛散するため人々にとっては厄介なものです。特にアレルギー疾患の原因ともなり、外出時には帽子にメガネ、マスクを着用し防がなければなりません。中国の人々とって、日本の花粉同様この間、楊柳(枝垂れ柳)や柳樹(ポプラ)の綿毛に悩まれることになります(写真は、道路や庭の緑に薄っすら積もった綿毛、北京市郊外で4月26日撮影・飛散前の写真はchinese.comより)

澳門LRTタイパ線で試運転始まる

澳門初の軌道系大量輸送機関として大きな期待

澳門政府の運輸インフラオフィス(GIT)は、3月29日、澳門新交通システム(LRT)プロジェクトで先行開業しているタイパ線(9.3Km、11駅)の一部で試運転を開始したと発表しました。澳門政府は観光客増加に伴い、新交通システム(LRT)による大量輸送に大きな期待をかけています。

第1期プロジェクトは澳門半島北部の關閘~外港フェリーターミナル~新口岸~南湾湖~媽閣の半島線と媽閣~西湾大橋~コタイ地区~澳門国際空港、タイパフェリーターミナルの2線21駅、全長21Kmが計画されています。半島線はルート調整が難航するなど本格的な着工には至っていません。

先行着工(2012年末)したタイパ線は試運転を経て2019年開通予定です。第1期プロジェクトには、国際入札を経て三菱重工と伊藤忠商事の共同体がLRTシステム一式を受注し、2017年11月より日本から車両の搬入を進めています。(澳門新聞

第11回「漢詩を読む会」

故人西の方黄鶴楼を去り

今回は李白と「春眠暁を覚えず」で有名な孟浩然との交遊についてお話し頂きます。孟浩然が揚州に下るのを見送った李白の僅か二十八文字の七言絶句。しかし、広大な中国の大河とぽつんと浮かびやがて消えゆく孤舟の対比が絶妙です。

  • 日時:2018年6月9日(土)午後2時~4時
  • 会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」
  • 講師:丹羽博之 大手前大学総合文化部教授
  • 資料代:1,000円       どなたでもご参加頂けます

日本中国友好協会「神戸中国文学同好会」

お問合せ:☎078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net


黄鶴楼送孟浩然之広陵 李白

故人西辞黄鶴楼 故人西のかた黄鶴楼を辞し
烟花三月下揚州 烟花三月揚州に下る
孤帆遠影碧空尽 孤帆の遠影碧空に尽き

唯見長江天際流 唯見る長江の天際に流るを

対米貿易摩擦からみた日中関係

横井和彦同志社大学経済学部教授が日中関係の展望を語る

「米中の経済摩擦で日本が最も厳しい立場に」

4月21日、神戸市内で、横井和彦教授が講演しました。先ず、「対米貿易摩擦からみた日中関係」について、米中の経済摩擦により日本が最も厳しい立場になるだろうとの見解を示しました。トランプ米大統領は3月22日、中国や日本へ鉄鋼・アルミ製品への高関税の輸入制限を命じる署名式で「日本の安倍首相や他の人たちに言っておきたい。彼らはいいやつで私の友人だが、『こんなに長い間、米国をうまく騙せたなんて信じられない』とほくそ笑んでいる。そんな日々はもう終わりだ」と発言しました。

「米国が高関税を実施すれば、日・米企業に大きな打撃」

中国経済は2001年のWTO加盟以降、飛躍的に発展しました。その原動力は、中国国内で経済活動を行う日本や米国、シンガポールなどの外資系企業で、2016年時点で全体の割合は43.3%となっている。外資系企業が中国国内で生産活動を行うための生産財を海外から輸入し、製品を輸出する。米国が中国、日本に高関税を実施すれば、中国内で経済活動を行う日本や米国の企業にとって大きな打撃となります。中国はすでに輸出依存型経済ではなく高関税が実施されても中国企業にはそんなに大きな打撃とはならないだろう。

「日本の中国向け輸出額は過去最高を更新」(2017年)

中国は大きな国内市場を有し、製造業のサービス化と生産型サービス業は発展している。生産における分業が進み、モバイル決済が急速に拡大し、情報化と産業化の融合、一体化を推進しています。深圳湾ソフトウエア産業基地は外国人にも開放され、中国発イノベーション(創新)が進んでいます。日本は、日米より日中へ舵を切った方がよいのではないか。2017年には中国向け輸出額が米国向けを上回りトップになりました。これは中国での日本企業の生産が活発になっている表れです。日中の関係は「工場」から「技術革新」の拠点へ、国を超えて知的連携を進めることが近道ではないだろうか。