万里悲秋―杜甫の名作「登高」を読む

12月の「漢詩を読む会」は盛唐の詩人・杜甫の「登高」を丹羽博之大手前大学教授が、杜甫の流浪の旅を地図で示し、その地の景色を録画映像を映しながら解説して頂き読みました。

杜甫(712~770)洛陽に近い、鞏県(河南省)の生まれ。字は子美。幼くして文才があり、七歳ころから詩作を始めたと言われています。二十歳から三十五歳ころまでは科挙を受験するも及第せず遊歴し、困窮生活を送っている。

杜甫の詩は沈痛、憂愁を基調として、正義感、人間愛に基づき現実社会を直視して客観的に描写する。「詩史」と評され白居易、元稹などに大きな影響を与えたと言われています。「李絶杜律」と言われるように、李白は絶句にすぐれ、杜甫は律詩の名手、杜甫の律詩はずばぬけています。

風急天高猿嘯哀 風は急に 天は高く 猿の嘯くこと哀しく

渚清沙白鳥飛廻 渚は清く 沙は白く 鳥の飛ぶこと廻る

無辺落木蕭蕭下 無辺の落木 蕭蕭として下り

不尽長江滾滾來 不尽の長江 滾滾として来る

万里悲秋常作客 万里 秋を悲しんで 常に客と作り

百年多病独登台 百年 病多くして 独り台に登る

艱難苦恨繁霜鬢 艱難 苦だ恨む 繁霜の鬢

潦倒新停濁酒杯 潦倒 新たに停む 濁酒の杯

(読み下し文は、一海知義著「漢詩入門」より)

次回の「漢詩を読む会」は2月16日(土)の予定です。  

12月の「中国茶講座」

紅茶はどれ?紅茶あてクイズ

今年最後の講座は、テイスティングカップを使った紅茶あてクイズをします。遊び感覚で中国紅茶に親しんでいただきたいと思います。初心者の方も楽しめる内容です。何かと気ぜわしい年末ですが、美味しい中国紅茶を味わいながらひと時を過ごしませんか。お気軽にご参加ください。

日時:2018年12月19日(水)PM1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

参加費:1,000円(茶菓、お土産付)定員:15人

参加ご予約は先着順 Tel&Fax:078-412-2228

日本中国友好協会兵庫県連合会「中国茶講座」

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

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次回「中国茶講座」は1月16日(水)午後1:30~

テーマは「白茶」 申込み受け付け中!

定員:15人 先着順

 

中国の社会保障制度を学ぶ

中国の税金・医療・介護・保険制度などについて学習会

「中国を知る講座」の開催を続けている東神戸支部は12月の学習会で中国の社会保障制度をテーマに開催します。どなたでも参加できますのお誘い合わせてお越し下さい。

日時:2018年12月23日(日)午後2時~3時30分

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」(阪急「岡本」駅西)

テーマ:税金、医療、介護、保険制度などについて

講師:劉 波さん(法学博士)

会費:1,000円

主催:日本中国友好協会東神戸支部 080-6151-9700

ジャスミンの香り楽しむ

中国茶講座でジャスミン茶の飲み比べ

「花茶」とは、緑茶、烏龍茶、紅茶などに様々な花の香りを吸着させたお茶の総称です。その中でも、緑茶にジャスミンの花の香りを付けたお茶の生産量が最も多く、中国で花茶といえば一般的にはジャスミン緑茶のことを指します。

11月28日に開いた「中国茶講座」では、神田貴子高級茶芸師・高級評茶員が、茉莉花茶の製造工程や茶の品種、特徴などを紹介した後、福建省政和県などの新芽の花茶2種、香り付けした茶葉にジャスミンの花を加えた四川省峨眉山の花の舞うお茶2種、手作業で丸く形成した緑茶にジャスミンの花で香り付けをした福建省の球形花茶2種をそれぞれ飲み比べました。何れも大変な手間をかけて作られたお茶で、一口飲めば芳醇な香りが口の中に広がり幸せな気分になります。

写真上:茉莉銀針・茉莉茶王、下:茉莉雪花・茉莉龍珠(何れも福建省)

次回は:12月19日(水)午後1時30~日中友好協会「会議室」

心に響いた中国残留邦人の言葉

「理解を深める集い」尼崎で200人、神戸で300人超

中国残留邦人への理解を深める集いが県内2ヵ所で開催されました。10月20日に尼崎市で開催された集いでは約200人の市民が参加、「残留孤児」1世、2世、支援者が参加したシンポジウムや特別記念講演でジャーナリストの大谷昭宏氏が「みんなの命輝くために」と題し講演しました。

11月18日には神戸市で開催、300人を超す市民が参加しました。先ず、日本民謡藤本流の皆さんによるミニコンサートがあり、続いて大橋晴美さん母子が中国の生まれ故郷を訪ね、戦争と友好を見つめる旅を記録した信越放送テレビ局制作のドキュメンタリー映画「遼太郎のひまわり~日中友好の明日へ」を鑑賞。最後に帰国者2世の大橋晴美さんが「中国帰国者2世の思い」と題し講演しました。「戦争がなければ私は生まれてこなかった命、存在そのものへの不条理、その苦悩は今も消えない。戦争の歴史ゆえに中国では非難を受け、日本では偏見の中で生きてきた」と自身の半生を語りました。大橋さんの言葉に参加者は心打たれ聞き入っていました。(写真上は尼崎市の集い、左はジャーナリストの大谷昭宏氏。写真下、神戸市の集いで演奏する民謡藤本流の皆さん)

「日中友好・夢コンサート2」開催

二胡・フルス・中国琵琶の音色に心安らぐ

昨年に続き、東神戸支部主催の「日中友好・夢コンサート2」が11月11日(日)午後、神戸・六甲道勤労市民センターで開催され市民80人余が参加しました。

コンサートでは、劉偉さん(内モンゴル出身・モンゴル民謡歌手、中国笛・フルス奏者)、エンキさん(大連出身・中国琵琶奏者)、陳曼麗さん(西安出身・二胡奏者)、次郎丸智希さん(ピアノ奏者)が中国、モンゴル、日本の歌曲など15曲を演奏しました。次郎丸さんは15曲全てを演奏し、劉偉さんはフルス(フル=瓢箪、ス=シルク)について紹介、エンキさんは中国琵琶について、マンドリンに似た楽器で、べっ甲の爪で演奏しますと説明。陳さんの二胡演奏では、哀愁を帯びた優しい音色に参加者はじっと聞き入っていました。最後に4人の奏者は、四季に因んだ日本の曲、「さくら」「夏の思い出」「里の秋」「雪やこんこ」を演奏、会場からのアンコールに応えて「ふるさと」を演奏、参加者は晩秋のひと時を心安らぐ思いで素晴らしい演奏に聞き入り、大きな拍手を送っていました。

参加者からは、「民族音楽が好きで何度かコンサートに来ています。音楽を通じて両国が今後も長く友好関係が続くことを望みます」「国の政争をする人たちはともかく、国民同士が仲良くしなければと思います」などのアンケートが寄せられています。

第41回兵庫の「語りつごう戦争」展

戦争する国の社会・戦争と子ども、学校・戦時中の暮らしの写真や資料の展示で戦争を伝え学ぶ

兵庫の「語りつごう戦争」展実行委員会は第41回兵庫の「語りつごう戦争」展を12月5日~9日に開催します。戦時の写真や資料の展示と平和色紙展、子供コーナーを設け、親子での見学を呼びかけています。期間中、「12・8のつどい」「戦争体験を聞くつどい」を開催します。

  • 展示期間:2018年12月5日(水)~9日(日)
  • 時間:午前10時~午後7時(5日は午後1時~、9日は午後4時まで)
  • 会場:妙法華院1F、2F(高速神戸「新開地」駅西口上がり南すぐ)

「戦争体験を聞くつどい」午後1時30分~ 3階会議室

・12月5日(水)「赤紙を配って」村田千恵子さん

・12月6日(木)「集団疎開の思いで」鈴木久子さん

・12月7日(金)「日中の狭間を生きて」宮島満子さん

・12月9日(日)「戦時下の少年」戸崎曽太郎さん

「12・8のつどい」12月8日(土)午後6時~4階和室

テーマ:「明治150年と教育勅語」

講師:山内英正さん(兵庫歴史教育者協議会)

何れも 入場無料

主催:第41回兵庫の「語りつごう戦争」展実行委員会

お問い合わせ先:090-5896-6048(上野)

中国帰国者が証言します―日中の狭間に生きて―

元「残留孤児」が語る―忘れられない戦争の年月

中国帰国者の宮島満子さんは、1938年3歳の時、一家11人で当時の「満州」東安省密山県(現・黒龍江省)に第6次長野村開拓団として入植。父親、長兄が根こそぎ動員で兵隊にとられ、ソ連侵攻後、ソ連機の銃撃の下で地獄のような逃避行の途上、兄弟・姉妹、母親が衰弱と病気で次々亡くなり孤児となりました。

その後中国人養父に育てられ、1985年5月に永住帰国するまで中国大陸で想像を絶する苦難の体験を重ね生き抜いてこられました。この度、兵庫の「語りつごう戦争」展で自身の体験を証言します。ぜひお聞き下さい。(写真・右側が宮島満子さん、中央は奥山イク子さん、左側は大中はつゑさん、何れも中国帰国者)

日時:2018年12月7日(金)午後1時30分

会場:妙法華院 3階会議室 ―参加無料―

※神戸高速鉄道「新開地」駅西口を上がり、南へすぐ。神鉄ビル南側

証言者:宮島満子さん(1935年長野県生まれ)

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展実行委員会

神戸市兵庫区永沢町4丁目5-8   連絡先:☎090-5896-6048(上野)

中国茶講座「茉莉花茶」

上質なジャスミン茶を楽しみます

リラックス効果や覚醒効果のあるジャスミン茶。一杯のジャスミン茶が部屋中を芳香で満たしてくれます。お目覚めの一杯に、秋の夜長の読書のお供に、上質なジャスミン茶を楽しんでみませんか?

  • 日時:2018年11月28日(水)午後1:30~3:00
  • 会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

茶の産地、種類、特徴、淹れ方などを説明して頂きます(資料あり)。

参加費:1,000円(お茶の土産、茶菓子付)

事前にお申込み下さい。定員15人(先着順)

※会場は、阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、岡本教会の東隣のビル3F

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax(078)412-2228   E-mail;okmt50@nicchu-hyogokenren.net

漢詩を読む会12月は杜甫「登高」

小高い丘に登り一日を楽しむ晩秋の行事

高い建物の屋上に登っても「登高」とは言わない。九月九日、菊の節句に、家族そろってご馳走や酒をぶら下げ、小高い丘に登って一日を楽しむ、そういう晩秋の行事を「登高」という。流浪の旅に出ていた杜甫は、五十五歳の九月九日、たったひとりで丘に登ります(故・一海知義著「漢詩入門」より)。     上図は百度百科「登高」

晩年の杜甫の境遇が窺われ、七言律詩の最高傑作とされる詩です。望郷・老境・貧困・多病の杜甫が詠まれていますが、この様な逆境の中で、いかに詩が詠まれたのでしょうか。

―第14回「漢詩を読む会」

日時:2018年12月8日(土)午後2時~4時

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」(阪急「岡本」駅南を西へ徒歩約1分、1Fに「鳥貴族」が入る建物の3Fです。

講師:丹羽博之 大手前大学総合文化学部教授

テーマ:杜甫「登高」

資料代:1,000円 事前に参加ご予約お願いします。

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会「漢詩を読む会」

Tel&Fax(078)412-2228  E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net