皆で学ぶ「中国近現代史学習会」

日中友好協会兵庫県連では、毎月「中国近現代史学習会」を開いています。 中国が近代から現代へと歩んできた道のりを、ゆっくりとたどりながら学ぶ勉強会です。

9月19日に予定していた学習会は、参加予定者のご都合がつかず、残念ながら開催できませんでした。 しかし、学びの歩みは止めません。今後は新しいテキストを導入し、内容をさらに深めながら続けていく予定です。

📚 新しいテキストで再スタート

この9月に出版された (新版)中公新書『中国近現代史』 を、今後の学習会のメインテキストとして使用します。 これまで長く活用してきた東京大学出版会の『中国近現代史』は、引き続き参考資料として参照しながら、より立体的に歴史を理解できるよう進めていきます。

新旧のテキストを併用することで、視点の違いや解釈の広がりも感じられ、学習会としても一段深い内容になるはずです。

📅 次回のご案内

次回の学習会は、下記の日程で開催を予定しています。 秋の午後、静かな教室で歴史を読み解くひとときをご一緒しませんか。

日時

10月31日(土) 14:00〜16:00

会場

日中友好協会 兵庫連合会 教室

講師

前田清・兵庫連合会会長

テーマ

毛沢東と蒋介石

参加費

500円

 

歴史に詳しくない方でも、気軽に参加できる雰囲気の学習会です。 「中国の近現代史を少し知ってみたい」「ニュースの背景を理解したい」――そんな気持ちがあれば十分です。 皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

中国茶を楽しむ午後のひととき

― 日本中国友好協会 西宮支部 ―

9月13日の午後、西宮支部では恒例となった「中国茶を楽しむ会」が開かれました。 この日は8名が参加し、会議室にはゆったりとした空気が流れ、湯気とともに立ちのぼるお茶の香りが心地よく広がっていました。

講師はおなじみの宋敏(ソン・ミン)さん。 今回は3種類の中国茶を用意し、それぞれの産地・効能・副作用について、丁寧にまとめた資料を配りながら説明してくださいました。 参加者の皆さんは、茶杯を手にしながらうなずいたり、香りを確かめたりと、まるで小さな旅をしているような表情です。

🔶 1. 大紅袍(だいこうほう)

最初に味わったのは、歴代皇帝にも献上されたという名茶、大紅袍(ウーロン茶の一種)。 「貢茶」と呼ばれるほどの高貴なお茶で、宋さんの説明によると、癌抑制や老化防止の効果が期待されるとのこと。 参加者からは「なるほど」と感心する声が上がり、薄めに淹れた大紅袍の不思議な深みのある味わいに、皆さんが静かに舌鼓を打っていました。

🌼 2. 福建省産ジャスミン茶

続いては、爽やかな香りが魅力のジャスミン茶。 福建省の省花にもなっているだけあって、ふわりと広がる香りはどこか華やかで、気持ちがすっと軽くなるようです。 「すっきりして飲みやすいですね」との声が多く、会場の雰囲気も一段と明るくなりました。

🌿 3. プアール茶

最後は、独特の風味が特徴のプアール茶。 漢方薬のような深い香りがありながら、飲み進めるほどにクセになる味わいで、「これもまた良いですね」と参加者の表情がほころびます。 体を温める効果があることも紹介され、秋の訪れを感じるこの時期にぴったりのお茶でした。

🤝 初参加の方も加わり、賑やかな交流に

今回は初めて参加された方もおられ、休憩時間にはお茶の話題だけでなく、旅行や中国文化の話など、あちこちで笑い声が聞こえる和やかな雰囲気に。 会の趣旨をお伝えしながらお誘いすると、 「入会します」 と嬉しい返事をいただき、支部にとっても心温まるひとときとなりました。

📅 次回の予定

次回の「中国茶を楽しむ会」は 10月25日(日) に開催予定です。 秋の深まりとともに、また新しい香りと出会える時間になりそうです。

中国旅の思い出(第11回)

客家の知恵が生んだ要塞住宅 ― 福建土楼に泊まる

今回は、中国の特徴的な伝統住宅を巡ります。 まずご紹介するのは、2008年に世界遺産に登録された福建土楼(フージエン・ツウロウ)です。

福建省南端、広東省に隣接する永定という町には、 客家の人々が13世紀頃から建て始めた土楼が点在しています。 永定には46ヶ所の土楼群があり、建物は長方形や円形をしていて、 壁の厚さは1〜2m、3〜5階建て。 数十家族から、最大では200家族が共同生活を営んでいます。

入り口は一つだけ。 外敵から身を守るための“要塞住宅”としての役割も果たしていました。

土楼群が世界遺産に申請された際、 アメリカが衛星写真を見て 「これはロケットの発射台ではないか?」 とクレームをつけたというエピソードも残っています。 円形の巨大建築が並ぶ様子は、確かにそう見えなくもありません。

■ 予約できない宿 ― とにかく行ってみる

中国国内を旅するとき、私はいつも 「往復の航空券と宿泊先だけは必ず予約してから出発」 というスタイルでした。

しかし今回は、 「土楼に泊まれる」という情報があったものの、どうしても予約が取れず、 「とにかく行ってみよう」と永定へ向かいました。

永定駅で列車を降りると、ちょうど土楼群へ向かうバスがあり乗車。 終点で降りると、そこには小さな食堂が一軒あるだけで、他には何もありません。

まず昼食をとろうと食堂に入ると、客は私一人。 壁には手書きの土楼群の地図が貼られており、 それをじっと見ていると、店主が「旅行者か?」と声をかけてきました。

「そうだ。土楼を見て回りたい」と答えると、店主は二つのことを教えてくれました。

  1. バスで回るなら1日1ヶ所。バイクタクシーなら半日で有名どころを回れる。

  2. 泊まる場所を探しているなら、近くの土楼で宿泊できる。

その場で翌朝のバイクタクシーを予約し、 土楼での宿泊もお願いしました。

昼食後、店主の子供(6〜7歳ほどの男の子)が 宿泊する土楼まで案内してくれました。

扉のついた一室で、 木のベッド、タオルケット1枚、扇風機1台、小さな窓が一つ。 それだけの簡素な部屋でしたが、 1泊20元という破格の安さ。 私が経験した中で最安値の宿泊でした。

■ 暗闇の部屋で見つけた“救いの紐”

鍵を預かり、観光用に公開されている土楼を見学しました。 公開されている土楼は非常にきれいに整備されていますが、 一般の土楼では今も多くの人が生活しており、 内庭では豚や鶏が飼われ、井戸を囲んで共同生活が営まれています。 大きな土楼には祖廟もあり、客家の文化が息づいていました。

夕方、食堂に戻って夕食とビールを楽しみ、 宿泊する土楼へ戻りました。

階段の位置、部屋の場所も間違えず扉を開けたものの、 中は真っ暗。 照明のスイッチを探すも見つからず、 周囲には明かりが一切ないため、 暗闇の中で手探りでベッドを探しました。

小さな部屋なので、すぐにベッドにぶつかりましたが、 その瞬間、頭に何かが触れました。 それが電灯のスイッチの紐だったと分かった時の嬉しさは、 今でも忘れられません。

■ バイクタクシーで土楼群を巡る

翌朝、食堂前からバイクタクシーに乗り、 手書きの地図にあった有名な土楼群へ向かいました。

言葉はあまり通じませんでしたが、 運転手は写真に絶好のスポットへ次々と案内してくれ、 とても助かりました。

アメリカが「ロケット発射台では?」と疑った土楼群にも行くことができ、 その風景は中国の郵便切手にも採用されています。

今も息づく土楼の生活に触れられたことは、 大変貴重な経験でした。

最後に運転手は永定駅まで送ってくれ、 心から感謝した旅となりました。