中国安徽省の景勝地、世界遺産「黄山」

黄山を見ずして、山を見たというなかれ

世界遺産の黄山は中国安徽省にある景勝地、仙人が住む世界(仙境)を思わせる景観で古代より「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」と言われ、数多くの文人が憧れ、水墨画や漢詩の題材となっています。

黄山の山々は古生代にできたもので、氷河や風雨の繰り返しにより岩石が侵食され断崖絶壁の景観ができたと言われています。海からの湿った空気の流れ込みにより峰々に漂い大量の霧や雲を発生させています。三主峰と呼ばれる蓮花峰、光明頂、天都峰の他69の峰があります。

「黄山松」は、岩の割れ目に根を張り、その強い生命力が尊ばれています。黄山には怪石・雲海・奇松に温泉を加えた「黄山の四絶」と称され「天下の名勝、黄山に集まる」と言われています(1990年世界遺産に登録、Wikipediaより抜粋)。9月のツアーでは山頂まで雲谷ロープウエーで上り、山頂付近をハイキング、光明頂・東海門・大王松・連理松など山頂の絶景を見学します。

2019年中国北京世界園芸博覧会開幕

「緑色生活  美麗家園」―EXPO  2019  BEIJING

2019年4月29日、北京国際園芸博覧会が北京市延慶区で開幕しました。中国政府は、28日に開幕式を開催し習近平国家主席が開会あいさつしました。博覧会のテーマは「緑色生活 美麗家園」(緑の生活、より良い生活)。

開催期間は、2019年4月29日~10月7日までの162日間。会場は、北京市の中心部から北西に74Kmの延慶区、会場面積は960ha、期間中内外合わせて1,600万人の入場者を目標としています。参加国は日本を含む110の国、国際組織。中国での国際園芸博覧会は雲南省昆明で1999年に開催以来20年目となります。

上海浦東空港へ地下鉄直通運転開始

上海浦東空港と市内は地下鉄2号線で繋がっていますが、運行編成の関係で直通運転が行われておらず、途中の広蘭路駅での乗り換えが必要でした。(市内は8両編成、空港-広蘭路間は4両編成)

2019年4月19日より、8両編成の列車が空港へ乗り入れることとなり市内との直通運転が開始しました。(ただし区間運転の列車あり)

平日ラッシュ時は8両編成の淞虹路-浦東空港の列車は直通しますが、徐泾東-広蘭路の列車(8両編成)の場合は従来通り広蘭路にて4両編成の列車に乗り換えが必要となります。

その他の時間帯は8両編成の列車が空港まで乗り入れしますが、淞虹路-広蘭路の区間運転列車も存在しますので注意が必要です。

5月の中国茶は台湾茶飲み比べ

各種共通点ある台湾茶の飲み比べ

同じお茶でも春茶と冬茶、製法の違い、茶葉の品質により味わいも価格も大きく異なります。烏龍茶を中心に、各種共通点のある台湾茶を飲み比べます。初めての方にもお楽しみ頂ける内容です。お気軽にお申込み下さい。

日時:2019年5月15日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会「会議室」(阪急岡本駅西へ1分)

講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

参加費:1,000円(茶菓子・お土産付)定員:15人(申込み順)

主催:日中友好協会兵庫県連「中国茶講座」

お問い合わせ、お申し込みは下記へ

Tel&Fax:(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

水に映る自然、古民居が美しい「宏村」

「画里郷村」と呼ばれる景観の宏村

安徽省黄山市宏村は、黟県の東北部にあり、この村を空から見ると牛の形をしています。湖が大へん美しい村として知られ、南湖春暁・書院誦読・月沼風荷など風光明媚な地が数多くあります。

特に、湖に映し出された古民居や自然が美しく、画材やスケッチブックを持った人を多く見かけます。その光景から「画里郷村」とも呼ばれています。

宏村には明・清時代の古民居が140余りあり、古い町並みはそのまま保存されています。2000年11月に世界文化遺産に登録され多くの観光客が訪れています。今年9月の黄山ツアー3日目にこの地を訪れ、宏村内の歴史ある貴重な十三楼で農家料理の昼食を予定しています。(写真は百度百科より)

蘇軾の「春夜」を読む

白楽天を敬慕していた蘇軾

蘇軾(1036~1101)は白楽天(772~846)を敬慕していた、彼の号「東坡」は白詩(白楽天の詩)による。白楽天は忠州の刺史(知事)のとき、東の土手に好きな花を植えたことから。4月の「漢詩を読む会」は、丹羽博之大手前大学教授の解説で蘇軾の「春夜」を中心に読みました。(写真上:4月20日の漢詩を読む会)

蘇軾の「春夜」は起句「春宵一刻直千金」が素晴らしい。「春眠不覚暁」「国破山河在」など起句が素晴らしいとその絶句は成功と丹羽教授は語ります。東坡肉(豚の角煮:トンポーロー)は彼の号が由来で、彼が発明した料理とも言われています。

武島羽衣作詞、滝廉太郎作曲「花」の歌詞3番に「錦おりなす長堤に くるればのぼるおぼろ月 げに一刻も千金の・・・」と、日本の歌にも取り入れられています。

「春夜」蘇軾

春宵一刻直千金 花有清香月有陰

歌管楼台声細細 鞦韆院落夜沈沈 (鞦韆はブランコ、管は管楽器)

「春夜」の他に蘇軾の「食猪肉」「三月二十九日」についても丹羽博之先生の解説で読みました。「食猪肉」には、値段は土のように安いのに、金持ちは食いたがらないし、貧乏人は調理法を知らないと。蘇軾が考案したという東坡肉の作り方が書かれていてたいへん興味深い。(猪は豚のこと)

「漢詩を読む会」次回は6月8日(土)午後2時~開催します。

首相の「真榊」奉納に協会本部が抗議文送る

安倍首相による靖国神社への真榊奉納に抗議する

 靖国神社の春季例大祭にあたる21日、安倍晋三首相が「内閣総理大臣」の肩書で靖国神社に真榊を奉納したと報道された。安倍首相の靖国神社への真榊の奉納は、昨年10月の秋季例大祭に続くもので、春秋の例大祭での真榊奉納と終戦記念日の玉串料奉納が毎年繰り返されている。

 靖国神社は、侵略戦争に国民を動員する精神的支柱となり、いまもまた、侵略戦争を全面的に美化し宣伝する施設となっている。この靖国神社への首相の供物の奉納が常態化していることに対し、強く抗議する。

 政教分離を定めた憲法にも違反する靖国神社への供物の奉納は、安倍首相が侵略戦争を美化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを、あらためて内外に示すものとなっている。

 日本中国友好協会は、安倍首相の靖国神社春季例大祭での真榊の奉納に強く抗議するとともに、侵略戦争の正当化をただちに改め、国際社会が共有する歴史認識のもとに、アジアの平和と安定のために力を注ぐことを強く求めるものである。

2019年4月22日

日本中国友好協会(会長 大村新一郎)

数百年の歴史ある建物が並ぶ商業街

黄山のふもと安徽省黄山市の「屯渓老街」

黄山のふもとに「屯渓老街」という商店街があります。長さ約830m、幅が5mから8m程度、歴史を感じさせる通りに南宋から明、清時代の建築様式の建物が約300程そのまま保存されており観光客に人気で、賑わっています。

この老街には、水墨画や美術品、手工芸品、お茶などを扱う店が軒を連ねています。建物は煉瓦と木材で造られており殆んどが2階か3階建てで1階の殆んどは店舗となっていて黄山土産が数多く並べられ観光に訪れた人々を楽しませています。9月の黄山ツアー3日目の夕食後に散策を予定しています。

中国茶講座で広東省の烏龍茶を味わう

鳳凰単叢・鳳凰水仙などの試飲を楽しむ

     写真 左:鳳凰水仙(広東省)、右:武夷水仙(福建省)

鳳凰単叢は、烏龍茶4大生産地の一つである広東省で生産される烏龍茶です。産地は広東省東部の潮州市にある鳳凰山で、鳳凰水仙という品種で作られます。単叢とは「一株の樹」という意味で、茶樹一株ごとに摘み取りから製茶まですることを指します。

鳳凰単叢は、鳳凰水仙品種の中でも特に味や香りに優れた、個性ある茶樹を選び栽培したもので、その種類は80を超えます。同じ品種でもお茶ごとに香りが異なるため「鳳凰単叢芝蘭香」「鳳凰単叢桂花香」というように香りのタイプを示す名前が付けられています。

「中国茶講座」は中国政府認定の高級茶芸師・高級評茶員の神田貴子講師が鳳凰単叢の代表的な種類、基本の入れ方、健康効果などについて説明したあと6種の茶を順番に入れ、参加者全員が試飲して香りや味、湯色などについて感想を語り合いました。(写真は4月17日の中国茶講座)

次回は、5月15日(水)13:30~「台湾茶の飲み比べ」

5月の「中国茶講座」申込み受付しています。

日中友好協会兵庫県連合会☎(078)412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

黄山までの高速鉄道

2018年12月25日に杭州東-黄山北間の高速鉄道「杭黄高鉄(杭昌高鉄杭黄段)」が開業しました。これにより杭州、上海、南京の最速所要時間は1時間26分、2時間26分、3時間24分で結ばれることになりました。

沿線には黄山のほか千島湖、杭州西湖、富春江など著名な観光地が多く、この路線の開業により沿線の観光資源の開発や経済の成長が見込まれます。

2019年9月の県連企画ツアーでは上海虹橋-黄山北間をこの高速鉄道で移動します。

技術データ
線路規格 高速鉄路
線路数 複線
設計速度 250km/h
最小曲線半径

4,000m(一部3,500m)

動力源 電化(交流25,000V 50Hz)
停車場有効長 650m
最大勾配 20‰
列車制御方式 自動制御(CTCS-3)
列車運行方式 集中制御(CTC)

(参考サイト:中国鉄路総公司、百度百科)